「マイクとの距離が分かりません」
「サビは何cm離せばいいですか?」
そんな質問がよく来ますが、
センチメートルで考えているうちは、まだ二流です。
答えはシンプル。
マイクを「ファンの耳」そのものだと思ってください。
もしあなたが、ファン一人ひとりに
「ありがとう」と伝える時どうしますか?
きっと、できるだけ近い距離で伝えるはず。
逆に、遠くの人に
「おーい!」と叫ぶならどうしますか?
この時に相手の耳元で叫んでしまったらもうそれは事件です。笑
歌も、これと全く同じ。
それなのに、多くの人は
マイクを「ただの鉄の塊」だと思って、
サビのハイトーンをゼロ距離で叩きつけます。
それは「熱唱」とは言いません。
ただただ「鼓膜への暴力」です。
聴き手が「うるさい」「耳が痛い」と感じて離脱するのは、
あなたの声量のせいではありません。
マイク(=聴き手の耳)への「気遣い」が足りないからです。
技術や数値に頼らないでください。
「今は優しく伝えたいから、近づこう」
「今は感情をぶつけたいから、少し引こう」
自分が歌っているとき常に
目の前のファンが見えていれば、
手は自然と動くはずです。
マイキングの正体は、技術ではありません。
聴き手への「愛」そのものです。
今日から、マイクに挨拶してから歌ってください。
「今日もよろしくね」って。
ウソのような話ですが、それだけで音は優しくなります。