選択肢が多すぎて、脳がフリーズする

選択肢が多すぎて、脳がフリーズする

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コラム
「何か考えなきゃ」と思うのに、頭が真っ白になって何も考えられないときがある。

日々の生活を送る中で、やらなければいけないことや、知っておくべき情報はあふれ返っている。現代の私たちは、スマートフォンを開けば数え切れないほどの選択肢やノウハウに囲まれて生きている。本来、選べることや知っていることは良いことのはずなのに、選択肢が多すぎると人間はかえって動けなくなってしまう。

「生活」「仕事」「遊び」といった大雑把で大きすぎる枠組みで考えようとしても、枠が広すぎてどこから手をつけていいか分からず、頭がフリーズしてしまうのだ。あれもこれもと頭に浮かんでは消え、結局何も決められないままエネルギーだけが消耗していく。

こうしたモヤモヤに囚われたときは、無駄に感情で悩むのをやめて、まずは事実を客観視することが欠かせない。そして、ぼんやりとした大きな塊のまま考えるのではなく、自分が今どこで引っかかっているのか、その輪郭がハッキリと見えるところまで解像度を小さくしていく必要がある。

解像度を上げるための3つの軸

頭の中のゴチャゴチャを整理し、行き詰まった思考を動かすためには、現状を分解するための「物差し」が必要になる。頭の中の荷物を整理するために、次の3つの軸のどれかで細分化してみる。

1. スケジュール軸
時間や役割で区切る

今日のタスク / 今週の予定 / 今月の計画
朝の時間 / 日中の仕事・家事 / 夜のリラックス・子どもが寝た後

どの時間帯のことに詰まっているのかを切り分ける。

大きな目標ややるべきことを見ていると、それだけで圧倒されてしまう。だからこそ、時間を切り分けて考える。いま自分は「今日のタスク」で詰まっているのか、それとも「今週の予定」の組み立てに迷っているのか。朝なのか、夜の静かな時間なのか。時間を区切るだけで、考えるべき範囲は一気に狭くなる。どの時間帯のことに引っかかっているのかを冷静に切り分けることが第一歩となる。

2. タスク軸
やるべきことの種類で分ける

家のこと(家事、育児、お金)
仕事のこと(職場の役割、自分の勉強や発信)
自分のこと(メンタル、体調、インプット)

散らばったジャンルを整理して、目の前の要素を浮かび上がらせる。

頭の中で色々なことがごちゃ混ぜになっているときは、ジャンルごとに引き出しを分けて整理する必要がある。家庭に関することなのか、職場の役割や個人のインプットに関することなのか。散らばったジャンルをそれぞれの引き出しに片付けることで、自分が今どの領域にエネルギーを割くべきなのかが明確になり、目の前の要素が自然と浮かび上がってくる。

3. コンディション軸
今のエネルギー量で分ける

今すぐ動かないといけない緊急の用事
後回しでもいいが、気になっていること
やりたいけれど、エネルギーがなくて保留にしていること

今の自分の状態に合わせ、やることとやらないことを仕分ける。

どんなにやりたいことや、やるべきことがあっても、人間のエネルギー(HP)には限界がある。いま自分の体力がどれくらい残っているのかによって、選択すべき行動は変わる。今すぐ片付けなければいけない緊急の用事なのか、後回しにしても生活に支障のないことなのか、あるいはやりたいけれど今の気力では保留にすべきことなのか。今の自分の状態に正直に合わせて、今日のやることとやらないことをハッキリと仕分けていく。

選択肢を絞り、思考を再び動かす

こうして3つの軸のどれかを使って、頭の中にあふれていた膨大な選択肢を、3〜5個くらいの手に負える小さなサイズまで絞り込んでいく。

すべてを一度に解決しようとしたり、完璧にこなそうとしたりするから動けなくなる。解像度を思い切り落として目の前の状況を見える化し、その中から今すぐに手をつけられるものだけを一つずつ扱う。それだけで、これまで完全に止まっていた思考は、少しずつ滑らかに回り始める。


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