嫌なことは完全に忘れなくていい。「少しずつ軽くなればいい」という基準を持つだけでいい

嫌なことは完全に忘れなくていい。「少しずつ軽くなればいい」という基準を持つだけでいい

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コラム
仕事や日常の中で、何か嫌なことがあったとき。その事がずっと頭から離れず、嫌な気持ちが胸の奥で痛むような夜はありませんか。

最近、私も嫌なことがありました。そのとき、単純にほかに注意を向けて考えないようにしていました。

だけど、改めて気づいたのです。何度となく思い出してしまうし、そのたびにとても嫌な気持ちになる。だけど、振り返ってみると、確実に軽くはなっている。そんなことに気づきました。

「早く忘れなければ」「一刻も早くこのモヤモヤをスッキリさせたい」

そう思う気持ちは、痛いほどよく分かります。早く楽になりたいと焦ってしまうのは、それだけその出来事が自分にとって大きなストレスだからです。

ただ、忘れようとするだけではどうにもならない。だからといって、「どうすべきか」と頭でいろいろ考え直してみるけれど、そこにばかり注意が向いてしまい、かえって余計に忘れられなくなってしまう。

「忘れよう」とするほど、脳から離れなくなる

嫌なことがあったとき、私たちは「考えないようにしよう」と蓋をしようとしたり、論理的に解決して早くスッキリさせようとしたりします。

けれど、これらは逆効果になることが多いです。対策を考えれば考えるほど、脳はその問題にずっと注意を向け続け、結果として嫌な気持ちはますます強固に頭の中に居座り続けます。

だから、無理に忘れようとしたり、一気にスッキリさせようとしたりしなくていいのです。

意識を「ほかのこと」へそらしていく

私がやっているのは、意識を意識的に「ほかのこと」に向けるということです。目の前の作業に没頭したり、別のことに注意を向けたりする。そうすると、自然と嫌なことへの注意がそれていき、気づけば少しずつ頭から離れていってくれます。

ただし、ここで一番大切にしたいことがあります。それは、「そのストレスが大きい物事だからこそ、時間がかかることを分かっていること」です。

「少し軽くなっていればそれでいい」という基準を持つ

大きな出来事であればあるほど、ふとした瞬間にまたあの嫌な記憶が頭をよぎることはあります。

そんなとき、「あ、まだすっきり忘れていない」「また思い出してしまった」と焦る必要はありません。大きな物事なのだから、時間がかかるのは当たり前のことです。

大切なのは、「完全に忘れること」をゴールにしないこと。「次にそのことを思い出したときの気分が、前よりも少しだけ軽くなっていればそれでいい」という基準を持つことです。

10あった重たさが、次は8になり、その次は5になり……。そうやって、時間の経過とともに、胸の痛みが少しずつ和らいでいけば、それで十分なのです。

時間がかかることを、ただ許してあげる

すぐにスッキリしたい気持ちは、痛いほどよく分かります。けれど、それだけ自分にとって大きな出来事だからこそ、心が落ち着くまでに時間がかかるのは当然のことです。

だからこそ、「一気に忘れなければ」と焦るのではなく、「時間をかけて、少しずつ和らげていけばいい」と考え方を変えてみてください。

無理に忘れようとせず、意識をそっと別の方向へ向けながら、ただ時間が過ぎるのを待つ。次に思い出して心がざわついたときも、「前回よりも少しマシになっていればいいや」と、自分に優しく許可を出してあげる。

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