「なんで自分ばかり…」職場の板挟みに疲れた人が、周囲に振り回されなくなる「自分軸」と「仕組み」の作り方

「なんで自分ばかり…」職場の板挟みに疲れた人が、周囲に振り回されなくなる「自分軸」と「仕組み」の作り方

記事
コラム
職場で働いていると、ふとこんなモヤモヤに心が支配されることはありませんか?
「自分の担当している仕事は、私が細かく確認しないと一歩も前に進まない。なのに、少しでも進行が遅れると『管理ができていない』と責められてしまう……」
「一方で、自分が指示を受けている仕事は、これでもかと報告しに行かないと『どうなっているんだ』と怒られる。どうして周りは自分から報告してくれないんだろう……」
すべてのアラートや責任の矢印が、自分一人に向かって飛んでくるような感覚。「なんで自分ばかり、こんなに周りに気を配ってすり減らさなきゃいけないんだろう」と、不公平感で心が重くなってしまうのは、あなたがそれだけ仕事に真剣に向き合っている証拠です。
ですが、そのイライラを抱えたまま走り続けると、いつかあなたの心の大切なエネルギーが枯渇してしまいます。今回は、そんな職場の板挟みから一歩抜け出し、環境に振り回されない「自分軸」と「仕組み」を作るための3つのステップを紐解いていきます。

ステップ1:自動思考を客観的に振り返り、今の自分を把握する
「なんで自分ばかり……」と孤独な感情が湧き上がったとき、まず試してみてほしいのが、自分の頭にパッと浮かんだ「自動思考」を客観的に振り返り、今の自分の状態を正確に把握することです。
その感情のグラデーションによって、私たちが無意識に取りやすい行動のクセが見えてきます。
「何かに失敗した」といううつよりな感情の場合
自分の殻に閉じこもり、周囲とのコミュニケーションを断絶しやすくなります。
「失敗するのではないか」という不安よりな感情の場合
確認や報告そのものを後回しにするなど、その場から逃げる「回避行動」をとりやすくなります。
「周りが不当だ」という怒りよりな感情の場合
相手を責めたり、トゲのある言い方をしてしまうなど、「攻撃的な行動」に繋がりやすくなります。
大切なのは、感情にそのまま突き動かされるのではなく、「あ、今の自分は不安から回避しようとしているな」「怒りから攻撃的になりかけているな」と、自分の状況をまずフラットに把握すること。「もしかしたら、周りも同じように悩んでいるのかも」という客観的な視点を持つこと自体が、心に「余白」を取り戻すための最初のステップになります。

ステップ2:この状況を「マネジメントを学ぶチャンス」に変える
自分の感情のクセに気づき、客観的に現状を把握できたら、心に少しの余白が生まれます。その余白を使って、次は「視点」をもう一段高いところへ切り替えてみます。
ただ環境に耐える、あるいは不満を抱えながら受動的に動くのをやめて、「今の環境を前向きに捉えて目的を持ってみる」のです。「なんで自分ばかり……」と感じてしまう今の環境を、「自分のマネジメントスキルを高めるための、実践の場」だと捉え直してみます。
正式な役職がどうであれ、一つ上の視座に立って、こう問いかけてみてください。「もし自分が上司だったら、今、どんな報告が一番欲しいだろう?」
「報告が来なくて振り回されている」という受動的なポジションから、「自分がチームの進行をサポートしている」という主体的なポジションへ、視点をひっくり返す。これだけで、やらされている感が消え、自分が主導権を持って動いている感覚が戻ってきます。

ステップ3:「環境の構造化」と「基準のすり合わせ」
視点が整ったら、最後は具体的な「行動」に落とし込みます。他人の行動はコントロールできません。変えられないものにエネルギーを注ぐのをやめ、自分がコントロールできる「構造」を職場に作っていきます。
① 相手が報告しやすい環境(構造)を作る
「相手から報告が来ない」と悩むのをやめて、「毎週〇曜日のこの時間に進捗を確認し合う」というような、相手が自然とそのレールに乗れば報告ができる仕組みを自分が主導して作ってしまいます。
② 管理者と「報告の基準」をあらかじめすり合わせる
上司から責められる前に、自分から管理者の意図を確認しにいきます。「今回の案件ですが、どのタイミングで、どのレベルの報告が必要でしょうか?」と、あらかじめ基準を明確にしておくのです。基準さえクリアしていれば、淡々と報告するだけで手戻りもイライラも未然に防ぐことができます。

主導権を自分の手に取り戻す
他人の行動や、職場の環境を直接変えることは難しいかもしれません。けれど、自分の「心のゆとり」「捉え方」「仕組み」の3つは、今この瞬間から100%自分でコントロールできます。
「自分ばかり……」と悩むのをやめて、自分が主導権を握って職場を構造化していく。やるべきタスクの量は同じでも、主導権がどちらにあるかで、心の重さは驚くほど軽くなります。
まずは明日、上司に「報告の基準」を1つ確認しにいくことから、始めてみませんか?


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