福井でホームページを作っています。お店のホームページを考えていると、手間がかかっているのはサイトの外、毎日の事務のほうだと感じることがあります。
新人さんに、同じことを毎回教える。予約や問い合わせのたびに返事を打ち、ノートに書き写す。毎月、請求書を1枚ずつ作って合計を打ち直す。どれも1回は数分でも、毎日、毎月となると重くなります。
この記事では、小さなお店の事務の中から、仕組みにしやすい3つの手間と、仕組みにしないほうがよいことを書きます。
■ 先に結論
仕組みにしやすいのは、次の3つです。
・毎回教える手間 → 画面の写真つきの手順書に
・受付の返事と書き写し → 自動の返信と一覧の表に
・毎月の請求書づくり → 表からボタン1つに
3つに共通するのは、「毎回同じ手順で、答えが決まっている」ことです。反対に、相手によって答えが変わることは、仕組みにせず、人が受け持ちます。
■ 1 毎回教える手間 → 手順書
新しく入った人に、予約の受け方やレジ締めを口で教える。教わった人は、忘れたころにもう一度聞きに来ます。教える人が休むと、その作業が止まります。
ここで役に立つのが、画面の写真つきの手順書です。私は自分の出品でお渡しする手順書を、1ページに1つの操作だけを置く形で作っています。ページの上に「いま押すもの」を大きく書き、画面の写真には、押す場所に印を1つだけ付けます。
1ページに押す所が2つ以上あると、読む人はどちらが先かで迷います。だから、1ページに1つの操作にしています。間違えやすい所は、つまずいた人だけが読めばよい注意として、小さく添えます。
材料は、いつもの作業をスマホで撮った録画や写真で足ります。文字だけのマニュアルを作り直すより、早く形になります。
■ 2 受付の返事と書き写し → 自動の返信と一覧の表
予約や問い合わせが来るたびに、「受け付けました」と返事を打ち、ノートや表に書き写す。営業中は手が離せず、夜にまとめて返すことになります。
この手間は、受付のフォームに3つの働きを足すと小さくなります。
・書き込んだ人に、その場で「受け付けました」の確認が届く
・書き込まれた中身が、一覧の表に1行ずつたまる
・お店にも、新しい受付のお知らせが届く
返事の文は、お店の言葉で決めておけます。書き写しが無くなるので、電話の聞き間違いや、写し間違いも減ります。
■ 3 毎月の請求書づくり → ボタン1つ
毎月、請求書をワードやエクセルで1枚ずつ作り、番号や合計を打ち直す。月に数枚でも、間違えたときの手間は大きくなります。
一覧の表に、宛先・品目・数量・単価を入れて、ボタンを押すと、番号と日付と合計の入った請求書のPDFができる。そういう仕組みにすると、打ち直しが無くなります。番号は自動で振られ、PDFは決まったフォルダにたまっていきます。
インボイス(適格請求書)の登録番号や、税率ごとの合計を入れる欄も作れます。ただ、どの項目を載せるかは税の判断なので、税理士さんや税務署に確かめていただく所です。
■ 仕組みにしないほうがよいこと
仕組みに任せてよいのは、誰に対しても同じ答えになることです。
予約の確定、値段の相談、ご意見やお叱り、相手の事情を聞いてから決めること。こうしたことは、自動の文で返さず、人が読んで、人が返します。
受付の仕組みでも、同じ時間に2件入るのを止める所までは作らず、表を見てお店から確定のご連絡をする形にしておくと、行き違いが起きにくくなります。
■ 始める前に決めておく3つ
仕組みを作る前に、お店の側で決めておくとよいことが3つあります。
・どの作業を仕組みにするか(いちばん回数が多い作業から)
・誰が使うか(新人さん、パートさん、ご家族)
・どこまでを人がやるか(確定のご連絡、相談への返事)
ここが決まっていれば、仕組みは小さく作れます。
■ 月々の費用と、パスワード
受付や請求書の仕組みは、Googleのフォームとスプレッドシートで作れます。Googleのアカウントがあれば動き、月々の利用料はかかりません。
作る人にパスワードを渡す必要もありません。私は、作った仕組みをコピーできる形でお渡しし、お客様のアカウントで動かしていただく形にしています。
■ まとめ
・毎回教える手間は、1ページに1つの操作の手順書に
・受付の返事と書き写しは、自動の返信と一覧の表に
・毎月の請求書は、表からボタン1つに
・相手によって答えが変わることは、人が受け持つ
毎回の小さな手間ほど、仕組みにしたときの差が大きくなります。
----------
小さなお店の事務の手間を、仕組みにしています。パスワードはお預かりしません。
・画面の写真つきの業務マニュアル・手順書を作ります
・予約・問い合わせフォームに自動返信を付けます
・スプレッドシートから請求書・見積書を自動作成します
ご質問だけでもお気軽にどうぞ。