セラー業務支援室です。
私は医薬品メーカーで30年間、営業事務として働いています。
またココナラで「Amazonセラーの月次売上管理資料の作成」をお手伝いするサービスを提供しています。
■日経新聞一面に掲載された「偽造USB」問題
先日の日経新聞の一面に、次の見出しが掲載されていました。
『偽造USB、アマゾン流通 容量不足報告、推薦品の2割』
記事の中で特に気になった箇所をそのまま引用します。
『偽造品は使い続けると容量が不足しデータが消える。
製造元の生産管理がずさんでウイルス混入のおそれもある。
こうしたUSBの販路を調べると流通の中心にアマゾンが浮かび上がった。』
『この仕組みを悪用し、正規品の信用や評判を使って偽装品を売る出品者が後を絶たない』
記事が指摘する“この仕組み”とは、Amazon特有の 相乗り出品 のことです。
相乗り出品とは、同じ商品ページに複数の販売元が出品できる仕組みです。
その中で 最も安い価格を提示した出品者が、購入者の目に触れやすい位置に表示される という特徴があります。
ちなみに記事によると、日経新聞社が偽造USBの検証をし、次のような結果が得られたとのことです。
PCに接続して容量内のデータを書き込み、
正常終了と表示されたにもかかわらず、
実際には 容量の5千分の1しか書き込めていなかった。
書き込めなかったデータは保存されていないため、
結果として「消えた」ように見えるという内容でした。
■記事が示すAmazonの姿勢と課題
記事には次のような記述もありました。
『出品者審査を厳格にする規制整備が必要だ』
『アマゾンジャパンの広報担当者は「お客様の安全と商品の真正性を最も重要視しています。ご指摘の内容について調査を進めており、必要に応じて適切な対応を講じます」』
Amazonは「安全性と真正性を最重要視する」とコメントしていますが、
前回の記事で触れた「パルスオキシメータ訴訟」でも明らかになったように、
相乗り出品の仕組みは “安さこそ購入者の最大メリット” というAmazonの基本思想が強く反映されています。
もし本当に「商品の真正性」を最優先に舵を切るのであれば、
今後は 販売元の公認(正規販売元の明確化)をより積極的に進めるのではないか
とこの新聞記事を読んで、そう感じました。
■セラー側が理解すべきこと
今回の偽造USB問題は、購入者だけでなくセラー側にも大きな示唆を与えています。
• 正規品の信用を利用した偽造品販売は後を絶たない
• Amazonは真正性を重視するとしつつも、構造的には「安さ」が優先されやすい
• 今後は正規販売元の公認がより強化され、販売元情報の表示が重要視されるかも
• 相乗り出品の表示だけで判断しない購入者が増えると予想
私は今後、
Amazonが販売元情報の表示をこれまで以上に重視する方向に進む可能性がある
と感じました。
Amazonで販売する以上、
セラーはこの構造を正しく理解し、
そして今後の予測も含めながら、
自分の出品がどのように見られ、
またどのように見てもらうかを
常に意識しておく必要があります。
そして、購入者としても、販売元情報を確認し、信頼できる出品者から購入することが重要です。
AmazonをはじめとしたECサイトで販売する人も、購入する人も、
『価格』だけではなく『誰が販売しているのか』を見る時代になってくるのではないかと私は思いました。
前回で触れた「パルスオキシメーター」の記事はコチラです。
また、私が出品しているサービスはコチラです。