※以下は説明用の架空ケースです。
「数学が半年くらい、ほとんど伸びていません」
そう聞くと、
「この塾を続けても意味がないのでは?」
と思うのは自然です。
たとえば、3回のテストがこうだったとします。
1回目:58点(学校平均54点)
2回目:56点(学校平均48点)
3回目:57点(学校平均45点)
本人の点数だけを見ると、
「58 → 56 → 57」
たしかに、ほぼ横ばいです。
でも学校平均との差を見ると、
「+4 → +8 → +12」
となります。
ここで大事なのは、
「平均との差が広がったから、この塾は良い」と決めることではありません。
むしろ、
「半年まったく伸びていない」という最初の見方を、そのまま使っていいのか?
と考え直すことです。
答案を見ると、「数学全体がダメ」とは限らない
さらに答案を見ると、
計算や基本問題は以前より安定
一方で、文章の条件を整理して式や関係に変える問題では繰り返しつまずく
という傾向が見えてきたとします。
すると問題は、
「数学全体が伸びていない」
ではなく、
「基本は少し改善しているが、応用問題の特定の段階で止まっている」
に変わります。
ここまで分かると、選択肢も変わります。
「現状維持」か「転塾」だけではなく、
数学の担当や指導条件だけを変える
という第三案が出てきます。
子どもが嫌なのは「塾全体」なのか
子どもが、
「数学の先生は説明が速い。変えたい」
と言っていたとしても、
それだけで「塾そのものを変えたい」とは限りません。
もう少し確認すると、
「英語の先生は好き。数学の先生が変わるなら、塾自体は変えなくてもいい」
ということもあります。
この場合、問題は塾全体ではなく、
数学担当・授業の進め方
にかなり絞られます。
転塾すると、困っている部分だけでなく「うまくいっている部分」も変わる
たとえば英語が、
71 → 77 → 82
と伸びていたとします。
数学だけを見るなら、英語の資料は重要ではありません。
でも「塾を丸ごと変えるか」を考えるときは重要です。
完全転塾は、
数学の問題を変えるだけでなく、
今うまくいっている英語の環境まで一緒に変える選択
だからです。
転塾を考えるときは、
「何を変えたいか」だけでなく、
「何を失うか」
も見る必要があります。
このケースなら、私は「数学だけ変更+4週間検証」を先に考えます
仮に現在の塾が、
数学担当を変更
新担当に直近答案を共有
応用問題を増やす
4週間後に再確認
まで具体的にできるとします。
一方、転塾候補は、
「文章題を強化します」 「その子に合わせます」
という説明だけで、担当者や4週間の確認方法までは決まっていない。
この状況なら、
今のまま継続でも
すぐ転塾でもなく、
数学だけ条件を変え、4週間だけ検証する
という方向がかなり現実的です。
ただし、これは「もう少し様子を見ましょう」ではありません。
4週間で見るものを先に決めます。
約束した指導変更が本当に行われたか
子どもが質問しやすくなったか
「条件整理 → 式・関係」に改善の兆候があるか
そして、
変更が実施されない
新担当でも同じ不満が残る
同じ弱点が残るのに次の修正案も出ない
なら、転塾比較を強めます。
「塾を続けるか」は、点数1つでは決めにくい
塾を続けるか変えるかを考えるとき、
点数だけを見ると、判断を急ぎすぎることがあります。
実際には、
点数の意味
答案のどこで止まっているか
塾が問題に気づいているか
実際に指導が変わったか
子どもが何を嫌がっているか
今の塾を離れると何を失うか
他の選択肢は本当に今より具体的か
を分けて考えた方が、判断しやすくなります。
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テスト・答案・模試・塾からの報告など、今ある資料を確認しながら、
継続
条件変更して継続
期限付き検証
転塾比較
退塾・別の方法
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