フリーランスや副業を始めると、最初に気になるのはやっぱり売上だと思います。
今月いくら入ったか。
先月より増えたか。
このまま続けていけそうか。
売上が増えると、普通にうれしいです。
自分の力でお金を稼げた感じがして、ちょっとテンションも上がります。
ただ、経理の目線で見ると、売上だけを見ている状態は少し危ないです。
なぜなら、
売上があることと、お金が残っていることは別
だからです。
ここをなんとなくで進めてしまうと、あとからかなりしんどくなることがあります。
売上があるのに、お金が残らないことがある
フリーランスや副業でよくあるのが、
「売上はあるはずなのに、なぜか手元にお金が残っていない」
という状態です。
これ、本当に多いです。
売上は入っている。
仕事もしている。
でも口座を見ると、思ったより残っていない。
この原因は、だいたいお金の流れが見えていないことにあります。
たとえば、
仕事用とプライベートのお金が混ざっている。
経費をなんとなく使っている。
税金分を残していない。
クレジットカード払いで、後からまとめて支払いが来る。
入金と支払いのタイミングがズレている。
こういうことが重なると、売上があるのに安心できない状態になります。
売上は見えているのに、実際のお金の動きが見えていない。
これがけっこう危ないです。
まず見るべきは「いくら入ったか」より「いくら残るか」
もちろん、売上を見ることは大事です。
でも、それ以上に大事なのは、
売上から経費を引いて、いくら残るのか
です。
たとえば、売上が30万円あったとしても、経費が20万円かかっていれば、残るのは10万円です。
逆に、売上が15万円でも、経費が3万円なら、残るのは12万円です。
売上だけを見ると30万円の方がすごく見えます。
でも、手元に残るお金で見ると、15万円の方が強いこともあります。
売上は派手です。
利益は地味です。
でも、事業を続けていく上で本当に大事なのは、手元に残るお金です。
ここを見ないまま進むと、頑張っているのに苦しいという謎の状態になります。
頑張ってるのにお金が残らないとか、普通にメンタル削れます。
副業なのに副業に追い込まれる。なかなかのホラーです。
仕事用とプライベートのお金を分ける
最初にやるべきお金の整理としておすすめなのは、
仕事用とプライベートのお金をなるべく分けること
です。
理想は、仕事用の銀行口座やクレジットカードを分けることです。
ただ、最初から完璧に分けられなくても大丈夫です。
まずは、
副業の売上が入る口座を決める。
仕事で使った経費をメモする。
プライベートの支払いと仕事の支払いを区別する。
このあたりからで十分です。
お金の流れが混ざっていると、あとから見返したときに、
「これは仕事の支払いだったっけ?」
「これは生活費?」
「このカード明細、何の支払い?」
となりがちです。
そして未来の自分が、過去の自分が残した謎解きをすることになります。
これがまた地味にしんどいです。
なので、最初のうちから少しでも分けておく。
これだけで、帳簿整理も確定申告もかなり楽になります。
経費は「使ったあとに思い出す」より「使ったときに残す」
経費についても、最初に整理しておいた方がいいです。
副業やフリーランスだと、
通信費
交通費
打ち合わせ費用
消耗品
パソコン周辺機器
会計ソフト代
仕事に関係する本やサービス
こういった支出が出てきます。
ただ、後からまとめて思い出そうとすると、だいたい忘れます。
人間の記憶はそんなに信用できません。
昨日の昼ごはんですら怪しいのに、3ヶ月前のレシートの意味なんて覚えているわけがないです。
なので、仕事に関係しそうな支払いがあったら、レシートや明細を残しておく。
できれば、何のために使ったかも簡単にメモしておく。
これだけで、あとからかなり助かります。
最初から完璧な仕訳をしようとしなくても大丈夫です。
まずは、証拠を残すこと。
ここがスタートです。
税金分は最初から別で考える
副業やフリーランスのお金で忘れがちなのが税金です。
会社員の給料は、税金や社会保険料が引かれた後の金額が入ってきます。
でも、副業やフリーランスの収入は、あとから税金が発生することがあります。
つまり、入ってきたお金を全部使っていいわけではありません。
ここを忘れると、あとでかなり焦ります。
売上が入ったら、そのうち一部は税金用として残しておく。
最初はざっくりでもいいです。
大事なのは、
入ってきたお金を全部使えると思わないこと
です。
この考え方を持っているだけで、後からの不安はかなり減ります。
帳簿は税務署のためだけに作るものではない
帳簿というと、確定申告のために作るものというイメージがあるかもしれません。
もちろん、それも大事です。
でも、本当はそれだけではありません。
帳簿は、自分の事業の状態を見るためのものでもあります。
今月いくら売上があったのか。
経費はいくらかかったのか。
利益はいくら残ったのか。
お金の流れにムダはないか。
このまま続けて大丈夫そうか。
こういうことを見るためのものです。
数字が見えると、不安の正体も見えやすくなります。
なんとなく不安。
なんとなくお金が足りない気がする。
なんとなく確定申告が怖い。
この「なんとなく」は、数字にすると少し扱いやすくなります。
不安は、見えないときが一番強いです。
だからこそ、まずはお金の流れを見える化することが大事です。
最初にやることはシンプルでいい
フリーランスや副業を始めたばかりの人が、最初から難しい会計処理を全部覚える必要はありません。
まずはシンプルで大丈夫です。
売上をまとめる。
経費をまとめる。
口座やカードの動きを確認する。
税金用のお金を意識する。
仕事用とプライベートをなるべく分ける。
このあたりができるだけでも、かなり前に進みます。
完璧を目指すより、続けられる形にすることが大事です。
帳簿整理は、気合いで一気にやるより、少しずつ整える方が向いています。
一気に全部やろうとすると、だいたい嫌になります。
そして放置します。
放置された帳簿は、あとで強くなって戻ってきます。
ラスボス化します。
そうなる前に、小さいうちに整理しておくのがおすすめです。
自分で整理するのが不安な方へ
フリーランスや副業のお金の整理は、最初から完璧にできなくて大丈夫です。
ただ、放置しすぎると後から大変になります。
売上と経費が混ざっている。
何を帳簿につければいいか分からない。
freeeやマネーフォワードを使っているけど、合っているか不安。
確定申告前に一度整理したい。
仕事用とプライベートのお金が混ざっていて困っている。
こういう状態であれば、一度整理してみるだけでもかなり楽になります。
現役で経理実務をしている立場から、副業・フリーランスの方のお金の整理や帳簿まわりをサポートしています。
ぐちゃっとしている状態でも大丈夫です。
むしろ、早めに相談してもらった方が整理しやすいことも多いです。
「何から始めればいいか分からない」という段階でも問題ありません。
副業やフリーランスのお金の流れが不安な方は、お気軽にご相談ください。