「利他の心」で人生の指針を立てよう

「利他の心」で人生の指針を立てよう

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 今、我々は「自由」な社会に生きています。また、「個」を大切にしなければならないと教えられて来ました。
 しかし、これらの言葉を裏返すと「自分勝手」でも許されるという誤解も生じてしまいます。そして、この「自分勝手」を礼賛する人は誰もいないでしょう。
 これからは「自由」や「個」を大切にしながらも、日本人にとって伝統的に馴染の深い「利他」という言葉を再発見して行くことであると思うのです。
 この「利他」の精神とは、自分よりもまず他者のことに思いを馳せるということになります。
 自分の幸せだけではなく身近な人たちが幸せになるように行動する。周囲の人たちを包み込みながら自己実現を図る。

 少し抽象的かもしれませんが「自」から「他」へ視点を動かして、自らの目標を設定してみるということで、新たな視点が生れてくると思うのです。
 人生経験の少ない若者にとって、将来の道筋を設定することは容易ではありません。「自由」であればあるほど、自分の進む道を設定することが難しくなってきます。

 そこで、考えの中に「他者のため」という基準をプラスすることによって、学習に対するモティベーションも上がって来るでしょう。

 「他者に認められたい」という思いが強ければ、多くの知識を身に付けたいと思うようになるはずです。物質的に豊かになった我々は「自己」と「他者」の関係を通して自己実現を図って行くしかないのです。
 『論語』の子罕篇に次のような言葉があります。

先生は四つのことを絶たれた。勝手な心を持たず、無理おしをせず、執着をせず、我を張らない。


古くから我々の祖先は,我欲から離れたところに価値を見出してきたのです。

 多くの災害を経験して我々は「絆」の大切さを強く学びました。日本はとにかく豊かな国です。これからは他者との関係に重きを置くことによって「心」も豊かになるように努力する。「心」が豊かになればどのような分野に進んでも、必ず大成できると確信しています。

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