株主優待クロス取引(つなぎ売り)「なぜクロス取引をするのか」

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マネー・副業

どうも、兼業スロプロsyunです。

今回は番外編で株主優待クロス取引をなぜするのかについて書いていきます。

株主優待を取得するためには、権利付き最終日にその企業の株を、決められた株数以上保有している必要があります。
この条件を満たせば、後日その株数に応じた株主優待を受け取る権利が確定します。
本来の方法はとてもシンプルで、
「欲しい株主優待の銘柄を現物で購入し、そのまま保有する」

というものです。
しかし、この方法にはいくつか大きな問題があります。

株を保有することのリスクと資金の問題

まず、株価下落のリスクです。
株は日々価格が変動します。
優待が魅力的だからと株を買っても、権利確定後に株価が大きく下がってしまえば、
優待以上の損失が出てしまう可能性があります。
次に、資金が拘束されるという問題があります。
例えば、

・手元の資金が50万円
・1株5,000円の銘柄を100株(=50万円)購入

この場合、資金をすべて使ってしまうため、他の銘柄を買うことはできません。
つまり、1つの優待を取るだけで、他のチャンスを諦める必要があります。
複数の株主優待を現物保有で取得しようとすると、

• 50万円の優待銘柄を20個
• 100万円の優待銘柄を10個

といった具合に、複数銘柄を現物株保有する為には数千万円単位の資金が必要になってきます。投資に数千万円を回せる資金余力のある方であれば問題ありませんが、現実的には、そこまでの資金を用意できる人は多くありません。

そこで登場するのが「株主優待クロス取引」

クロス取引とは簡単に言うと、
同じ銘柄を「買い」と「売り」で同時に取引することで、株価変動の影響をほぼ受けずに株主優待だけを取得する方法です。
この方法を使うことで、

•株価が上がっても下がっても損益が相殺される
•株を長期間保有する必要がない
•少ない資金を回しながら、複数の優待を取得できる

といったメリットがあります。

クロス取引を活用すると何が変わるのか

例えば、
資金が100万円ある場合を考えてみます。
現物保有だけだと、

• 50万円の銘柄を2つ
• 100万円の銘柄を1つ

程度しか優待を取ることができません。
しかしクロス取引を活用すれば、同じ100万円の資金を使い回しながら、

• 2月の優待
• 3月の優待
• 9月の優待
• 12月の優待

といった形で、年間に何十銘柄もの株主優待を取得することも可能になります。

つまりクロス取引とは、
「資金効率を最大化して、株主優待を集めるためのテクニック」と言えます。
さらに詳しく説明します。

例えば株価3000円配当金なし、100株保有で3000円の食事券がもらえると仮定します。
クロス取引をせずに権利付き最終日引けに100株購入し翌日の寄付きに株を売却します。株価は翌日の寄付きに50円値下がりしました。
この場合を具体的に数字で見てみます。

株価3,000円 × 100株 = 30万円
翌日の寄付きで株価が2,950円になったとすると、
2,950円 × 100株 = 29万5,000円
差額は▲5,000円の損失です。
もらえる株主優待は3,000円分の食事券なので、

・優待:+3,000円
・株価下落:▲5,000円

結果として、実質▲2,000円のマイナスになってしまいます。
これが「現物保有で優待を取る場合に起こり得るリスク」です。

※今回は50円下落という小さな例ですが、相場状況次第では数百円下がることも珍しくありません。


クロス取引をした場合はどうなるか

同じ条件で、クロス取引を行った場合を考えてみます。

・現物で100株を購入
・同時に一般信用取引で100株を売る

この状態で権利付き最終日を迎えます。
翌日、株価が同じく50円下落して2,950円になった場合、

現物株
3,000円 → 2,950円
▲5,000円の損失

売り(信用売り)
3,000円 → 2,950円
+5,000円の利益

この2つがきれいに相殺され、
株価変動による損益はほぼゼロになります。
そして、株主名簿上は「100株保有している状態」なので、
3,000円分の食事券はしっかりもらえます。
実際にかかるコストは、

・売買手数料(証券会社によっては0円)
・信用取引の貸株料(数日分)
・配当調整金↓
株式数比例配分方式かつ特定口座(源泉徴収あり)を利用している場合、配当落調整金の支払いは譲渡損として扱われ、現物配当にかかる源泉税は損益通算により実質的に還付される為実質0円

といったふうに、一般信用クロス取引の場合数百円〜1,000円程度が一般的です。(株価が高い場合や多くの株数を注文した場合はこれ以上になる時もある)


現物保有とクロス取引の違いまとめ

現物保有の場合

・株価下落リスクあり
・優待以上の損失が出る可能性あり
・資金が長期間拘束される

クロス取引の場合

・株価変動リスクをほぼ回避
・実質コストは数百円程度
・同じ資金を何度も使い回せる

つまりクロス取引とは、
「株価の値動きで儲けるための投資」ではなく、
「優待を低コストで確実に取りに行くための戦略」
という位置づけになります。
この仕組みを理解すると、
「なぜ多くの優待投資家がクロス取引を使っているのか」
が、かなりハッキリ見えてくると思います。

本日は以上になります。
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よかったら見て下さい。



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