レモンの花が咲く頃、あなたはだれかのことを思っているだろうか。
五月の風が少しずつ湿り気を帯びてくるこの季節、真っ白な小さな花を
つけながらレモンはひっそりと咲く。派手さはない。でも近づいてみると、
甘くてどこか清潔な香りがふわりと広がる。その香りに気づいたとき、
なぜかひとの顔が浮かんだ、という経験はないだろうか。
レモンの花言葉のひとつは「香気」という言葉だ。
花も実も、あの独特の清涼感のある香りを持つことから生まれた言葉らしい。においというのはふしぎで、記憶と感情に直結する。特定の香りを嗅いだ
だけで、もう会えないひとのことを思い出してしまう、そういう経験を
した人は少なくないだろうと思う。
そしてもうひとつ、「心から誰かを恋しく想う」という花言葉がある。
レモンのあのほろ苦さと酸っぱさが、初恋の記憶に似ているからだと言われている。甘いだけじゃなくて、少し痛くて、でも忘れられない。恋というのは
どうもそういう構造をしているのかもしれない。
あなたは今、だれかのことをずっと心の中に抱えていませんか。
気持ちを伝えられていない相手がいる、というのは苦しいものだ。
うまくいっているように見える関係なのに、なぜかいつも不安を感じている。もしかして本気で思っているのは自分だけなのだろうか。相手の気持ちが
読めなくて、眠れない夜がある。そういう方から、鑑定のご依頼をいただくことが多い。
以前、三十代前半の女性から相談があった。職場で出会った男性と、ここ半年ほどよく話すようになり、食事にも行った。でも告白されるわけでもなく、距離が縮まるわけでもない。「好きなのか、ただ暇つぶしなのか、もう分からなくなってきた」と彼女は言った。
霊視で視てみると、その男性のエネルギーの中に、ためらいと、確かな好意が混在しているのが分かった。踏み出せない理由が彼の側にあって、それは彼女への気持ちの薄さではなかった。彼女に伝えたのは、今は動かず、ある時期を境に流れが変わるということ、そしてその変化の前にやっておくべき準備のことだった。
数ヶ月後、彼女からメッセージが届いた。「あの時期を過ぎたら、向こうから話してくれました」という内容だった。
レモンにはもうひとつ、果実の持つ花言葉として「熱情」がある。
あのつよい酸味が由来だという。見た目は穏やかでも、内側に熱いものを
秘めている。そういう縁というのは、外から見えにくい分、一人で抱えていると消耗する。
複雑な気持ちを、だれかに正直に話せていますか。
恋愛のお悩みがある方は、個別に霊視鑑定を行っています。
最近気になる人ができた、相手の本音が知りたい、今の関係がどこへ向かうのか知りたい、そういった方はお声かけください。
知り合ったあの人の本質を、12000文字超で視ていきます。
白神龍玄