こんにちは。
この記事では、化学品の安全データシート(SDS)を「これから自分で作成したい」「代行依頼したいけど内容を理解したい」という方向けに、
SDSの基本的な作り方と注意点をできるだけわかりやすくまとめました。
SDS作成の基本手順(初心者向け)
① 対象となる化学品を特定する
まずは、SDSが必要な製品かどうかを確認します。
化学物質や混合物は対象ですが、「特定の形状が機能を決める成形品(例:ガラス容器など)」は原則対象外です。
ただし、化学物質を放出するもは例外となる場合があります。(芳香剤や虫除けなど)
一生懸命SDSを作成したけど、そもそも提供義務がなかった!ということは、現場ではよく起こりします。余計な手間をかけないためにもSDSの必要性は確認しましょう。
もし必要でしたら下記へご相談頂ければSDSの必要性をお調べすることも可能です。
② 成分情報を整理する
製品に含まれる成分(化学物質名、濃度、CAS番号など)をリストアップします。
その上で、各成分がどのような区分(GHS分類)に該当するかを確認します。
分類基準は「JIS Z 7252:2019」に定められており、公的データベースを元に危険区分を判定していきます。
③ SDSの16項目を作成する
SDSは国際的に定められた16の項目で構成されます(例:化学品の名称、応急措置、保管方法など)。
JIS Z 7253では、
・項目の順番
・用語の統一
・表現・注意喚起文の標準化
が厳格に求められています。
フォーマットや文言はJIS準拠のテンプレートを使用し、表現を統一することが重要です。非常に面倒なところでもあります。
④ 内容確認と最終化
作成後は、記載内容が最新の法令に適合しているかをチェックします。
(例:化管法、労働安全衛生法、毒物及び劇物取締法など)
また、輸出入を伴う場合は英語版SDSの作成や、輸送用ラベルとの整合性も必要になります。
初心者がやりがちな3つのミス
ミス①:分類情報をそのままコピーして使う
ネット上の情報をそのまま転記すると、法令改正後に古いデータを引用してしまうリスクがあります。
必ず最新版の公的データを参照し、根拠を明示しましょう。
ミス②:16項目の順番・用語を自己流にする
WordやExcelで独自に書くと、JIS規格に合わない構成になりやすく、取引先で受理されないことも。
フォーマットは必ずJIS Z 7253に合わせましょう。
ミス③:微量成分を記載し忘れる
0.1〜1%未満の成分でも、発がん性・生殖毒性など一定区分に該当する場合は記載義務があります 。
濃度が低くても油断せず、リスクに応じて記載を行いましょう。
まとめ:SDSは「正確さ」と「整合性」が命
ステップ 内容
① 製品を確認 :SDS対象か判断
② 成分分類 :最新データベースで危険有害性を確認
③ 16項目構成で作成 :JIS Z 7253に準拠
④ 内容チェック :法令・輸出入対応の整合性確認
最後に
SDSは見た目以上に(見た目通り?)専門性が高く、データ精査・分類判断・法令確認が求められる書類です。
だからこそ、「一度プロに作ってもらって、その後更新だけ自社で行う」という方法も現実的です。
こちらでは化学メーカーでの実務経験をもとに、
JIS準拠・Amazon審査対応など、用途に合わせたSDSを作成しています。
「Amazon審査で必要になった」「取引先にSDSを求められた」という方は、お気軽にご相談ください。