第35回 契約書は「ひな形」で本当に大丈夫?

第35回 契約書は「ひな形」で本当に大丈夫?

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ビジネス・マーケティング
インターネットで検索すると、

「業務委託契約書」
「売買契約書」
「秘密保持契約書」

など、さまざまな契約書のひな形が見つかります。

無料でダウンロードできるものも多く、

「これを使えば十分では?」

と思われる方も少なくありません。

もちろん、ひな形そのものが悪いわけではありません。

私も、契約書をゼロから書き始めることはほとんどありません。

ですが、

そのまま使ってしまうことには、少し注意が必要です。

契約書は「会社ごと」に内容が違う

契約書は、

「契約をする」

ことが目的ではありません。

トラブルになったときに、どう解決するかを決めておくものです。

だからこそ、

会社や取引内容によって、

必要な内容は変わります。

例えば、

いつ代金を支払うのか
キャンセルはできるのか
納品後に不具合が見つかったらどうするのか
著作権は誰に帰属するのか

同じ「業務委託契約書」でも、

確認しておきたいポイントは意外と違います。

「書いていない」が一番困る

実際のトラブルでは、

契約書に書いてあることよりも、

書いていないことが問題になるケースがあります。

「そんなことまで決める必要があるとは思わなかった。」

「口頭で話したから大丈夫だと思っていた。」

こうしたことは決して珍しくありません。

契約が順調なときには気にならなくても、

認識の違いが生じたときに初めて、

「契約書に書いておけばよかった」

という場面が出てきます。

ひな形は「出発点」

だからといって、

無料のひな形を使ってはいけない、

ということではありません。

むしろ、

ひな形は契約書を作るうえでの良い出発点になります。

大切なのは、

自分の取引内容に合わせて、

必要な項目を確認し、修正することです。

ここで手が止まる方が多い

とはいえ、

実際にはここで悩まれる方が少なくありません。

この条文は削ってもいいのか
自分の場合は何を書けばいいのか
この内容で将来困らないのか

ひな形はある。

でも、

「自分の場合はどう考えればいいのか」

が分からず、そのまま使ってしまう。

そんなケースをよく目にします。

契約書は「安心のための書類」

契約書は、

相手を疑うために作るものではありません。

お互いの認識を整理し、

安心して仕事を進めるためのものです。

だからこそ、

「ひな形だから安心」

ではなく、

「自分たちの取引に合っているか」

という視点で、一度見直してみることをおすすめします。

迷ったら、「内容」を確認するだけでも

契約書を一から作り直す必要があるとは限りません。

多くの場合は、

今ある契約書が取引内容に合っているかを確認するだけでも、安心につながります。

もし、

「このひな形で大丈夫だろうか」

「この条文は自分の取引に合っているのだろうか」

と迷われたときは、

一度内容を整理してみることをおすすめします。

契約書は、トラブルが起きてから見直すよりも、契約を結ぶ前に確認しておく方が、安心して事業を続けることにつながります。

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