同じ目的で集まったはずなのに、なぜ疲れるのか
――集団の中にある「自律」と「依存」
「同じ思いで集まったはずなのに、なぜか話が進まない」
「気づけば、いつも自分ばかりが動いている」
「意見を出すと、なぜか人間関係の問題になってしまう」
こうした経験はありませんか?
社会を変えたい。
困っている人の役に立ちたい。
一人ではできないことを実現したい。
そんな思いから人が集まっても、すべての集団が同じ方向へ進むわけではありません。
私自身、さまざまな集団に関わる中で、人が集まる理由には大きく二つあると感じてきました。
それは、
目的のために力を合わせたいのか、それとも、誰かに依存できる場所がほしいのか
という違いです。
自律した人が集まると、目的に向かって動き出す
自律とは、何でも一人でできることではありません。
自分で考え、自分の役割を引き受け、必要なときには人に助けを求める。そして、引き受けたことには責任を持つ。
私は、そのような姿勢だと考えています。
こうした人が集まると、意見が違っても「目的のために、どうするか」という話ができます。
誰か一人に仕事を押しつけず、それぞれができることを持ち寄る。問題が起これば、役割や仕組みを見直す。
その積み重ねが、組織を育てていきます。
人数が増えることだけが成熟ではありませんが、活動が広がっても「何のために集まったのか」を見失いにくいのです。
依存できる場所を求めると、目的がすり替わる
一方で、掲げている目的よりも、
「自分を認めてほしい」
「嫌なことは誰かに引き受けてほしい」
「自分の気持ちを最優先してほしい」
という思いが強くなることがあります。
すると、活動を進めることよりも、居心地のよい関係を守ることが優先されます。
慰め合うことはあっても、具体的な行動にはつながらない。
役割や責任を決めようとすると反発する。
違う意見を出した人を、仲間ではないかのように扱う。
こうして、目的を実現するための集団が、互いの不満を確かめ合う場所へ変わっていくことがあります。
苦しいときに支え合うことは大切です。しかし、支え合った先で動こうとするのか、そこにとどまり続けるのか。
その違いは、実際の活動に大きく表れます。
「よいことを言う人」と「責任を持って動く人」は違う
難しいのは、この違いが最初から見えるわけではないことです。
口では「自分で考えることが大切」「社会のために行動したい」と言っていても、いざ役割をお願いすると動かない人もいます。
特に、社会問題を扱う活動では、関心を持って来てくれたこと自体がうれしく、
「この人も同じ志を持つ、よい人なのだろう」と思いやすいものです。
けれど、関心があることと、責任を引き受けることは別です。
私が大切だと思うのは、言葉だけではなく、その後の行動を見ることです。
約束を守るか。
できないときに連絡するか。
指摘されたときに話し合えるか。
自分の都合だけで、人を動かそうとしていないか。
日々の小さな行動に、その人の集団との関わり方が表れます。
集団を守るには、善意だけに頼らない
組織を続けるためには、「みんないい人だから大丈夫」という前提を手放す必要があると、私は考えています。
役割を決める。
できることと、できないことを伝える。
引き受けたことには責任を持つ。
問題が起きたら、うやむやにせず話し合う。
こうした土台が曖昧だと、責任を引き受ける人ほど疲れ、離れていきます。
反対に、誰かに任せきりにできない仕組みがあれば、依存を求める関わり方は通りにくくなります。
関わり方を変える人もいれば、その場を離れる人もいるでしょう。
人数を集めることと、目的を共有できる仲間を増やすことは、同じではないのです。
人の弱さは、自分の中にもある
私は、人を本質的に善だと決めつけない、いわば「性悪説」の視点も必要だと思っています。
それは、他人だけを悪者にするためではありません。
人には、楽をしたい気持ちも、自分を正当化したい気持ちも、誰かに責任を預けたい気持ちもある。もちろん、私自身にもあります。
だからこそ、相手の言葉を信じるだけでなく、自分の関わり方も振り返る必要があるのだと思います。
「私は目的のために動いているのか。それとも、自分の居場所を守ろうとしているのか」
この問いは、誰にとっても無関係ではありません。
人間関係で、自分ばかりが背負っていませんか?
集団の問題は、団体活動だけの話ではありません。
職場、家族、友人関係でも、似たことは起こります。
断ると嫌われそうで、引き受けてしまう。
誰かの機嫌を損ねないように、本音を飲み込む。
離れたいのに、罪悪感があって離れられない。
そんなときは、相手の問題だけでなく「なぜ自分は、その役割を引き受け続けているのか」を考えてみることも大切です。
あかつき道整骨院では、身体の施術に加え、人間関係や日々の悩みについてのカウンセリングも行っています。
誰かに依存されて疲れている方。
集団の中で、いつも同じ役回りになってしまう方。
自分の関わり方を見直したい方。
今の状況を言葉にするところから、一緒に整理してみませんか。
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あかつき道整骨院
群馬県高崎市
院長 大森ゆーすけ