「正しい食事」に自分の身体を合わせていませんか? ――ヴィーガン食と正しさについて

「正しい食事」に自分の身体を合わせていませんか? ――ヴィーガン食と正しさについて

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コラム
「正しい食事」に自分の身体を合わせていませんか?
――ヴィーガン食と正しさについて



ヴィーガン食や、果物だけを食べる食生活を長期間続けていた人が、深刻な健康状態に陥ったという話を耳にすることがあります。


もちろん、その人の健康状態や亡くなった原因を、食事だけで断定することはできません。


しかし、極端な食事を続けることについて、私は日頃から強い懸念を持っています。


私は食事相談の中で、常々こうお伝えしています。


【考え方で食べてはいけない】


食事は、思想や正しさを証明するためにするものではありません。


自分の身体を養い、生きるためにするものです。


ところが人は、ときに自分が信じた「正しさ」に酔ってしまいます。


「私は正しい」
「私は間違っていない」
「自分と違う考え方をしている人が間違っている」


このような思いが強くなると、食事によって身体に不調が表れていても、食べ方そのものを疑えなくなります。


そして、その食事法に執着したり、その考え方に依存したり、周囲からの承認を求めたりするようになります。


身体のために始めたはずの食事が、いつの間にか「自分の正しさを守るための食事」になってしまうのです。


■「身体に合っているか」より「正しいか」を優先していないか


ヴィーガン食について、


「身体に良い」
「病気を予防できる」
「動物性食品を食べないことが正しい」


と考えている方もいます。


しかし私は、ヴィーガン食を誰にでも合う健康食や予防食だとは考えていません。


目的や身体の状態によって、一定期間、動物性食品を控える食事を取り入れることはあると思います。


その意味では、食事療法の一つとして使える場合もあります。


ただし、一時的に取り入れることと、生涯にわたって続けることは別の話です。


動物性食品を完全に避ける食生活では、
ビタミンB12をはじめ、鉄、亜鉛、カルシウム、たんぱく質、脂肪酸などが不足しないよう、慎
重な食事設計と定期的な確認が必要になります。


「植物性だから健康」
「自然な食事だから安全」


とは限りません。


大切なのは、食事法の名前ではなく、その食事によって自分の身体がどうなっているかです。


■ヴィーガン食をやめて体調が変わる人もいる


私はこれまで、数え切れないほど食事相談を行ってきました。


その経験の中では、厳格なヴィーガン食が身体に合っていると感じた人は、ほんのわずかでした。


むしろ、動物性食品を避ける生活を見直したことで、


・疲れやすさが軽くなった
・身体の冷えが変わった
・肌や髪の状態が変わった
・月経や体調が安定した
・気分や集中力が変わった
・食事への強いこだわりが和らいだ
という方を多く見てきました。


これは「すべての人が肉をたくさん食べればよい」という話ではありません。


肉、魚、卵、乳製品などを、どの程度食べるとよいのかも人によって異なります。


大切なのは、ヴィーガンか肉食かという二者択一ではなく、


【今の自分の身体には何が必要なのか】


を見極めることです。


■大人の思想を子どもに押しつけない


私が特に問題だと感じるのは、大人が自分の思想や正義感によって、子どもの食事を厳しく制限することです。


成長期の子どもは、大人よりも多くの栄養を必要とします。


子どもは、自分で必要な食品を買ったり、食事内容を変更したりすることができません。


だからこそ、大人には大きな責任があります。


大人が自分の判断で動物性食品を避けることと、その食事を子どもにも強いることは同じではありません。


もし子どもに、


・体重が増えない
・身長の伸びが悪い
・顔色が悪い
・疲れやすい
・集中力が続かない
・髪や肌の状態が悪い
・発達や成長に心配がある


食事制限によって子どもの健康や成長が明らかに損なわれているにもかかわらず、
必要な対応がなされない場合には、児童相談所などの専門機関への相談も検討される問題だと思います。


■食事に身体を合わせるのではなく、身体に食事を合わせる


ヴィーガン食を選ぶこと自体を否定したいわけではありません。


たまにヴィーガン料理を楽しむことも、一定期間取り入れることも、その人の自由です。


しかし、食事によって不調が出ているのに、


「この食事法は正しいから」
「動物性食品を食べるのは悪いことだから」
「続ければいつか健康になるはずだから」


と身体からのサインを無視してしまうことには、注意が必要です。


食事法に自分の身体を合わせるのではありません。


自分の身体に、その時に必要な食事を合わせるのです。


食事は、正義を証明するためのものではありません。


自分や家族の身体を養い、人生を生きるためのものです。


「健康のために食事を変えたのに、体調がよくならない」
「何を食べたらよいのか分からなくなった」
「食事へのこだわりが強くなり、食べることが不安になった」
「家族や子どもの食事について相談したい」


そのような方は、一度ご相談ください。


あかつき道整骨院では、特定の食事法を一方的に押しつけるのではなく、
現在の症状、体質、生活習慣、食事内容、心の状態などを確認しながら、その人にとって必要な食べ方を一緒に考えます
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