【29】「そうそう、女なのに僕っ子いるじゃないっすか。あれムカつくんすよ。」

【29】「そうそう、女なのに僕っ子いるじゃないっすか。あれムカつくんすよ。」

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若い子の、ことですか?

「10代でも、20超えてるのもいますね。」

性別違和ではないですよね?

「違いますね。女だけど僕ってわざと言ってます。」

そんなにムカつきますか?

「自意識過剰なとこが。」

自意識過剰なのは正解だと思いますよ。

「そうっすよね。そこがまたムカつくんすよ。」

私も普段は、俺って言ってますよ。意識高めて、私って言ってますけど、ムカつきませんか?

「優介さんのは仕事だからしょうがないんじゃないんすか。」

仕事であれば許せるってことですね?

「いや、そういうわけじゃないけど、まー、そっすね。」

じゃあ僕っ子は、なんで許せないんですか?

「なんで・・女のくせに、ジェンダーの話じゃないっすからね。」

・・はい。

「なんか、私、他の人とは違うの、特別なの、変わってるの、個性的なの、みたいなアッピルがウザくて、見ててイライラするんです。」

よく分かってるじゃないですか。その通りなんですよ。自分に自信がないから自分を特別だと思いたいからやってるんです。可愛いじゃないですか。

「えー?!・・優介さんはそう思えるんだ・・」

はい。

「俺は厨ニ病みたいでウザくて苛立つんすよね。」

それも分かってるじゃないですか。厨ニ病なんですよ。若い子が多感な時期に訪れる、一種のパーソナリティーな問題なんです。

「パーソナリティー障害ですか。」

障害まで付くと病気になってしまいますけど、満たされてないんだろうな~、特別視して欲しいんだろうな~、認めて欲しいんだろうな~、承認欲求があるんだろうな~、〇〇さんも大人ですし認めてあげましょうよ。

「・・・」

自分をどう表現しようとも自由ですからね。

「・・うん・・」

うちにも、僕とか俺とか言う子いますよ。

「あ、やっぱいるんすね。」

10代ですらないですけどね。もちろん性別違和の方でもないですし、でも、何かしらの秀でた才能を持っていたり、能力に関しても普通の人とは少し違った物を持ってる方ばかりですよ。

「・・そっすか。」

どれだけ周りから認められていても、それでも言い方を変えない、変えられないって人も中にはいるんです。

「それはどうしてですか。」

もっと認められたいという人もいますし、自分を大きく強く見せて舐められないようにとか、攻撃されたくない心理の現れの人もいますし、今更変えづらいっていう人もいます。

「あぁ・・うん。」

親とか周りが、小さい頃から個性や才能を認めてあげてないパターンが多くて、それどころか怒られて抑圧されて、中には虐待を受けてた人もいて、その個性にイラついた学校の子達にも虐められたり、先生にまで虐められたり、学校を中退した、引きこもった、その中で僕とか、俺とか言い始めたっていう人が多いです。学校にいる頃から言い始めたって人もいますけど。

「・・まぁ、なんか、家庭内のイザコザがあるとは言ってましたね。」

はい。なので、

「認めてあげたほうが、いんかな・・なんか認めたら認めたで調子こきそうじゃないっすか。」

調子こくのかどうかはその子の問題なので、〇〇さんの問題ではないです。

「でも、調子に乗らせないように言ってあげるのも優しさじゃないすか?」

それは○○さんがイラつかなくなったら言ってあげて下さい。

「あ・・はい。」




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