LINEの友だち登録は増えた。なのに問い合わせが来ない。

LINEの友だち登録は増えた。なのに問い合わせが来ない。

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ビジネス・マーケティング
その依頼は、雨の日によく似ていた。

理由が分からない。

気づけば静かに降り続き、気づけば足元を濡らしている。

そんな類の話だった。

「LINEの友だちは増えてるんです」

依頼人はそう言った。

「SNSからも登録されています。でも問い合わせが来ないんです」

話を聞く限り、おかしな点はなかった。

Instagramも動いている。

ホームページもある。

LINE公式も作ってある。

それなのに反応がない。

私は現場を見に行くことにした。

探偵というほど大した仕事じゃない。

ただ、人が立ち止まる理由を探すだけだ。

LINEを開く。

最初のメッセージを読む。

そして数分で犯人は見つかった。

犯人は派手じゃない。

むしろ目立たない。

だから厄介だ。

名前は「分からない」。

予約方法が分からない。

料金が分からない。

相談していいのか分からない。

何を押せばいいのか分からない。

人は不思議な生き物だ。

興味を持っていても、一歩目が分からなくなると平気で立ち去る。

登録した人はお客さん候補だ。

でも登録しただけでは何も始まらない。

店の前まで来てくれた人と同じだ。

入口が分からなければ帰ってしまう。

当たり前の話だ。

だからLINEで本当に大切なのは、友だち登録数ではない。

登録した人が次に何をするかだ。

予約する。

料金を見る。

場所を確認する。

相談する。

その道筋が見えるだけで、人は動き始める。

問い合わせが来ない理由は、配信回数が少ないからではないかもしれない。

SNSの投稿が弱いからでもないかもしれない。

もっと静かな場所に原因は潜んでいる。

登録したあと、お客さんが迷子になっていないか。

まず疑うべきはそこだ。

事件の犯人は案外シンプルだったりする。

今回もそうだった。

犯人は「分からない」。

そしてそいつは、多くのLINEアカウントの中に今も潜んでいる。

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