ペイガンのカップルは、近年、一般的な結婚式に代わってハンドファスティングの儀式を選ぶようになっています。
この儀式は、婚姻証明書とは無関係に、お互いの愛を宣言する、単なる儀式的な誓約として行われる場合もあれば、聖職者や判事といった法的に認可された者を通じて発行される結婚証明と結び付けて行われる場合もあります。
何れの形であれ、ハンドファスティングの支持は高まっています。
ペイガンやウィッカンのカップルは、裁判所で済ませる結婚以上を望む非キリスト教徒にとって、この儀式が別の手段であることを知っているからです。
ハンドファスティングの儀式の起源
何世紀も昔、ハンドファスティングはブリテン諸島で一般的な習俗でした。
当時の農村部では、聖職者が村に立ち寄れるまでに数週間、あるいは数ヶ月かかることも珍しくありませんでした。
そのため、カップルたちは簡便な方法で夫婦の契りを交わす必要があります。
ハンドファスティングは、内縁関係(コモンロー・マリッジ)に相当し、男性と女性が固く手を握り合い、自らを夫婦である、と宣言することで成立しました。
通常、この宣言は証人または複数の人々の前で行われます。
スコットランドでは、結婚は(一時的に)1560年までは教会の権限と見なされていましたが、その後、教会の秘跡からコモンロー「市民的な事柄」へと移行しました。
この時期以降、結婚は「正規の結婚」と「非正規の結婚」に分類されます。
正規と非正規の結婚
正規の結婚は、婚姻の告知が読み上げられた後、聖職者が儀式を執り行うことで成立しました。
一方、非正規の結婚は、以下の三つの方法のいずれかで認められました。
・カップルが公然と夫婦であると宣言し、その後に肉体関係を結ぶこと。
・相互の合意によるもの。
・夫婦として共に暮らし、周囲からそう認識されること。
同意年齢(新婦は12歳、新郎は14歳)を超え、近親婚でなければ、非正規の結婚も概ね、正規の結婚と同等に有効であるとされてきました。
当時、ジェントリー(郷紳)や地主といった上流階級の人々は、後に結婚の法的正当性について問題が生じないよう、正規の結婚を行いました。
特に相続が絡む場合、この法的確実性は非常に重要だったからです。
対照的に、ハンドファスティングや非正規の結婚は、主に下層階級や小作人の間で行われるものと見なされていました。
しかし、1700年代半ば頃にイングランドで非正規の結婚が違法化されると、伝統を維持していたスコットランドへ、熱愛中のカップルが国境を越えて駆け落ちすることが頻繁に起こりました。
彼らがスコットランドに入って最初に到達する町であったグレットナ・グリーンは、「駆け落ちの地」として有名です。
そこで当時、村の鍛冶屋が彼らのために「金床の結婚式」を行なった「Old Blacksmith's shop」は、その由縁の場所であり、素朴な結婚式場は現代も継承されています。
古い概念の復活と新しい解釈
その後、「ハンドファスティング」という言葉はしばらく使われなくなりました。
しかし、1950年代にイングランドで魔術関連法が廃止されると、ジェラルド・ガードナーやドリーン・ヴァリアンテといった著名なオカルティスト(神秘主義者)や魔女たちが、自分たちの結婚の儀式にふさわしい、非キリスト教的な象徴を探し始めます。
そんな彼らが選んだのが「ハンドファスティング」であり、この概念はネオペイガニズム運動の中で復活を遂げました。
初期のペイガンによるハンドファスティングは、コーヴ(魔女団)や研究グループの前でのみ行われる、秘密の儀式とされるのが一般的でした。
しかし、ウィッカやペイガニズムが主流になるにつれ、現在ではより多くのカップルが、自分たちの「精神性」を結婚の儀に組み込む形をそこに見出しています。
「ハンドファスティング」という言葉は、新郎新婦が腕を交差させて、手を取り合う伝統に由来します。
この形は、手や腕で無限大のシンボル(数字の8や∞)を作り出す表現です。
現代のネオペイガンの儀式では、聖職者がコード(紐)やリボンを用いて、カップルの手を結びます。
一部の伝統では、この紐はカップルが結婚を完成させる(初夜を迎える)まで、解かれないままにされます。
誰でも交わせる誓い
ハンドファスティングの儀式を行うメリットは、法的な結婚とは一線を画すという点です。
これにより、非伝統的とされる人々にも、より多くの選択肢が開かれました。
LGBTQ、同性カップルやポリアモリーの家族、トランスジェンダーのカップルなど、誰もがこの儀式を行うことが可能です。
長らく人々の記憶から消えていたハンドファスティングの概念は、現代において再び静かな人気を博しています。
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無限大・永遠・エヴァーラスティング・エターナル
もし人生を共に歩む、愛する人を見つけられたなら
もしそこに何らかの障害があるとするなら
一般的な結婚とはまた異なる、この古くて新しい「ハンドファスティング」の世界もあることを、知っておいてもらえたらと思います。
Celtic / Scottish style