【城間勝行】「やることリスト」を制する者は人生のシステムを制する話

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フリーランスとして活動し始めてから、私の最大の敵は「不確実性」と「タスクの雪崩」になりました。複数のクライアント、複数のプロジェクト、そして自分の生活。これら全てを破綻させずに回していくには、優れた「オペレーションシステム」が必要です。私はこれまで、数千人規模の基幹システムやSaaSツールの開発に携わってきました。そこで学んだ最も重要なことは、複雑なシステムほど、入力($Input$)と出力($Output$)を明確にし、処理を小さな単位に分解(モジュール化)しなければ、すぐに破綻するということです。これは、私たちの日常の「やることリスト」にもそのまま当てはまります。多くの人が「やることリスト」で失敗するのは、リストを「ただの願望の羅列」にしてしまうからです。例えば、「新しいサービスの企画を考える」や「資料をまとめる」といったタスクは、それ自体が処理不可能な巨大なタスクです。システムで言えば、粒度が粗すぎて実行できない「未定義の処理」です。私が実践しているのは、すべてのタスクを「5分以内に着手できる具体的な行動」に分解することです。「新しいサービスの企画を考える」は分解すると、「アイデアを出すための前提情報(市場調査結果など)をフォルダAに集める」「30分間のブレストミーティングをカレンダーに設定する」「競合3社のサービス概要をメモに箇条書きにする」といった具体的な行動になります。これらは、すぐに着手でき、実行の可否が明確です。次に大切なのが、「タスクの優先順位付けのロジック」です。単に「緊急度が高い」という理由だけでタスクを処理すると、重要なけれど緊急ではない、未来のビジネスを左右するタスクが常に後回しになります。これは、システムの「デッドロック」状態に似ており、全体としての成長が止まります。私の優先順位付けの基準は、「ビジネス視点でのインパクト(成果)」と「完了に必要な時間(コスト)」の掛け算です。インパクトが大きく、時間がかからないタスクは最優先で処理します。逆に、インパクトは小さいけれど時間ばかりかかるタスクは、可能であれば自動化するか、思い切ってやめてしまいます。そして、最もユニークな視点かもしれません。私は時々、自分自身を**「レガシーシステム」**として見立てます。人間は集中力という貴重なリソース(CPUパワー)に制限があり、疲労という予期せぬエラー(バグ)が発生します。だからこそ、開発者としてシステムの保守運用を行うように、自分自身のケアもタスク化します。「1時間集中したら10分間ストレッチする(システム再起動)」「午後3時には必ずカフェインを摂取する(パフォーマンスブースト)」など、まるで自分の処理能力を最適化するための計画を立てるのです。フリーランスとして、私はクライアントのシステムを開発していますが、同時に自分自身の「人生のオペレーションシステム」も日々アップデートし、最高の効率で動かすことを目標にしています。自分のシステムを制すれば、仕事の成果も、生活の質も向上します。この思考法こそが、誠実かつスピーディーに成果を出すための裏側のロジックなのです。
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