【城間勝行】コンビニの棚から学ぶ、選ばれない悲劇の回避術
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ビジネス・マーケティング
仕事帰り、ふらりと立ち寄ったコンビニの棚を眺めているとき、私はふと、ここにある商品たちと自分の仕事には共通点があると感じました。整然と並べられたおにぎりや飲み物たちは、どれもが「選ばれること」を待っています。しかし、その背後には緻密な戦略と、選ばれなかったときのリスク管理が隠されています。システム開発の世界に身を置く私にとって、この棚はまさに市場の縮図であり、人生の教科書でもありました。
例えば、賞味期限という概念です。おにぎりには明確な期限があり、それを過ぎれば棚から消えなければなりません。私たちのスキルやアイデアも同じです。昨日まで最新だった技術も、明日には古くなり、誰にも必要とされなくなる可能性がある。この「鮮度」に対する危機感こそが、自分を磨き続ける原動力になります。私は常にスピード感を持ってプロジェクトを進めることを大切にしていますが、それはまさに、鮮度が最も高い瞬間に最高の商品を届けるという、コンビニの物流システムと同じ誠実さからきています。
さらに興味深いのは、商品の配置です。売れ筋の商品が、なぜ目線の高さにあるのか。それはユーザーが迷わずに済むための配慮であり、設計です。反対に、あまり目立たない下の棚にひっそりと置かれた新商品は、まだ誰にも知られていない可能性を秘めたスタートアップのプロダクトのようです。私は、こうした「見つけにくいけれど価値があるもの」を、どうすれば多くの人に届けられるかを考えるのが大好きです。
時には、全く売れそうにない奇抜なフレーバーの飲み物が並んでいることがあります。多くの人は「誰が買うんだろう」と笑うかもしれませんが、私はその挑戦的な姿勢に惹かれます。既存のルールに縛られず、新しい仮説を立てて検証する。たとえそれが失敗に終わったとしても、そのデータは次のヒット作を生むための貴重な資産になります。私が要件が固まりきっていない案件で柔軟に対応することを楽しめるのは、こうした試行錯誤の価値を知っているからです。
もし、あなたが今、自分という商品が誰にも選ばれないと悩んでいるなら、一度立ち止まって自分の「棚の位置」や「見せ方」を確認してみてはどうでしょうか。もしかしたら、あなたは最高に美味しいのに、誰にも気づかれない奥の方に隠れているだけかもしれません。あるいは、ターゲットとするお客さんがいない棚に並んでいるだけかもしれません。
ビジネスも人生も、自分というリソースをどの棚に、どんな顔をして並べるかという設計にかかっています。丁寧な言葉選びや、素早いレスポンスというパッケージを整え、信頼というブランドを築いていく。コンビニの棚を彩る一つひとつの商品が教えてくれるのは、そんなシンプルで深い戦略の重要性です。明日の朝、コーヒーを買うとき、あなたはどの棚のどの自分を選んでもらいたいですか。そのための準備は、今この瞬間から始まっているのです。