田舎に住んでいると、人との距離が近い。
親戚だったり、ご近所さんだったり、昔の仕事仲間だったり。少し辿れば誰かと誰かがつながっていることも珍しくない。
先日、職場で仕事をしながら雑談をしていたときのこと。
地域のお店の話になった。
「そういえば〇〇ってお店あったよね?最近もやってる?」
と聞かれた。
そのお店は1年ほど前に閉店し、
今は別の人が新しいお店を始めている。
「ああ、そうなんだ。」
でお店の話は終わり、次の話に変わっていった。
実はそのお店が閉店するとき、少しごたごたがあった。
その話をしたら
少し盛り上がったかもしれない。
でも話さなかった。
今ここで私が広げる話じゃないと思ったからだ。
昔の私は、「知っていることを話すこと」と「話してよいこと」をあまり分けて考えていなかった気がする。
でも最近は違う。
知っている。
だけど話さない。
それは隠し事ではなく、自分で選んでいるという感覚。
田舎では、人の話は思った以上に遠くまで届く。
誰が誰とつながっているか分からない。
だからこそ、自分の口から何を出すかを選ぶ。
今回の私は、それができた。
小さな出来事だけれど、なんだか少しうれしかった。
田舎暮らしならではの人との境界線作戦。
今回はなかなかうまくいったと思う。