保健師として(看護師資格もあり)40年以上
振りかごから墓場まで、全年齢層の方の健康づくりや
お悩みにかかわってきました。
まだ介護保険制度が始まっていなかった頃のことです。
寝たきり予防のモデル事業を担当する事になりました。
事業のメニューとして
・市役所の職員が、地域の公民館や集会場に出向いて、
機能訓練の実施をする。が、ありました。
私は、住民さんの力が絶対に必要だと思いました。
【地域での機能訓練・寝たきり予防】
体のハンデイーがある方達が、地域で気持ちよく
生活できるようにするためにはどうしたら、よいのか?
軽い支援の必要な高齢者の実情を住民さんに、お伝えして
住民さんのできる範囲内で協力していただいて
自分たちと同じ地域に住んでいる事を理解してもらう
事が重要だと思いました。
そこから何かが生まれる!そう思いました。
地域で月に1回ですが、ボランティアさんが
協力して自分たちが主催の「集いの場」を作って
いただきました。
身体の訓練ではなく、心のふれあいがテーマの会です。
市役所の手伝いではなく、自分たちの活動です。
市役所はボランティアさんの活動のサポートです。
ボランティアさん達が、気持ちよく活動できるように
心配りをします。
ボランティアさんが地域の小学校に行き、教頭先生を
説得して「集いの場」の高齢者と小学生の交流会を
企画しました。
最初、学校としては「集いの場」の地域の集会場に、
学校から生徒を移動させる事に非常に消極的でした。
ボランティアさん達は、必死で訴えます。
子ども達が住んでいる同じ地域に、
「支援が必要なお年寄りがいる事を知ってもらいたい。」
「子供たちなりに、何がを感じ取ってもらいたい」
「学校の中じゃ、だめなんです」
「学校に高齢者が来た。ではなく、子ども達が集会場に
出向くのでなければ、感じ取れません」
住民さん(ボランティアさ)の熱意に、学校も
答えてくれました。
じゃんけんで負けた方が、肩をもみます。
子どもが負けたら、高齢者が子どもの方を肩を
もみます。
肩をもんでも、もんでもらっても
その時の高齢者の嬉しそうな顔!
フィフティー、フィフティーの関係です。
更に、子ども達に、「集いの場」に参加した高齢者を
自宅迄、送って行ってもらいました。
ただのおばあちゃんじゃなくて、
「コンビニの隣に住んでる〇〇おばあちゃん」になります。
高齢者さん、お子さん、ボランティアさんと、仲良く
お家まで行く様子を見ていると感動で涙がでてきます。
「おばあちゃん大丈夫?」
「ここ、危ないよ!転ばないでね!」
自然に思いやりの言葉をかけています。
「今度、おばあちゃんに道で会ったら挨拶してね」
ボランティアさん達が言います。
その結果、個人的ではありますが、交流が長く続いて、
高齢者の自宅に、子ども達がよく、遊びに行くように
なり、家族ぐるみの付き合いに発展したそうです。
見て見ぬふりをしてしまう、大人たちも、自分の子供が
かかわっていると思えば、話は別です。
隠すことなく、地域に、どんな支援が必要で、
どんな高齢者がいるのか、関心をもってもらう事が
まずは大切だと思います。
地域ぐるみで高齢者のサポートするには、子ども達の
活動がキーになると思いました。