毎日通っている道なのに、僕には見えていなかった

毎日通っている道なのに、僕には見えていなかった

記事
コラム
先日、自治会の会合で、地域の方からこんな話が出ました。
「最近、電柱の落書きが増えているんですよね」

正直、少し驚きました。
その道は、僕も普段から通っています。
何度も歩いている道です。
電柱だって、何度も目に入っているはずです。

でも、落書きなんて、まったく気づいていませんでした。

言われて初めて、
「あ、そんなところを見ている人もいるんだ」と思いました。

同じ道を歩いている。
同じ景色を見ている。
同じ電柱を見ている。

それなのに、人によって見えているものは全然違う。
そのことに、少しハッとしました。

同じ景色を見ていても、見えているものは違う


この感覚は、仕事でもよくあります。

僕は製造業の仕事をしているので、
工場を歩いていると、
つい見てしまうところがあります。

「ここ、危なくないかな」
「この作業、やりにくそうだな」
「この手順だとミスが起きそうだな」
「ここで流れが止まりそうだな」

そんなふうに、安全や品質、
作業のしやすさに目が向きます。

でも、毎日そこで働いている人にとっては、
それが当たり前の景色になっていて、
気づきにくいこともあります。

もちろん、逆もあります。

僕には見えていない違和感を、
現場の人がずっと感じていることもある。

僕が見ている景色と、
現場の人が見ている景色は、
同じようで同じではありません。

同じ場所にいても、立場が違えば見えるものが変わる。
経験が違えば、気になるところも変わる。
関心が違えば、拾う情報も変わる。

だから最近、僕はこう思うようになりました。

自分に見えているものだけが、事実のすべてではない。

これは、仕事だけではなく、副業でも同じだと思っています。

「時間がない」と思っていたけれど


たとえば、副業が進まない理由を、
「時間がないから」だと思っている人がいます。

もちろん、本当に時間が足りないこともあります。
会社の仕事がある。
家族との時間もある。
体力も残っていない。

平日の夜にまとまった時間を取るのは簡単ではありません。

でも、話してみると、本当は時間不足ではないことがあります。

やることが多すぎて、
何を優先するか決められていないだけかもしれません。

発信もしたい。
商品も作りたい。
AIも学びたい。
noteも書きたい。
プロフィールも直したい。
無料相談も試したい。

全部が大事そうに見える。
だから、限られた時間の中で何から手をつければいいのか分からない。

この状態だと、仮に時間が1時間増えても、また迷います。

本人には、「時間がない」と見えている。

でも外から見ると、
「優先順位が決まっていない」のかもしれない。

同じ状態でも、見る角度が変わると、問題の名前が変わります。

「売れる商品がない」と思っていたけれど


別の人は、「自分には売れる商品がない」と思っています。

これも、すごく自然な感覚です。
副業としてお金をもらうとなると、
急にハードルが上がります。

自分には特別な実績がない。
有名な資格があるわけでもない。
誰かが欲しがるほどの経験なんてない。
そう思ってしまう。

でも、
20年働く中で積み重ねてきたものは、
本当に何もないのでしょうか。

後輩に教えてきたこと。
トラブルを解決してきたこと。
人から何度も相談されたこと。
現場と上司の間に入って調整してきたこと。
作業を少しでも楽にするために改善してきたこと。

本人にとっては、
「会社員なら普通でしょ」と見えている経験かもしれません。

でも、外から見ると、
「それ、知りたい人いると思いますよ」
という価値だったりします。

後輩に教えてきた経験は、
初心者に分かりやすく伝える力かもしれない。

トラブル対応は、
混乱した状況を整理する力かもしれない。

改善活動は、
ムダを見つけて仕組みに変える力かもしれない。

本人には見えていない価値が、
外から見ると見えることがあります。

まるで、毎日通っている道の電柱に、
僕だけが気づいていなかったように。

「もっと勉強しなきゃ」と思っていたけれど


また、
「もっと勉強しなきゃ」と思っている人もいます。

もちろん、勉強は大事です。
僕も学ぶことは好きです。

でも、すでに本を読んで、講座も受けて、AIにも相談している。
それでも動けないなら、本当に知識不足なのでしょうか。

もしかすると、本当は知識不足ではなく、
今の自分で誰かに試すのが怖いだけかもしれません。

誰かに見せて、
「いりません」と言われるのが怖い。
「よく分かりません」と言われるのが怖い。
「それなら無料で十分です」と言われるのが怖い。

だから、もう少し勉強してからにしたくなる。
もう少し自信がついてからにしたくなる。
でも、そこにあるのは知識不足ではなく、怖さかもしれない。

本人には、「勉強が足りない」と見えている。
でも外から見ると、「試すところで止まっている」のかもしれない。

ここも、見方が変わるだけで、次にやることが変わります。

本人が問題だと思っている場所と、実際に止まっている場所は違うことがある


本人が、「ここが問題だ」と思っている場所と、
実際に流れを止めている場所が同じとは限りません。

時間がないと思っていたけれど、優先順位が決まっていない。
商品がないと思っていたけれど、経験に名前がついていない。
勉強不足だと思っていたけれど、実は試すことが怖い。

こういうことは、よくあります。
だから僕は、相談されたとき、すぐに、

「こうすればいいですよ」と答えを出すことより、
まずこう見たいと思っています。

本当に、そこで止まっているんだろうか?

何気なく出てきた一言。
少しだけ引っかかった表現。
言っていることと、実際にやっていることのズレ。
何度も出てくる言葉。
避けている話題。
そういう小さなところを一緒に見ていく。

すると、本人にも見えていなかった、
「あ、自分はここで止まってたんだ」が見つかることがあります。

これは、答えを教えることとは少し違います。
相手の中にすでにあるものを、
一緒に見える場所へ出していく感じです。

人と話す価値は、答えをもらうことだけではない


自治会で聞いた、「電柱の落書きが気になる」という一言。

あの言葉がなかったら、
僕はこれからも同じ道を通りながら、
気づかなかったかもしれません。

でも、一度教えてもらうと、
次に同じ道を歩いたときに見える景色が変わります。

「あ、本当にある」
「ここにもある」
「前は見えていなかっただけなんだ」

そう気づく。

人と話す価値って、
答えをもらうことだけではないと思っています。

自分一人では見えていなかった景色に気づけること。
これも、大きな価値です。

副業も同じです。
「自分には売れるものがない」
「何から始めればいいか分からない」

そう思っていても、もしかすると、
まだ見えていないだけかもしれません。

自分の経験。自分が人から頼られてきたこと。
自分が避けていること。自分が本当は試したいこと。

そこに、一人では気づけないことがあります。

見えてきたら、次は1つだけ試す


ただし、何かが見えてきたら、それで終わりではありません。
次に必要なのは、選択肢をさらに増やすことではなく、

じゃあ、今週は何を1つ試す?を決めることです。

見えていなかった価値に気づいた。
でも、そこでまたAIに相談して10案出してもらう。

また教材を読む。また成功者の発信を見る。
それだけだと、選択肢が増えてまた迷うことがあります。

だから、見えてきたら小さく試す。

後輩に教えてきた経験があるなら、
まず一人に、「教え方で困っていることある?」と聞いてみる。

トラブル対応の経験があるなら、
「今、頭の中を整理したいことある?」と聞いてみる。

改善の経験があるなら、
「今の仕事で、面倒だと感じている作業ある?」と聞いてみる。

いきなり商品にしなくていい。まず、一人に試してみる。それで十分です。

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一生やる副業を決める必要はありません。
まず、今週試す1案を決める。そこからで十分です。

最後に


毎日通っている道でさえ、自分には見えていないものがある。

だったら、自分の経験や可能性にも、
まだ自分では見えていないものがあって当然なのかもしれません。

自分には何もない。
何から始めればいいか分からない。
そう思うときほど、一度、自分一人の見え方だけを疑ってみる。

誰かと話すことで、景色が変わることがあります。

そして、見えたものがあったなら、今週ひとつだけ試してみる。

自分では当たり前すぎて見えていなかったものが、
誰かにとっては価値になるかもしれません。
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