「占いで救われた自分」

「占いで救われた自分」

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占い
占い師として言葉を綴るようになってから、よく言われることがある。
「モモンガさんは優しいですね」
「すごくあたたかくて、癒やされました」
「なんでそんなに、他人に優しくできるんですか?」

……だけど、本当は、私はそんなに優しい人間じゃない。
むしろ、ずっとずっと、自分を嫌っていた。

自己肯定感なんて、言葉すら知らなかった。
私の根っこには「生きててごめんなさい」があった。
誰かの期待に応えなきゃ、生きる資格なんてない。
そう思っていた。

演劇の世界に身を置いてからは、なおさらだった。
実力の世界。見た目も、才能も、努力も、全部見られる。
比べられる。選ばれる。落とされる。

まるで、存在の全てを試されているような感覚だった。

どんなに頑張っても「それでも、足りない」と言われることが怖くて。
自分をすり減らして、すり減らして。
いつか消えてしまった方が楽かもしれない、なんて
本気で思った夜もあった。

そんなとき、ふと目にしたのが、占いだった。

正直、当時は信じてなかった。
「どうせ誰にでも当てはまること書いてあるんでしょ」
「未来なんて、変えられないし」
どこかで、そんな冷めた気持ちを持っていた。

けれど、タロットの言葉は、違った。

そこには、誰にも見せていなかった“私の痛み”が、確かに映っていた。

「あなたは、もっと愛されていい存在です」
「誰かに合わせることだけが、生きる術ではありません」
「立ち止まるのも、愛のひとつです」

初めて、自分の心の奥に、ぽとりと光が落ちたような気がした。

その光が、何かを変えてくれたわけじゃない。
傷がすぐ癒えたわけでもない。
けれど、「もう少しだけ、生きてみようかな」と思えた。
たったそれだけで、私の中の世界は、少しずつ動き出した。

自分の感情を「ここにいていい」と思える場所。
正直に「寂しい」と言っても、見捨てられない場所。
そんな場所が、この世界のどこかにあったのだと知っただけで、
心は、ふっと軽くなる。

私は思う。
占いって、未来を当てるものじゃない。
「大丈夫だよ」と、言ってほしい誰かに、そっと出会うための手段なんだ。

だから、私は占い師になった。
あの日、救ってもらったように。
今度は、誰かの心に、あの「ぽとりと落ちる光」を届けたいから。

もしも、これを読んでいるあなたが、
「もう無理かもしれない」
「誰にもわかってもらえない」
そんな思いを抱えていたとしたら、伝えたい。

あなたの感じている痛みは、ちゃんと“本物”です。
誰にもわかってもらえないような孤独も、無価値感も、ちゃんと“存在している感情”です。

そしてその感情は、あなたが「生きている」証です。

占いじゃなくてもいい。
好きな音楽でも、本でも、空でも。
ほんの少し、自分の心がホッとするものに触れてください。

それは、立ち止まる勇気。
見えない涙を、自分で抱きしめてあげる時間です。

そしてできるなら、心の中でこうつぶやいてください。
「まだ終わりじゃない」と。
「私には、私だけの物語がある」と。

過去の私がそうだったように、
あなたにも、ちゃんと光は届きます。
今はただ、少し見えにくいだけ。
それだけで、誰かと比べて欠けているわけじゃない。

今日を越えたあなたにしか見えない景色が、必ずある。

それを信じて、今日もそっと、羽音を届けます。

どうかあなたに、静かで、やさしい夜が訪れますように。

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