もし明日が終わるとしたら、あなたは誰に電話しますか──娘の一言で思い出した、忘れられない一本の電話
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こんばんは。
心理カウンセラーの伊藤憲治です。
今日、娘にふと聞かれました。
「パパ、今まででいちばん記憶に残ってる相談ってどんなの?」
数えきれないほどの相談を受けてきましたが、
その瞬間、迷いなく思い浮かんだ人がいました。
今日は、その方の話を少しだけさせてください。
彼女は、とても複雑な家庭環境で育ち、
本当に大変な人生を送ってこられた方でした。
願いは「復縁」。
でもそれは、
ネットに転がっているノウハウでどうにかなるような話ではなく、
普通なら心が折れてしまうような現実の連続でした。
それでも彼女は諦めませんでした。
感情と向き合い、行動を重ね、何度も自分を立て直しながら、
私と二人三脚で、3年超えという時間をかけて前に進み続けました。
そして彼女は、
愛するその人との結婚を手に入れました。
そこから数年が過ぎたある日のこと。
突然、彼女から電話がかかってきました。
「乳がんが見つかったの。
次の検査で、末期かどうかがわかるんだ。」
言葉を失いました。
でも、彼女の声は不思議なくらい落ち着いていました。
そして、こう続けたんです。
「もしダメだった時に、
最後にちゃんとお礼を言っておきたくて電話したの」
正直に言えば、
私は悔しくて仕方ありませんでした。
やっと幸せを掴んだのに。
あれだけ苦しい人生を生き抜いてきたのに。
でも、彼女は静かにこう言いました。
「本当にありがとう。
私、いま幸せって、こういうことなんだって実感してる」
その言葉を聞いたとき、
私は何も言えなくなりました。
幸せは、
長さで決まるものじゃないのかもしれません。
苦しみ抜いた人生の中で、
「私はちゃんと愛された」
「私は一人じゃなかった」
そう心から思えた時間。
それを知れた彼女は、
その瞬間、誰よりも幸せだったのだと思います。
彼女がその後どうなったのか。
それは、ここでは書きません。
ただ一つ言えるのは、
人生の岐路に立ったとき、
「ありがとう」を伝える相手として
私の顔を思い出してくれたこと。
それは、
私がこの仕事を続ける理由そのものです。
私は、未来を保証することはできません。
奇跡を約束することもできません。
でも、
あなたが本気で向き合う覚悟があるなら、
逃げずに整理し、考え、選びたいなら、
私は最後まで伴走します。
そして
「自分の人生を、自分の力で取り戻したい」
そう思っている人の力には、きっとなれます。
もし今、
誰にも言えない思いを抱えているなら。
一度、言葉にしてみてください。
それが、人生が動き出す最初の一歩になることもあります。
心理カウンセラー
伊藤憲治