自分のなかの定規

自分のなかの定規

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宵灯をひとつ。
本日も守護者〈アスル〉とのお話をお届けしていきます。

「何かを達成するというのは、社会の定規ではなく、自分の定規で見ていくものなのだろうと思う」

そう言って〈アスル〉は、遠くの海を見つめました。



達成するというのは、数字で測れるものと、数字では測れないものがあるように思う。

数字で測れるものなら、仕事でどれだけ品物を売ったのか、どれだけ利益を上げたのか、所属する組織の人数が増えたのか、といったものがあるだろう。

こうしたものは、社会の中で作られた定規で測ることができる。

だが、あなた自身の成長や豊かさというものは、社会一般の定規では測れない。

人は一人として、同じ人生を歩んではいないからだ。

同じ年齢や性別だったとしても、育った環境や関わってきた人によって、趣味も思考も価値観も違ってくる。

もちろん、似ている部分や共通するところはあるだろう。

だが、価値観が近くても、物事を論理的に考えるのか、感情を大切にするのかで受け取り方は変わる。

良し悪しの話ではない。

それでも人は、目に見える定規へ自分を当てはめ、「達成できたか、できなかったか」を判断してしまう傾向があるように思う。

なぜなのか、と私なりに考えた。

皆、正解を探しすぎているのだと思う。

正解であれば失敗ではない。だから幸せになれる、と。

だが、社会の定規に自分を合わせ続けることで、苦しくなってしまう人も少なくない。

だからこそ、少しずつでも、自分だけの定規を作っていく練習をしてみるといい。

比べる相手は、過去の「自分」。

他人ではない。あくまで「あなた自身」だ。

一年前の自分。
半年前の自分。
昨日の自分。

その自分よりも、ほんの少しだけできることを増やしていく。

カバンの中を整理した。

自炊をした。

本を一ページ読んだ。

何でもいい。

そうした小さな積み重ねを続けていくことで、自分の中の軸は少しずつ形になっていく。

最初は、とても怖く、不安かもしれない。

けれど、社会の定規で測られる苦しさから一歩抜け出すためには、あなた自身がほんの少しだけ立つ場所をずらすことが大切なのだ。

いきなり一歩踏み出せなくてもいい。

じりじりと地面を擦りながら、一センチだけ足を前へ出す。

それだけでもいい。

それを何日も繰り返していれば、いつの間にか、その一センチが一歩になっている。

その時に見える景色は、きっとあなたの中にある豊かさを満たしてくれるだろう。



本日は「自分の中の定規」のお話でしたね。

私たちはつい、他人の評価を気にして、自分の気持ちを押し込めてしまうことがあります。

けれど、それは本当に苦しいことです。

その状態が続くと、自分自身の声さえ分からなくなってしまうこともあるでしょう。

すぐに自分だけの定規や軸を作れなくても大丈夫です。

まずは今この瞬間、本を開いてみる。
スマートフォンの電源を切ってみる。
心地よい音楽を聴いてみる。

そんな小さな時間を通して、「自分は何が好きなのだろう」と思い出すところから始めてみませんか。

いつも、
魂の案内人〈シリス〉と
守護者〈アスル〉と共に、お待ちしております。

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