「運動すればするほど血が巡る」の落とし穴

「運動すればするほど血が巡る」の落とし穴

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「なんだか最近、血の巡りが悪い気がする…」 そう感じたとき、頭に浮かぶのは「血行不良」でしょうか。それとも、東洋医学でいう「瘀血(おけつ)」でしょうか。

どちらも「血がスムーズに巡っていない状態」としては同じですが、身体を観察している「視点」はまったく異なります。

この違いを知ると、「冷えやコリ、瘀血があるからといって、ただ力任せに身体を動かせば良いわけではない」という理由がすっきりと見えてきます。

✨西洋医学の「血行不良」= 物理的なルートのトラブル

西洋医学が捉える血行不良は、主に「血管の中で、血液がスムーズに流れていない物理的な現象」を指します。

• 寒さやストレスで自律神経が乱れ、血管がキュッと縮んでいる
• 運動不足で筋肉のポンプ機能が低下し、血液を押し出せていない
• 血液自体の粘度が高くなっている

「流れるべきルートの中で物理的に滞っている」ため、温熱療法で血管を広げたり、運動で心拍数を上げて血流を促したりするアプローチがとても有効になります。

✨東洋医学の「瘀血」の一部は、身体が治ろうとする途中で生まれるもの

一方、東洋医学でいう「瘀血」は、単なる「悪者としての血の詰まり」だけを指すのではありません。

加齢や気候の変動(寒さ・湿気など)によって、血液の流れが阻害されて生じるものもあれば、ケガや捻挫などの外傷によって「身体の修復作業」の過程で生まれるものもあります。

たとえば、身体の一部が傷ついたとき。私たちの身体は「必要最小限の血だけをピンポイントで届ける」といった器用な調整はできません。傷を確実に治すため、どうしても適量を超える「過剰な血」をその場所へワッと集めます。

この、修復のために一時的に集まりすぎた血の滞りもまた、東洋医学では一種の「瘀血」と捉えます。

つまり瘀血とは、身体が自らを必死に治そうと奮闘した結果として生じるサインでもあるのです。

⚠️だから「対処法(養生)」が変わってくる

「巡りが悪いなら、運動して力任せに流せばいいのでは?」 「食生活さえ気をつければ良いのでは?」
そう考えてしまいがちですが、ここに大きな落とし穴があります。

西洋医学的な「血行不良」であれば、運動で物理的に血流を上げるアプローチは効果的です。

しかし、体内に「修復の途中で集まった瘀血」や「血が満ちたゆえの血余り」を抱えているときに無理をして激しい運動を行うと、かえって身体に強い負担がかかり、大切な気・血を消耗させてしまいます。

東洋医学におけるアプローチは、滞った「血」を無理に押し流すことではありません。

• 漢方薬(駆瘀血剤)で「血」を巡らせ、排泄・処理のルートを助ける
• 日々の心地よいツボ押しで「経脈」を整える
• ゼーゼーと息が切れない程度の軽めの散歩や運動を続ける

こうした「身体の治ろうとする営みを邪魔しないケア」が、瘀血を和らげる一番の近道になります。

血行不良を単なる「管の中の詰まり」として見るか、「自らを整えようとする身体の営み」として見るか🤔

東洋医学の視点では、「血」が滞ると「気」も「水」も滞ってしまいます。

一見すると「気」や「水」の巡りが悪いだけのように見えても、実はその裏にある「瘀血」を優先的に処理してあげることが、身体全体の循環を取り戻す一番の鍵になることもあります。迷った時は、ご相談くださいね😊



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