海外チームと仕事して初めて分かった「日本人の異常さ」

海外チームと仕事して初めて分かった「日本人の異常さ」

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海外チームと一緒に仕事をするようになって、最初に感じたのは、「優秀かどうか」以前に、仕事に対する前提がまったく違うということだった。

正直に言うと、最初はかなり戸惑った。同時に、日本で当たり前だと思っていた働き方が、世界的に見るとかなり“特殊”であることにも気づかされた。

この記事では、海外チームと実際に仕事をして分かった日本人の「異常さ」について、体験ベースで書いていく。

これは日本批判ではない。むしろ、日本人の強みと弱みが、極端な形で浮き彫りになった話だ。

海外の人は本当によく休むし、返信が来ないことも多い
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海外チーム(特に欧州)と仕事をして、まず驚くのは「休みの多さ」だ。日本と比べて祝日は少ない国も多いが、それでも彼らは本当によく休む。(日本の祝日は世界一多い)

・長期休暇は当たり前(夏・年末にそれぞれ2〜3週間)
・有給は使い切る前提
・「休む理由」を細かく説明しない

日本では、「周囲に迷惑がかかるから」「忙しい時期だから」といった理由で休暇を遠慮しがちだが、彼らにその発想はほとんどない。

休むと決めたら休む。
それがリリース前であっても休む。
仕事は、その前後で調整する。

自分なりに考えた結果、「業務分業が非常に明確であること」があると感じた。

日本では、他チームから依頼が来れば、業務範囲が曖昧でも仕事を引き受けてしまうことがある。

一方、海外ではそれがない。
担当外の仕事は、基本的にやらない。
中国チームがそうだったが、隣のチームが困ってるから助けるという発想がない。
過干渉と思うのだろうか。
結果として、業務範囲が明確なため、個人が休んでも影響が出にくい。
反対に日本では、業務範囲が曖昧な分、誰かが休むと影響が出やすく、結果として休みにくい。

そのため、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始といった「決まった時期」以外は休みにくくなるのだと思う。

返信は来ない。普通に来ない(中国人は除く)

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次に驚くのは、返信が来ないことが普通にある点だ。
メール、チャット、チケット。
送っても返事が来ないことは珍しくない。

一方で、中国人は異常なほど返信が早い。
特にWeChatは、日本でいうLINEのような存在で、公私がかなり一体化している。そのため、即レスを求められることも多い。

欧米については、日本的な感覚だと「見落としているのでは?」「何かトラブルがあったのでは?」と不安になるが、そうではない。

彼らにとっては、「今やる優先度ではない」それだけの話だ。

催促して初めて返ってくることも多いし、場合によっては、日本側との認識合わせが終わる前に、日本チームの許可なく、勝手にリリースされていることすらある。

最初は強いストレスを感じた。だが、これは怠慢ではない。

仕事の優先順位と、責任範囲の考え方が違うだけだ。

品質への期待値が、そもそも違う

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もう一つ大きな違いが、品質に対する考え方だ。

日本では、「本番に出すものは、限りなく完成形に近いべき」という暗黙の前提がある。

一方、海外では、「まず動くものを出す」「問題があれば後で直す」という考え方が主流だ。(特にインド、中国)

日本人基準で見ると、「これはさすがに雑すぎるだろう」と思うアウトプットも、彼らにとっては許容範囲だったりする。

中国は国レベルで臨機応変なので、日本ではあり得ない速度で鉄道が整備されるのも根本の思想がそうなのだと思う。
「品質よりも、スピードと責任分界点を重視している」

命がけで仕事をしているのは、日本人だけ

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海外経験が豊富な人から、こんな言葉を聞いたことがある。
「命がけで仕事をやっているのは、日本人だけだ」最初は大げさに聞こえた。だが、実際に海外チームと仕事をすると、この言葉の意味がよく分かる。

日本人は、
・期限を守るために無理をする
・自分の責任範囲を超えて対応する
・トラブルが起きると自分を責める

これらを、美徳として刷り込まれてきた。

一方、海外では、
・契約外のことはやらない
・責任範囲外の問題は明確に線を引く
・個人の生活を犠牲にしない

こちらの方が「普通」だ。

品質が高い仕事をする場合でも、その分、きちんと報酬を要求してくる。
高品質・低報酬で働くのは、日本人くらいだろう。
「過労死」が日本語のまま英語辞書に載ってるくらいですからね。

優秀さの定義が違う

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ここまで読んで、「じゃあ海外の方が優秀なのか?」と思う人もいるかもしれない。

答えは、Noだ。

正確には、優秀さの定義が違う。

日本では、
・ミスをしない
・空気を読む
・最後までやり切る
これが優秀さだ。

海外では、
・自分の役割を理解している
・主張すべき点を主張する
・責任範囲を守る
これが評価される。

だから、日本人が海外チームを見ると「雑」「適当」に見えることがあるし、海外チームが日本人を見ると「なぜそこまでやる?」と不思議に思われる。

日本人の「異常さ」は、武器にも呪いにもなる

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日本人の働き方は、間違いなく異常だ。
だが、その異常さが武器になる場面も多い。

・品質が求められるプロジェクト
・最後の詰めが重要な局面
・顧客対応や調整役
こうした場面では、日本人は圧倒的に信頼される。

自動車のような大きな商材で、日本企業が世界的な存在感を放っているのも、このきめ細やかさの延長線上だろう。
医療分野でも、日本の品質は非常に高い。
例えば日本で何か新発売の商品が出たら試す私だが、海外では新発売の商品を試す気にはならない。

一方で、その異常さは、
・燃え尽き
・過剰な責任
・報酬に反映されない努力
につながることも多い。

特に問題なのは、どれだけ頑張っても給与に反映されにくい構造だ。
私はフリーランスなので、やった分が比較的そのまま報酬に跳ね返る。
そのため、ハードワークでも納得感がある。

一方、正社員では、頑張りが給与に反映されないケースも多い。
フリーランス万歳!と言いたいわけではなく、これは個人の問題ではなく、給与構造の問題だ。

反対に雇用は正社員の方が頑丈に守られている。

最後に

海外チームと仕事をして分かったのは、日本人は真面目で、責任感が強く、仕事の質も高いということだ。

同時に、無理をすることが前提になっているという危うさも感じた。

日本人の働き方は、世界ではスタンダードではない。

だからこそ、
・どこまで頑張るのか
・どこで線を引くのか
・自分は何を武器にするのか
これを、意識的に選ぶ必要がある。

異常さに気づいたとき、初めてそれを「使う側」に回れる。
海外チームと仕事をする経験は、その視点を与えてくれた。

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