上半期の振り返りを丁寧にやる一人社長ほど、下半期の初速が遅れる理由
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ビジネス・マーケティング
9月末、上半期の数字を振り返るタイミングです。「立ち止まって振り返るのは良い経営習慣」――これは間違っていません。ただし一人社長がこれを「一人で」「丁寧に」「網羅的に」やろうとすると、話は変わります。
振り返りシートやOKR・1on1のフレームワークは、もともと複数人が互いにレビューし合う組織向けに設計されたものです。上司が部下の振り返りに「その分析は甘い」と指摘を入れる前提があって初めて機能します。組織なら「振り返る人」と「次を実行する人」を分担できますが、一人社長は同じ1〜1.5時間の枠の中で両方を奪い合っています。しかも一人で振り返ると、自分の判断の甘さに自分では気づけません。気づけないまま「もっと丁寧に」「もっと項目を増やして」と精度を磨き込もうとし、これが下半期の初動を遅らせる最大の要因になります。厄介なのは、「振り返りをしっかりやる」こと自体は正しく見えるため、誰もこの空回りを疑わないという点です。
今日からできる行動は3つです。①数字の棚卸し(売上・受注数・稼働時間の集計)は30分以内で機械的に終える。分析や解釈はここでしない。②「継続する/やめる/変える」の意思決定パートは、必ず自分以外の相手に数字を見せて15分で判断する。一人で長時間かけて結論を出そうとしない。③振り返りが終わった当日か翌営業日までに、下半期の一手を1つだけ着手する(振り返り→即実行の1営業日ルール)。
検証方法は明確です。10月中に、振り返り後1週間以内に実際に着手できた新しい施策の数を数えてください。ゼロなら、振り返りが「実行の免罪符」になっている証拠です。振り返りに使った時間と、その後1週間の行動量を並べて記録しておけば、来期以降どこまで振り返りに時間をかけるべきかの基準にもなります。AllBizでは、この「継続/停止/変更」の意思決定パートだけを外部の壁打ち相手として15分で一緒に判断する伴走を行っています。振り返りに時間をかけすぎず、下半期の初速を止めないための壁打ち相手が必要になったら、いつでもご相談ください。