「通帳を見るまで来月の資金が読めない」一人社長のための、30分で作る資金繰り表ガイド

記事
ビジネス・マーケティング
「今月は黒字だったのに、来月の外注費の支払いで通帳がヒヤッとした」——そんな経験がある一人社長は少なくありません。東京商工リサーチの調査では、倒産した企業のうち決算が黒字だったにもかかわらず倒産に至った「黒字倒産」の割合は約4〜5割にのぼるとされています。利益が出ていることと、手元に払えるお金があることは別物です。

組織であれば、経理担当が請求書と入出金予定を突き合わせて資金繰り表を作り、社長に「来月は◯日に一時的にマイナスになります」と警告する役割を担います。ところが一人社長にはその役割を担う人がいません。顧問税理士がいても、税理士が見ているのは基本的に過去の確定した数字(決算・申告)であり、「来週の入出金がどうなるか」という未来の資金繰りまでは通常業務の範囲外です。つまり一人社長は、来月の資金が読めているかどうかを毎回「通帳を見て初めて気づく」という後手の状態に構造的に置かれています。これは本人の管理能力の問題ではなく、役割分担が存在しないという非対称性の問題です。

今日30分でできる資金繰り表の作り方を3ステップで示します。

① 固定の支払い予定を洗い出す(10分):家賃・サブスク・外注費・借入返済など、今後60日間に必ず出ていくお金を、金額と支払日つきでリストアップする。

② 入金予定を洗い出す(10分):契約済み案件の入金予定日を、請求書ベースで同じ60日間分リストアップする。「まだ契約が確定していない見込み案件」は別枠にして絶対に混ぜない。

③ 週単位で残高を積み上げる(10分):現在の口座残高に①②を週ごとに反映し、8週間分の「週末時点の予想残高」を並べる。マイナスになる週があれば、そこが本当の危険日。

この表は一度作って終わりではなく、毎週日曜10分で更新するだけで機能します。効果検証は、10月中の4週間、この表を回してみて「資金ショートを表で事前に察知できた回数」と「口座を見て初めて気づいた回数(後手の回数)」を数えてください。後手の回数がゼロに近づけば、この30分ルールは機能しています。

AllBizでは、この資金繰り表を一緒に作り、毎週チェックする壁打ち相手としての伴走も行っています。数字が苦手な一人社長ほど、一人で完璧な表を作ろうとせず、まず10分で今日のステップ①だけ試してみてください。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す