会社が変われないのは、社員のせいではない。

会社が変われないのは、社員のせいではない。

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市場・経営者・組織、それぞれが持つ「本能」のズレ


「最近、会社の変化が遅くなった。」

「新しいことを始めても、なかなか現場が動かない。」

経営をしていると、一度はこんな悩みに直面します。

私は会社を経営していますが、事業を続ける中で強く感じることがあります。

それは、

会社が停滞する原因は、能力不足ではなく"本能のズレ"にある

ということです。

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市場は「変わる」ことが当たり前

市場は毎日変化しています。

お客様の価値観。

競合。

テクノロジー。

法律。

昨日まで正解だったものが、今日には通用しないことも珍しくありません。

つまり、市場は常に

「変わり続けること」

が前提になっています。

変化しない市場は存在しません。

例えば、生成AIの登場です。

数年前まで、企画書や議事録、営業メールは、人が時間をかけて作るのが当たり前でした。

しかし今では、生成AIを活用することで、数時間かかっていた仕事が数分で終わるケースも珍しくありません。

市場は、「AIを使う会社」と「使わない会社」の生産性を比較し始めています。

つまり、市場は変化を求めているのです。

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経営者も変わらなければ生き残れない

市場が変わる以上、

経営者も変わる必要があります。

新しい商品。

新しい営業方法。

新しい組織。

新しい採用。

未来を考え続けることが経営者の仕事です。

だから経営者は、

自然と

「もっと変えたい。」

「もっと良くしたい。」

という思考になります。

生成AIに関して言うと、市場の変化を見た経営者は考えます。

「このままでは競争力が落ちる。」

「AIを導入して業務を効率化しよう。」

「社員がもっと付加価値の高い仕事に集中できる環境をつくろう。」

市場に合わせて、会社を変えようとします。

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でも、組織は違う

ここで大きなズレが生まれます。

実は人間には、

現状を維持したい

という原理原則があります。

今までと同じ仕事。

今までと同じルール。

今までと同じ人間関係。

その方が安心だからです。

変化にはエネルギーが必要です。

生成AIの導入を経営者が勧めたとき

現場では、こんな声が上がります。

「今までのやり方で十分です。」

「AIは難しそう。」

「新しいツールを覚える時間がありません。」

「失敗したらどうするんですか?」

誰も会社の成長を邪魔したいわけではありません。

それでも、人間には「変わりたくない」という原理原則があります。

未知のものより、慣れ親しんだ方法を選ぶのが自然だからです。

だから組織は、

悪気があって変わらないわけではありません。

変わりたくないことが、人間にとって自然なのです。

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この3つが噛み合わなくなる

整理すると、

市場は

「もっと変われ」

と言っています。

経営者は

「変えなければ生き残れない」

と思っています。

一方で組織は

「できれば今のままでいたい」

と思っています。

この3つが同じ方向を向いていない状態が、

会社の停滞を生みます。

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「戦略が悪い」のではない

経営会議では、

「戦略を見直そう。」

という話になることがあります。

もちろん戦略は重要です。

しかし、

どれだけ優れた戦略を描いても、

組織がその未来を自分ごととして捉えられなければ、

現場は動きません。

事業は合理的に設計できます。

しかし、

組織は合理的には動きません。

ここに経営の難しさがあります。

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経営者が最初に変えるべきもの

では、

組織を変えるにはどうすればいいのでしょうか。

私は、

最初に変えるべきなのは

人ではなく、認知

だと考えています。

「なぜ変わる必要があるのか。」

「この未来は自分にとってどんな意味があるのか。」

ここが腹落ちしていない状態で、

「やってください。」

と言われても、

人は本気では動けません。

逆に、

未来を自分のこととして感じられると、

指示がなくても動き始めます。

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経営は「変化を管理する仕事」

経営とは、

会社を管理する仕事ではありません。

私は、

市場・経営者・組織、この3つの変化を揃える仕事

だと思っています。

市場だけが進めば競争に負けます。

経営者だけが進めば孤立します。

組織だけが現状維持を続ければ、会社は少しずつ競争力を失っていきます。

この3つが同じ未来を見られたとき、

会社は大きく前に進みます。

だからこそ私は、戦略だけでなく、「人がどう未来を認知するか」が、これからの経営でますます重要になると考えています。

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