「予約の電話が、施術中にかかってくる」
「予約システムを契約したけれど、月額が重くて解約した」
店舗や教室でよく聞く話です。
LINEで予約を受けられるようにする方法は、大きく3つあります。
先に結論を書きます。
【1】予約システムを契約する … 無料プランあり/有料は月6,600〜66,000円
【2】ノーコードツールで作る … 月額数千円〜
【3】Googleカレンダー+自作 … 月額0円(作る手間はかかります)
どれが正解かは、予約の複雑さで決まります。
順番に見ていきます。
■【1】予約システムを契約する
いちばん手軽です。
申し込んで設定すれば、その日から使えます。
無料プラン:あり(主要サービスは0円プランを用意しています)
有料プラン:月6,600〜66,000円ほど
(2026年8月に主要2社の公式サイトで確認。税込。金額は改定されます)
メリットは、考えることが少ないことです。
予約枠の管理、キャンセル、リマインド、決済まで一通り揃っています。
サポート窓口もあります。
「無料プランがあるなら、それでいいのでは」と思われるかもしれません。
ここに落とし穴があります。
無料プランには、予約件数の上限があります。
たとえば、あるサービスの無料プランは月50予約までです。
1日2件の予約でも、月60件。ひと月で超えます。
つまり店舗として本格的に使うなら、
実質的に有料プランが前提になります。
注意点は、ほかに2つあります。
・払い続けるかぎり使えます。止めた月から使えなくなります
・お店の運用に合わない部分は、こちらが合わせることになります
「予約のルールが複雑ではない」「自分で何も管理したくない」なら、
これがいちばん向いています。
■【2】ノーコードツールで作る
LINE公式アカウントを拡張するツール(Lステップ、エルメなど)を使う方法です。
月額:数千円〜(プランと配信数で変わります)
画面を操作するだけで、条件分岐やステップ配信まで組めます。
予約だけでなく、配信もまとめてやりたい場合には有力です。
注意点は【1】と同じで、月額が続くことです。
そしてツールを解約すると、予約の仕組みも止まります。
「予約もやりたいが、本命は配信」という場合に向いています。
■【3】Googleカレンダー+Google Apps Scriptで作る
LINEの開発者向け機能(Messaging API)と、
Googleの無料サービス(Google Apps Script)を組み合わせる方法です。
月額:0円
手間:大きい
仕組みはこうなります。
お客様がLINEのメニューから「予約する」を押す
↓
空いている日時が表示される
↓
選んで確定する
↓
Googleカレンダーに予定が書き込まれる
お店側は、いつものGoogleカレンダーを見るだけです。
新しい管理画面を覚える必要がありません。
Google Apps Scriptは、Googleアカウントの中で動きます。
サーバーの契約が不要なので、月額が発生しません。
ただし、正直に書きます。この方法はいちばん手間がかかります。
・LINE Developersでチャネルを作る
・アクセストークンを発行する
・予約の枠と重複チェックの仕組みを作る
・スクリプトを公開(デプロイ)して、Webhookを設定する
プログラムの経験がない方が調べながら進めると、
数日から、場合によっては数週間かかります。
そして【1】【2】と違って、サポート窓口がありません。
壊れたときに直すのは、自分か、作った人です。
■ 3年で比べると、いくら違うか
「買い切りは高い」と感じるかもしれませんが、
月額は積み上がります。
月額10,000円のサービスを3年 … 360,000円
月額0円の自作(制作費5万円) … 50,000円
差額:310,000円
もちろん、月額サービスにはサポートと機能の広さがあります。
「高いから悪い」という話ではありません。
判断の軸は、金額よりも次の点だと思います。
■ 選び方の分かれ目は「予約の複雑さ」
予約が月50件以下で、ルールもシンプル
→ 【1】の無料プランで足ります。作る必要すらありません
予約は多いが、ルールはシンプル(枠を選ぶだけ)
→ 【3】自作でも十分。月額が消えます
スタッフ指名、コース別の所要時間、事前決済がある
→ 【1】予約システム。作り込むと高くつきます
配信やクーポンが本命で、予約はついで
→ 【2】ノーコードツール
「うちは予約だけ」なら、月額を払い続ける理由は薄いです。
逆に「予約が業務の中心で、複雑」なら、専用サービスの方が安全です。
■ 予約の仕組みを作る前に、決めておく5つ
方法を選ぶ前に、この5つを紙に書き出してください。
どの方法を選ぶにしても、必ず聞かれます。
1. 予約の単位(30分刻みか、コースごとに所要時間が違うか)
2. 同時に受けられる件数(1組だけか、複数か)
3. 何日先まで受け付けるか
4. キャンセルと変更を、お客様側でできるようにするか
5. 前日リマインドを送るか
5番は費用に直接効きます。
リマインドは「こちらから送るメッセージ」なので、
LINEの無料枠(月200通)を消費します。
1日10件のリマインド × 30日 = 月300通
→ 無料枠を超えるので、上位プランが必要になります
このあたりは、料金の記事に詳しく書きました。
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■ まとめ
・LINEで予約を受ける方法は3つ。月額0円にもできます
・分かれ目は金額ではなく「予約ルールの複雑さ」
・シンプルな予約なら、自作で月額が消えます
・複雑なら、専用サービスの方が結果的に安く済みます
・リマインドを送るなら、LINEの通数を先に計算してください
月額を払い続けるかどうかは、3年で見ると小さくない差になります。
契約する前に、一度だけ計算してみてください。
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私は業務システムの開発を5年、
Google Apps ScriptとLINEで作ったBotを2019年から動かしています。
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