本当の気持ちに気づいていますか? 〜怒りや不安の奥にある心の声〜

本当の気持ちに気づいていますか? 〜怒りや不安の奥にある心の声〜

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学び
「なんで、あんな言い方をするんだろう!」
「どうして自分ばかり我慢しなければいけないんだろう……」
誰かの言葉や態度に腹が立ったり、悲しくなったりした経験はありませんか?
そんなとき、私たちは相手への怒りや不満に意識が向きがちです。
しかし、少し立ち止まって考えてみると、その感情の奥には、自分でも気づいていなかった気持ちが隠れていることがあります。
例えば、本当は悲しかった。
本当は認めてほしかった。
本当は、自分の気持ちをわかってほしかった。
今回は、普段は見過ごしがちな「自分の本当の気持ち」について、一緒に考えてみたいと思います。

1.私たちは、自分の気持ちをわかっているようで、わかっていないことがある
例えば、職場で一生懸命取り組んだ仕事について、上司から厳しい言葉をかけられたとします。
その瞬間、あなたは腹が立ちました。
「なんで、そんな言い方をされなければいけないんだ!」
怒りが湧いてくるのは、自然なことです。
でも、少し時間が経ってから振り返ってみると、別の気持ちに気づくことがあります
「自分なりに頑張ったのに、認めてもらえなくて悲しかった」
「努力したことを、少しは理解してほしかった」
「自分のことを否定されたように感じて、つらかった」
怒りだけだと思っていた感情の中に、悲しさや悔しさがあったのかもしれません。
もちろん、怒りそのものが本当の気持ちである場合もあります。
大切なのは、怒りを否定することではなく、そのとき自分が何を感じていたのかを丁寧に理解することです。

2.感情の奥には、どんな気持ちがあるのだろう?
私たちの感情は、一つだけとは限りません。
例えば、こんな場面を考えてみましょう。

① 怒りの奥にある気持ち
友人との約束を何度も変更されました。
「どうして、いつも自分ばかり振り回されるんだ!」
怒りを感じるのは当然かもしれません。
その一方で、
「自分との約束も大切にしてほしかった」
「自分の時間も尊重してほしかった」
という気持ちがあるかもしれません。

② 不安の奥にある気持ち
新しい仕事を任された。
「失敗したらどうしよう……」
不安が大きくなり、なかなか行動に移せません。
その奥には、
「期待に応えたい」
「周りに迷惑をかけたくない」
「自分の力を認めてもらいたい」
という思いがあるかもしれません。

③ 悲しさの奥にある気持ち
家族に自分の話を聞いてもらえなかった。
「どうせ、自分の話なんて誰も聞いてくれない」
そう感じて、悲しくなったとします。
その奥には
「自分のことを理解してほしい」
「大切な人と気持ちを共有したい」
という願いがあるかもしれません。
このように、表に出ている感情だけでなく、その背景にある気持ちにも目を向けることで、自分への理解が深まることがあります。
ただし、感情の意味は人それぞれです。同じ怒りや不安でも、その背景にあるものは違います。

3.なぜ、自分の本当の気持ちに気づけないのか
理由の一つとして、自分の感情を後回しにする習慣が考えられます。
例えば、子どもの頃から周りに気を遣ってきた人は、
「自分が我慢すればいい」
「相手を怒らせてはいけない」
と考えるようになることがあります。
その考え方が、大人になってからも続く場合があります。
本当は嫌なのに「大丈夫」と答える。
本当は助けてほしいのに「自分で何とかします」と言う。
本当は傷ついているのに、平気なふりをする。
こうした行動は、周囲との関係を保つために役立つこともあります。
しかし、自分の気持ちをいつも後回しにしていると、自分が何を望んでいるのか、何に傷ついているのかがわかりにくくなることもあります。
そして、気づかないうちにストレスをため込んでしまう場合もあります。
もし思い当たることがあっても、自分を責めないでください。
これまで周囲とうまくやっていくために、その方法が必要だったのかもしれません。
まずは、自分にも気持ちがあることを認めるところから始めてみましょう。

4.自分の本当の気持ちに気づくための3つの質問
では、どうすれば自分の気持ちに気づけるのでしょうか?
何かに腹が立ったとき、不安になったとき、悲しくなったとき。
少しだけ立ち止まって、次の質問を自分にしてみてください。

質問①:私は今、何を感じているのだろう?
「腹が立つ」だけでなく、
「悔しい」
「悲しい」
「寂しい」
「不安だ」
など、今の感情を言葉にしてみます。
うまく言葉にできなくても大丈夫です。

質問②:本当は、どうしてほしかったのだろう?
「認めてほしかった」
「話を聞いてほしかった」
「自分の気持ちを尊重してほしかった」
自分が望んでいたことを考えてみます。

質問③:今の自分に、何が必要なのだろう?
「少し休みたい」
「誰かに話を聞いてほしい」
「相手に自分の気持ちを伝えたい」
自分に必要なものが見えてくるかもしれません。
ただし、必ず答えを出す必要はありません。
自分の気持ちを見つめること自体が、自己理解の一歩になります。

5.自分の気持ちを理解することは、自分を大切にすること
私たちは、相手の気持ちを考えることを大切にします。
家族のため、職場のため、友人のため。
誰かを思いやることは、とても大切なことです。
でも、その一方で、自分の気持ちを置き去りにしていないでしょうか?
相手の気持ちを考えるのと同じように、自分の気持ちにも目を向けてみてください。
怒ってもいい。
悲しくてもいい。
不安になってもいい。
どんな感情にも、その人なりの背景があります。
感情が生まれたこと自体を、良い悪いで判断する必要はありません。
もちろん、感情のままに相手を傷つけてよいということではありません。
大切なのは、自分の感情に気づき、理解したうえで、どう行動するかを考えることです。
自分の気持ちがわかるようになると、自分が本当に望んでいることや、大切にしたいことも見えてくるかもしれません。

最後に
自分の本当の気持ちに気づくことは、簡単なようで難しいことがあります。
長い間、自分の気持ちを後回しにしてきた人ほど、何を感じているのか、どうしたいのかがすぐにはわからないかもしれません。
まずは、
「自分は今、どんな気持ちなんだろう?」
と問いかけてみる。
その小さな積み重ねが、自分自身を理解することにつながっていきます。
私自身も、自分の心と向き合うことやカウンセリングを学ぶ中で、自分の気持ちに気づくことの大切さを感じています。
これからも、一人ひとりが自分の気持ちを大切にし、自分なりの答えを見つけるためのお手伝いができればと思っています。
あなたは最近、自分の本当の気持ちに気づいたことがありますか?
もしよければ、今日一日を振り返って、自分の心にそっと問いかけてみてください。

次回は「自分を苦しめる考え方から抜け出すには?」というテーマで、考え方の幅を広げる方法について考えていきたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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