プロジェクトの概要:新築戸建てを民泊施設に
・東京都|新築戸建て1棟 内装デザイン・インテリアコーディネート
・スカイバルコニーから東京のシンボルである東京スカイツリーを望む新築戸建てを、民泊施設として活用するプロジェクト。
・住宅とホテルの魅力が融合した物件は、 セカンドハウスとして所有しながら、オーナーが東京を離れている期間は民泊として運用できる、「住まい」と「資産運用」の両方の価値を持つ物件としてデザインしました。
・今回特に難しかったのは、単に「宿泊して満足してもらえる空間」をつくるだけではなく、不動産としての価値や運用面まで考慮したインテリアにすること。宿泊者の満足度と、物件そのものの魅力を両立させることを意識してコーディネートを行いました。
主なご要望
・外国人観光客をメインターゲットとしたい
・ジャパンディテイストの家具を取り入れたい
何人利用を想定したのか?
・最大10名の宿泊に対応するレイアウト
大人数利用にどう対応できるのか?
・間取りは2LDK+ルーフバルコニー
・通常のベッドだけでは、居室の広さと動線を考えると、4台程度が設置の限界でした。そこで、ベッドを無理に増やすのではなく、ダイニング横の畳スペースを「追加の就寝スペース」として活用できる計画をご提案。
・普段はリビングの一部として使用しながら、宿泊時には布団を敷いて就寝スペースとして利用できます。「家具を詰め込んで定員を増やす」のではなく、一つの空間に複数の役割を持たせることで、快適性と収容人数を両立しています。
荷物や動線の問題をどう解決したか
・旅行者が宿泊する民泊では、スーツケースなどの大型荷物をどこに置くかが、想像以上に重要です。今回は、室内に十分な荷物置き場を確保できるスペースがなかったため、窓際に造作テーブルを設置し、その下をスーツケース置き場として活用できるよう計画しました。収納家具を新たに増やすのではなく、既存の空間に別の役割を持たせることで、居住スペースを圧迫せずに荷物置き場を確保しています。
・スタッキングスツールは、予備のチェアとしてだけでなく、サイドテーブルとしても使用可能。
・一般的なコートハンガーは、設置すると空間に圧迫感が出やすいため、今回は壁面シェルフを活用した収納計画をご提案。必要な収納機能を確保しながら、インテリアの一部として見せることで、すっきりとした印象にまとめました。
・ベッド同士を適切に離し、ナイトテーブルを配置することで、宿泊人数を確保しながら、移動しやすい動線も確保。
予約サイトの写真でどう見せるか
・民泊では、宿泊施設そのものを実際に見てもらう前に、予約サイトの写真で比較・判断されます。その中でも、寝室は宿泊先を選ぶ際の重要な要素の一つです。
・今回のコーディネートでは、「実際に宿泊したときの心地よさ」+「写真で見たときの魅力」の両方を意識しました。清潔感のある白と明るい木目をベースに、間接照明で夜の落ち着いた雰囲気を演出。
・ダイニングにはアクセントクロスの案もありましたが、長期的に見ても幅広いゲストに受け入れられるよう、ベースはシンプルに。そこに畳や着物アートなど、日本らしさを感じられる素材をポイントとして取り入れました。
・「和」に寄せすぎるのではなく、現代的で清潔感のあるジャパンディ空間にすることで、年齢や国籍を問わず選ばれやすいデザインを目指しています。
競合物件との差別化は何か
宿泊体験そのものが「日本文化」に触れる機会になるように
・今回の大きな特徴の一つが、オーダーメイドの着物アートです。
物件のインテリアに合わせ、サイズや色、柄を考慮してキャンバスに仕立てました。
・寝具については、民泊施設として必要な仕様を考慮しながら、寝具の色味と壁面の色、インテリア全体との調和を意識して選定しています。
・着物は、さまざまな色や柄、織りによって日本独自の美しさを表現できる伝統的な素材です。それを単なる「飾り」ではなく、宿泊中に日本文化を身近に感じてもらえるインテリアとして取り入れました。
・特に玄関など、宿泊者が最初に目にする場所にアートを設置することで、到着時の印象をつくり、写真を撮りたくなるようなポイントにもしています。
滞在満足度や使い勝手にどう影響するのか?
・airbnb口コミ| 平均4.91(2.26.6現在)
民泊のインテリアでは、おしゃれだけを追求しても、必ずしも宿泊者の満足度につながるとは限りません。弊社では、
デザイン性
+
使いやすさ
+
安全性
+
宿泊者目線
の4つを意識してコーディネートを行っています。
・弊社は、避難経路、消防法に引っかからない安全なものを厳選しております。こだわりあるお客様には、ご納得いただけるよう相談しながら進めていきます。結果的にサービス利用者様の満足プラス物件の満足度も伴っていると感じています。細かな配慮も得意としておりますので、民泊のことがよく分からないといったお客様でも安心してお任せいただけます。
近隣住民とのトラブルまで配慮したデザイン
・民泊では、宿泊者の満足度だけでなく、近隣住民への配慮も施設運営において重要なポイントです。
夜間の騒音、ゴミの分別、喫煙ルールなど、宿泊者にハウスルールを守ってもらうことはもちろんですが、インテリアの段階から「トラブルになりにくい環境」を考えることも大切です。
・今回、特に注目したのが浴室でした。大きな窓から光が入り、開放感のある浴室はこの物件の魅力の一つ。一方で、周囲からの視線が気になりやすいという課題もありました。そこで、単純な目隠しではなく、「竹調フェンス」を取り入れた目隠しをご提案。プライバシーを確保しながら、和の趣を感じられるデザインにすることで、浴室そのものを宿泊体験の一部として楽しめる空間にしました。外からの視線を遮るだけではなく、まるで日常から切り離されたような、非日常感のあるバスタイムを演出。
民泊では、実際に宿泊してみなければ気づきにくい「視線」「荷物」「動線」「収納」などの細かな課題があります。私たちは、そうした宿泊者目線・運営者目線の両方から空間を検証し、デザインに落とし込むことを大切にしています。