バルコニーの椅子、どこまでこだわりますか?
こちらは、表参道のHAYで見つけた、印象的なフォルムの「BALCONY CHAIR」です。実は以前の私は、
「バルコニーの椅子って、そこまで見られないのでは?」
「屋外に置くものだから、どうしても劣化するし……」
「モデルルームで使用したテーブルとチェアのセットでいいかな」
そんなふうに考えていました。
ところが、ある民泊のコーディネート案件をきっかけに、その考えが変わりました。石垣島の民泊案件で、バルコニー家具を本気で探すことに。
今回ご依頼いただいたのは、石垣島の民泊施設。
バルコニーからの景色を楽しめる物件だったため、屋外家具も空間づくりの重要な要素の一つでした。
「せっかくなら、この場所だからこそ選ぶ意味のある椅子をご提案したい。」
そう考え、まずは実物を見てリサーチするため、表参道へ。
実際に家具を見ながら、サイズ感や素材、フォルム、色、屋外で使用したときの見え方などを一つひとつ確認していきました。
今回のお客様は、かなりの家具好きで、本物志向の方。
だからこそ、こちらもいつも以上に身が引き締まる思いで家具を探しました。
そして、そこで出会ったのがこの椅子でした。
「これだ」と思える家具に出会う
一目見たときから、なんとも言えないフォルムに惹かれました。
シンプルなのに、普通のアウトドアチェアとは少し違う。
直線的なデザインの中に丸みがあり、空間に置いたときにも存在感があります。
しかも、グリーンやレッドといった印象的なカラーがあり、石垣島の自然やリゾート感とも相性が良さそう。
「これは今回の物件に合うかもしれない。」
そう思い、さらに詳しく調べてみることにしました。
この椅子に惹かれた理由はここだったのか
なんとこのBALCONY CHAIRをデザインしたのは、ロナン&エルワン・ブルレック兄弟。実は、家具だけでなく、世界的に知られるさまざまなデザインを手掛けているデザイナーです。
「この作品、見たことありませんか?」お洒落さんの家にはよく見るアート。
私自身も、知っている作品とデザイナーがつながった瞬間、
「なるほど。この椅子に惹かれた理由はここだったのか。」と、少し納得しました。
今回の石垣島の案件でも、単に「おしゃれな椅子だから」という理由ではなく、その場所でどんな時間を過ごしてもらいたいのか。
物件の魅力をどう引き出すのか。民泊では「バルコニー」も宿泊体験の一部なのです。
そして、オーナー様が納得できる家具なのか。そこまで考えながら選定しています。家具選びは、カタログの中から商品を選ぶだけではありません。
実際に見て、触れて、空間を想像して、物件との相性を考える。
その積み重ねが、最終的な空間の完成度につながると考えています。