楽譜を見ていると、音符の横に小さな「・」が付いていることがあります。
例えば、
♩.
この「・」はいったい何なのでしょうか?
「音符に点が付いているだけだから、そんなに難しくなさそう」
と思うかもしれません。
ところが、クラリネットなどの楽器を始めたばかりの方にとって、
「付点音符って何拍?」
「どうやって数えるの?」
「なぜ1.5倍になるの?」
というのは、意外とつまずきやすいポイントです。
実は、付点音符の仕組みはとてもシンプル。
付点音符=元の音符の長さ+その半分
これだけ覚えればOKです。
今回は、この「1.5倍」という少し分かりにくい仕組みを、**ピザに例えて**楽しく理解してみましょう🍕
そもそも「付点音符」とは?
付点音符(ふてんおんぷ)とは、音符の右側に「・(付点)」が付いた音符のことです。
この「・」が付くと、
元の音符の長さに、その半分の長さがプラスされます。
つまり、
**元の音符 + 元の音符の半分**
= **元の音符の1.5倍**
となります。
例えば四分音符の場合。
四分音符は、
**1拍**
です。
その右側に点を付けると、
付点四分音符=1.5拍
になります。
「1.5倍」が分かりにくい?ピザで考えてみよう!
数字だけで考えると、少し難しく感じますよね。
そこで、付点音符をピザに例えてみましょう🍕
例えば、1枚のピザを**4切れ**に分けたとします。
この4切れが「四分音符」だと思ってください。
普通の四分音符
🍕=4切れ
四分音符=1拍
です。
では、付点四分音符はどうなるでしょう?
付点は、
「元の音符の半分を足す」
というルールでした。
4切れの半分は、
2切れ
です。
つまり、
4切れ+2切れ=6切れ
になります。
これが、
1拍+0.5拍=1.5拍
ということです。
🍕 ピザで覚えると……
四分音符=4切れ
+
その半分=2切れ
↓
付点四分音符=6切れ分
↓
1.5拍!
「付点が付いたら、元の長さに半分を足す」
と考えれば、とても分かりやすくなります。
覚え方は「点=半分をプレゼント」
付点音符を覚えるときは、
「点が付いたら、その音符の半分をプレゼント!」
と考えてみてください。
例えば、
四分音符が1拍なら、
1拍+0.5拍=1.5拍
二分音符が2拍なら、
2拍+1拍=3拍
八分音符が0.5拍なら、
0.5拍+0.25拍=0.75拍
となります。
つまり、どんな音符でも基本的な考え方は同じです。
主な付点音符の長さを見てみよう
ここでは、よく使われる付点音符を整理してみましょう。
| 音符 | 元の長さ | 付点を付けた長さ |
| ---- | ---: | -------: |
| 二分音符 | 2拍 | 3拍 |
| 四分音符 | 1拍 | 1.5拍 |
| 八分音符 | 0.5拍 | 0.75拍 |
| 全音符 | 4拍 | 6拍 |
ポイントは、
必ず元の音符の1.5倍
ということです。
付点二分音符は「3拍」
特に吹奏楽やクラリネットでよく登場するのが、**付点二分音符**です。
二分音符は、
2拍
です。
その半分は、
1拍
なので、
2拍+1拍=3拍
となります。
つまり、
付点二分音符=3拍
です。
4拍子の曲では、
「1・2・3」と3拍分伸ばして、4拍目を休む
というような使い方もできます。
付点四分音符は「1.5拍」
次によく出てくるのが、付点四分音符です。
四分音符は1拍。
その半分は0.5拍。
したがって、
1+0.5=1.5拍
です。
ここで初心者が迷いやすいのが、
「1.5拍ってどうやって数えるの?」
という問題です。
例えば4拍子の中なら、
1 と 2
の間まで伸ばすようなイメージになります。
「1拍半」と考えると分かりやすいでしょう。
付点八分音符は「0.75拍」
付点八分音符になると、少し複雑に感じます。
八分音符は、
0.5拍
です。
その半分は、
0.25拍
なので、
0.5+0.25=0.75拍
となります。
つまり、
付点八分音符=0.75拍
です。
「0.75拍」と聞くと難しく感じますが、リズムとして考えると理解しやすくなります。
例えば、4分音符を「1拍」として、
1拍を「1・と・2・と」のように細かく分ける
と、付点八分音符の長さもイメージしやすくなります。
付点音符の数え方のコツ
付点音符を演奏するときは、
「元の音符の長さ+その半分」
を意識することが大切です。
例えば付点四分音符なら、
四分音符1拍+八分音符0.5拍
と考えます。
つまり、
1拍+0.5拍=1.5拍
です。
「付点四分音符」という名前を丸暗記するよりも、
四分音符に、八分音符を足した長さ
と考えると、リズムを理解しやすくなります。
付点音符はなぜ使うの?
「わざわざ点を付けなくても、別の音符を組み合わせればいいんじゃない?」
と思う方もいるかもしれません。
もちろん、音符を組み合わせて同じ長さを表すこともできます。
それでも付点音符が使われるのには理由があります。
付点音符を使うことで、
リズムのまとまりや、メロディーの流れが分かりやすくなる
からです。
例えば、
タン・ターン
というような、長短のリズムを表現するときに付点音符はとても便利です。
付点音符は、音楽に**「弾み」や「独特のリズム感」**を与えるためにも使われます。
クラリネット初心者が注意したいポイント
クラリネットを吹いていると、付点音符は意外と頻繁に登場します。
特に初心者が注意したいのが、
音を短くしすぎてしまうこと
です。
例えば付点四分音符を、
「四分音符だから1拍!」
と勘違いしてしまうと、0.5拍分短くなってしまいます。
付点四分音符なら、
1拍+0.5拍=1.5拍
しっかり伸ばしましょう。
逆に、長く伸ばしすぎて次の音に入るのが遅くならないようにすることも大切です。
付点音符と「タイ」はどう違う?
ここで、前回の記事で紹介した**タイ**との違いも覚えておきましょう。
付点音符とタイは、どちらも「音を長くする」という点では似ています。
しかし、仕組みは違います。
付点音符
1つの音符に点を付けて、長さを1.5倍にする
例えば、
四分音符
↓
付点四分音符
1拍 → 1.5拍
タイ
2つの同じ高さの音符をつないで、長さを足す
例えば、
四分音符+八分音符をタイでつなぐと、
1拍+0.5拍=1.5拍
になります。
結果として同じ1.5拍になることがありますが、
付点音符=点で長くする
タイ=音符同士をつないで長くする
という違いがあります。
付点音符とタイの違いを整理しよう
| | 付点音符 | タイ |
| ----- | ---------- | ------------- |
| 何をする? | 音符を1.5倍にする | 音符の長さを足す |
| 方法 | 音符の右に点を付ける | 同じ高さの音符を線でつなぐ |
| 例 | ♩.=1.5拍 | ♩+♪=1.5拍 |
| 覚え方 | 「半分を足す」 | 「音符をつなぐ」 |
前回の記事の「タイとスラー」と合わせて覚えると、楽譜がさらに読みやすくなります。
付点音符を見つけたら「半分を足す!」
ここまで読んだら、付点音符のルールはもう大丈夫です。
楽譜の中で音符の右側に、
「・」
を見つけたら、
「元の音符の半分を足す!」
と考えてください。
例えば、
四分音符 → 1拍
↓
点が付く
↓
1拍+0.5拍=1.5拍
です。
ちょっと練習してみよう!
それでは、簡単な問題に挑戦してみましょう。
問題①
付点二分音符は何拍でしょう?
二分音符=2拍
その半分=1拍
なので、
2+1=3拍
答えは、
3拍!
問題②
付点四分音符は何拍でしょう?
四分音符=1拍
その半分=0.5拍
なので、
1+0.5=1.5拍
答えは、
1.5拍!
問題③
付点八分音符は何拍でしょう?
八分音符=0.5拍
その半分=0.25拍
なので、
0.5+0.25=0.75拍
答えは、
0.75拍!
付点音符をマスターする3ステップ
最後に、付点音符を見つけたときの考え方をまとめます。
STEP 1 元の音符を見る
四分音符?
八分音符?
二分音符?
まず元の音符の長さを確認します。
↓
STEP 2 その半分を考える
四分音符なら0.5拍。
八分音符なら0.25拍。
二分音符なら1拍です。
↓
### STEP 3 元の長さに足す
**元の長さ+半分=付点音符**
これでOKです!
まとめ|付点音符は「半分を足す」だけ!
付点音符は、最初は少し難しそうに見えます。
でも、ルールはとてもシンプルです。
🎵 付点音符の基本
付点=元の音符の半分をプラスする
つまり、
元の音符 × 1.5
です。
例えば、
* 四分音符 → 1拍
* 付点四分音符 → 1.5拍
* 二分音符 → 2拍
* 付点二分音符 → 3拍
* 八分音符 → 0.5拍
* 付点八分音符 → 0.75拍
そして、どうしても覚えにくかったら……
🍕 「元のピザ+半分のピザ」
とイメージしてみてください。
付点四分音符なら、
1枚のピザ+半分のピザ=1.5枚分
と考えるイメージです。
「付点を見つけたら、その音符の半分を足す!」
これだけ覚えておけば、付点音符は怖くありません。
楽譜を読むときに「・」を見つけたら、ぜひ頭の中でピザを半分追加してみてください🍕🎵
楽典は、難しいルールを丸暗記するよりも、身近なものに置き換えて考えるとぐっと分かりやすくなります。
次に楽譜を読むときは、付点音符がどんなリズムを作っているのかにも注目してみてください。