【楽典初心者向け】タイとスラーの違いがわからない!意味と見分け方をやさしく解説

【楽典初心者向け】タイとスラーの違いがわからない!意味と見分け方をやさしく解説

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音声・音楽
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楽譜を読んでいると、音符の上や下に「⌒」のような曲線が付いていることがあります。

クラリネットを始めたばかりの方なら、

「この線って何?」

「タイとスラーって同じものじゃないの?」

「どちらも音をつなげて吹けばいいの?」

と疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。

実は、見た目がよく似ているこの2つの線には、**まったく違う役割**があります。

この記事では、音楽初心者・クラリネット初心者の方に向けて、

✅タイとは何か
✅スラーとは何か
✅タイとスラーの違い
✅楽譜での見分け方
✅クラリネットではどう演奏するのか 
✅初心者が間違えやすいポイント

を、できるだけ簡単に解説します。


そもそも「タイ」と「スラー」って何?


まず結論から言うと、

タイ=同じ高さの音をつなげる記号

スラー=違う音をなめらかにつなげて演奏する記号

です。

どちらも楽譜では、音符と音符をつなぐような「曲線」で表されます。

そのため、見た目だけでは区別しにくいのです。

しかし、見るポイントはとても簡単。

「つながっている音の高さ」を見てみましょう。

同じ音 → タイ
違う音 → スラー

まずはこれを覚えておけばOKです。


タイとは?「同じ音を長くする」記号


タイ(Tie)は、同じ高さの2つの音符をつなぎ、その音を切れ目なく長くするための記号です。

例えば、

「ド」+「ド」

という2つの音符がタイでつながっていたとします。

この場合、

ド → ド

と2回吹くわけではありません。

「ドーーーー」

と、2つの音符の長さを足して演奏します。

イメージすると……

四分音符+四分音符をタイでつなぐと、

「ドー」+「ドー」ではなく、「ドーーーー」

という1つの長い音になります。

つまり、タイは音符の長さを足し算するための記号なのです。




タイは「音を切らない」のがポイント


タイでつながった音は、途中で音を切りません。

例えば、

四分音符 + 四分音符

がタイでつながっている場合、

それぞれを別々に吹くのではなく、2つ分の長さを1回の発音で伸ばします。

クラリネットなら、基本的には最初の音を発音したあと、そのまま息を流し続けます。

タンギングも途中では入れません。

タイのイメージ

普通なら、

「トゥー・トゥー」

タイなら、

「トゥーーーー」

という違いです。



スラーとは?「音をなめらかにつなぐ」記号


一方、スラー(Slur)は複数の音をなめらかにつなげて演奏することを示す記号です。

例えば、

ド → レ → ミ → ファ

という4つの音にスラーが付いていたとします。

この場合、音はそれぞれ変わります。

「ド・レ・ミ・ファ」

と音程を変えながら演奏しますが、一つひとつの音をタンギングで強く区切らず、なめらかにつなげます。

クラリネットの場合、

「トゥ・トゥ・トゥ・トゥ」

と強く区切るのではなく、

「トゥ〜レ〜ミ〜ファ〜」

というように、音楽のフレーズをひとまとまりとして感じます。


タイとスラー、一番簡単な見分け方


ここが一番重要です。

タイとスラーで迷ったら、

「線でつながっている音は同じ?」

と確認してください。

同じ音なら「タイ」

例えば、

ド ⌒ ド

これはタイです。

2つの「ド」を1つの長い音として演奏します。


違う音なら「スラー」


例えば、

ド ⌒ レ ⌒ ミ

これはスラーです。

音程は、

ド → レ → ミ

と変化します。

ただし、音と音の間をなめらかにつなげて演奏します。


 タイとスラーを表で比較してみよう

| | タイ | スラー |
| ----- | -------- | ---------- |
| 目的 | 音を長くする | 音をなめらかにつなぐ |
| つなぐ音 | 同じ高さ | 違う高さが基本 |
| 音の数え方 | 音符の長さを足す | それぞれの音符を演奏 |
| タンギング | 途中ではしない | 基本的に滑らかに演奏 |
| イメージ | 「ドーーーー」 | 「ド・レ・ミ〜」 |
| 覚え方 | **長くする** | **つなげる** |

この表を覚えておけば、かなり見分けやすくなります。


「同じ音なのにスラー?」と思ったら


ここで少し注意が必要です。

「違う音ならスラー」と覚えると、例外のように見えるケースがあります。

スラーは、必ずしも異なる高さの音だけをつなぐものではありません。

同じ高さの音符にスラーが付くこともあります。

そのため、実際の楽譜では、

「同じ音かどうか」だけでなく、音楽的な意味や記譜のされ方を見ることも大切です。

ただし、楽典を始めたばかりの段階では、

同じ音をつないで長くする=タイ
複数の音をなめらかにつなぐ=スラー

と覚えておけば十分です。


クラリネットではどう違う?


クラリネット初心者にとって、タイとスラーの違いは特に重要です。

なぜなら、タンギングの仕方に関係するからです。

 タイの場合

例えば、

ソーーー

という長い音をタイでつないでいる場合。

最初の「ソ」で発音したら、途中でタンギングを入れません。

つまり、

トゥーーーー

というイメージです。


スラーの場合

例えば、

ソ → ラ → シ → ド

にスラーが付いていた場合。

指を動かして音程を変えていきます。

ただし、基本的には音を強く区切らず、なめらかなフレーズとして演奏します。

クラリネットでは、指の動きや息の流れがとても重要になります。

特に初心者の場合、

「スラーだからタンギングは絶対にしてはいけない」

と考えすぎるより、

音と音の間を途切れさせず、なめらかに演奏する

という感覚を持つことが大切です。


タイとスラーを「言葉」で覚えてみよう


どうしても覚えられない人は、言葉でイメージすると簡単です。

タイ

「同じ音を長くする」

「ド」+「ド」


「ドーーーー」




スラー


「違う音をつなげる」

「ド」→「レ」→「ミ」


「ド〜レ〜ミ〜」



つまり、

タイ=足し算
スラー=フレーズ

と覚えるのもおすすめです。

タイは音符の長さを足し算します。

スラーは複数の音をひとまとまりのフレーズとして考えます。


なぜタイが必要なの?

「じゃあ、長い音符を書けばいいんじゃない?」

と思うかもしれません。

確かに、単純に長い音を表現するだけなら、長い音価の音符を使うこともできます。

しかし、小節線をまたいで音を伸ばしたい場合など、タイがとても便利です。

例えば、

ある小節の最後に音があり、その音を次の小節まで伸ばしたい場合。

小節線をまたいで音をつなぐために、タイを使います。

イメージ

|ドーーーー|

ではなく、

|ドーー⌒|ドーー|

のように記譜することで、

「ここから次の小節まで、音を切らずに伸ばしてください」

ということを明確に表せます。



スラーは「音楽の文章」のようなもの


スラーは、音楽のフレーズを理解するうえでも重要です。

文章で例えるなら、

「今日は いい天気です。」

と、

「今日はいい天気です。」

では、言葉のまとまり方が少し違います。

音楽でも、どこからどこまでを一つのフレーズとして感じるのかが大切です。

スラーを見ることで、

「ここはひとまとまりとして演奏するんだな」

ということが分かります。

クラリネットを吹くときも、スラーのまとまりを意識すると、音楽が自然になりやすくなります。


 初心者がよくやる間違い


① タイなのに2回タンギングする

これは非常に多い間違いです。

例えば、

ド ⌒ ド

を見て、

「ド・ド」

と2回発音してしまう。

しかしタイの場合は、

「ドーーーー」

です。

2つの音符を別々に発音しないようにしましょう。


② スラーなのに全部の音を強く区切る


スラーが付いているのに、

「トゥ・トゥ・トゥ・トゥ」

と一つひとつ強くタンギングしてしまうケースです。

もちろん、スラーの中でも音の立ち上がりを整えるために軽いタンギングが必要になる場合はあります。

しかし初心者のうちは、

「音を一つずつ切らない」

という意識を持つとよいでしょう。


 ③ タイとスラーを「線の形」だけで判断する


タイもスラーも見た目は曲線です。

そのため、

「短い線だからタイ」

「長い線だからスラー」

という覚え方はおすすめしません。

見るべきなのは、

「何と何をつないでいるのか」

です。


 実際の楽譜で練習してみよう


それでは、次の3パターンを考えてみましょう。

問題①

ド ⌒ ド

これは何でしょう?


答えは……

タイ!

同じ高さの音をつないで、長い1つの音として演奏します。


 問題②

ド ⌒ レ ⌒ ミ

これは?


スラー!

音はド→レ→ミと変わります。

それぞれの音を演奏しながら、なめらかにつなげます。


 問題③

ソ ⌒ ソ

これは?


基本的な考え方では、

タイ

です。

「ソ」を2回吹くのではなく、2つの音符の長さを合わせて伸ばします。


タイとスラーを見分ける3ステップ


楽譜を見て迷ったら、次の順番で確認してみてください。

STEP 1 曲線を探す

音符の上や下にある「⌒」のような線を見つけます。


STEP 2 つながっている音を見る

線の両端にある音符を確認します。


STEP 3 同じ音か違う音か確認する

同じ音 → タイ

違う音 → スラー

まずはこれだけでOKです。


タイとスラーを理解すると楽譜が読みやすくなる


タイとスラーは、楽譜の中では小さな記号です。

しかし、その意味を理解すると、

「ここは音を伸ばす」

「ここはフレーズをつなげる」

という音楽の設計図が見えてくるようになります。

特にクラリネットでは、

* タンギング
* 息の流れ
* 指の動き
* フレーズ
* 音のつながり

などに関係してくるため、初心者のうちに覚えておくと後々かなり役立ちます。


 まとめ

タイとスラーはここだけ覚えよう!

最後に、もう一度整理しましょう。

 🎵 タイ

同じ高さの音をつないで、音を長くする。

「ド」+「ド」


「ドーーーー」


🎵 スラー

複数の音をなめらかにつなげて演奏する。

「ド」→「レ」→「ミ」


「ド〜レ〜ミ〜」


そして初心者のうちは、

タイ=音を長くする
スラー=音をつなげる

と覚えておけば大丈夫です。

楽譜を読んでいて「この線は何だろう?」と思ったら、まずは「この線は、どの音とどの音をつないでいる?」と確認してみましょう。

楽典は、記号を丸暗記するよりも、「この記号が付くと、演奏がどう変わるのか」を考えると一気に分かりやすくなります。

次に楽譜を見るときは、ぜひ音符の上や下にある小さな曲線にも注目してみてください。

それだけで、今までただの「線」にしか見えなかった記号が、音楽の指示として読めるようになってきますよ。🎼




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