年賀状じまいの印刷の文面は、見本を見ながら整えることができます。
迷うのは、その下に手書きで一言を添えようとした時です。
この人には、ただのお知らせで終わらせたくない。
でも、何と書けば「離れていく」ように読まれないのか。
そこで手が止まるのは、その人とのご縁を大事にしてきたからだと思います。
■ 一言は「これからも」を伝える場所
印刷の文面は、はがきのやり取りを終えるお知らせです。
手書きの一言は、その反対側を受け持ちます。
はがきは終えても、あなたのことは変わらず大切です、という気持ち。
それが一行あるだけで、受け取った人の心にのこるのは「さみしさ」より「ありがとう」になります。
■ 相手別の文例
親戚の方へ
「お正月に皆で囲んだ食卓のにぎやかさを 今も思い出します」
友人へ
「はがきは終えても あなたへの手紙は これからも書きます」
お世話になった方へ
「年の初めに届く先生の文字に 毎年 背筋が伸びる思いでした」
どれも、その人とのあいだにあった場面を一つだけ思い出して書いています。
上手な言葉より、その人にしか書けない一行のほうが、ずっと届きます。
■ 書く前に、これだけ
・はがきの文面には、句読点を使わないのが習わしです
・「最後」「やめます」のような強い区切りの言葉は、一言の中では使わなくて大丈夫です
・理由を長く書かなくていいのです。一言は、お礼とこれからのことだけで十分です
■ 年賀状じまいを受け取った側なら
反対に、年賀状じまいのはがきを受け取って、返事に迷う方もいるかもしれません。
その時は、引き止める言葉より、受け取ったことへのお礼を。
「長いあいだ ありがとうございました これからは折々に お便りします」
このくらいの短さで、気持ちは伝わります。
■ 伝える時期のこと
年賀状じまいは、12月の初めごろまでに伝えられると、相手も準備がしやすいと言われています。
間に合わなかった時は、年が明けてから寒中見舞いで伝える道もあります。
気持ちが整ってから書いた一通のほうが、やさしく届くこともあります。
■ この人にだけは、言葉が出てこない時は
文例を見ても、どうしても書けない相手が、一人か二人いるものです。
たとえば、しばらく疎遠になっている方。
目上で、失礼があってはいけない方。
年賀状だけが、細く続いていた方。
長いお付き合いの方ほど、そうかもしれません。
ココナラで「年賀状じまいやお悔やみの、言いにくい手紙を作ります」という出品をしています。
年賀状じまいなら、印刷する共通の文面と、親しい方へ手書きで添える一言(3人分まで)を、言い回しの違う3つの案でお届けします。
「こういう相手に、こんなことを伝えたい」とだけ教えていただければ、そこから一緒に整えます。
もちろん、ここにある文例を手がかりに、ご自身で書いていただくのがいちばんです。
年賀状を終えても、ご縁は続きます。
その一行が、これからのお付き合いの、やさしい入口になりますように。
蒼井 灯