ドラゴンボールで有名なセリフ。
「クリリンのことかー!」をご存じでしょうか。
ナメック星での最終決戦において、クリリンを殺したフリーザの言葉にブチ切れた悟空のこのセリフ。
漫画の原作には一度も登場しないけれど、アニメのアフレコ中に野沢雅子さんのアドリブから誕生したという逸話をもつ名言です。
ネタとしてもよく使用されるセリフのため、このシーンだけ耳にすることがありますが、その度に一人で勝手にハラハラします。
というのも「木っ端微塵にしてやる。あの地球人のように!」というフリーザの挑発を受けての「クリリンのことかー!」という悟空のセリフであり、前後の脈絡からクリリンのことに違いないのですが。
このフリーザが指している「あの地球人」が、もしもクリリンのことじゃなかった場合、悟空のやっちまった感がえげつないな、といつもそっちが心配になる私。
意外とそういう間違い・勘違いって、日々色んな社会生活の場で起こっているんじゃないでしょうか。
悟空「クリリンのことかーーーー!!!!」
フリーザ:「いや、クリリンのことじゃねーけど」
悟空:「えっ...(嘘やん。ちょ...今すぐ木っ端微塵になりたい)」
クリリン:「...(悟空、俺のことそう思ってたんだ)」
なぜか悟空の真後ろで一部始終を聞いてしまっているクリリン。
みたいな修羅場が今も日本の、いや世界のどこかで起こっているんじゃないか?
勢いあまって言ってしまう発言には気をつけよう、と毎回思うのです。
このシーンを見てそんな感想をもつのは私くらいかもしれません。
同じようにスラムダンクのバスケ部襲撃事件のシーンについても、私の思考は黙ってはいません。
バスケへの思いが断ち切れず、戻りたくても戻れないもどかしさを感じていたミッチーが、不良仲間とバスケ部を襲い、恩師の安西先生をひと目見た瞬間、改心して結果的にバスケ部へ戻ることになるわけですが。
閉鎖された体育館という空間での大立ち回り。
血だらけのバスケ部員と、外部の不良軍団。
外には他の教師たち・生徒らが扉を開けろ、という大騒動に発展中。
ことが公になれば、念願のインターハイ出場停止どころか、最悪廃部になる危機的状況。
バスケ部みんな一丸となって練習してきた大事な時期に。
一体このピンチ、どうやって乗り切る!?という場面です。
そんな中で主人公の桜木花道以外の桜木軍団(喧嘩は強いがマイルド不良)の一人、水戸洋平がとっさの機転を利かせます。
「(ミッチーが)自分たちのグループを抜けてバスケ部に戻るのが気に食わないから、不良仲間とバスケ部を襲った」と。
結果的にバスケ部とミッチーを救い、罪を被った桜木軍団は3日間の謹慎処分となります。
ここからは私の思考が大暴れ。
ねぇねぇ、改心後でもいいからこのあとミッチー、桜木軍団にちゃんと謝罪と御礼言った!?ってことが気になりすぎる。
グレて改心した高校生男子がそこまで気が回るか心配。
描かれてはないけれど、ゴリに引きづられてでもいいから、一緒に謝罪と御礼に行っててくれることを祈る。
ただその場に居合わせただけでなんにも悪くないのに、謹慎処分を受けてまで救ってくれた人たちにどんな恩返しをしたらいいのか分からないけども。
派手ではないけれど、どんなシュートよりカッコよかった桜木軍団。
社会に出て一番活躍するのって、水戸洋平と磯野カツオだよね...。
あと一緒に襲撃に付き合ってくれた不良仲間にもだいぶ失礼。
みんな他校のバスケ部なんて別に関係ないのに、自分の私怨に付き合ってくれたわけで。
なのに1人「てことで俺、明日からバスケ部戻るわ」っていうのはなかなかの身勝手じゃない?
注)ミッチーのことは好きです。
なんてことが止まらないわけです。
余談ですが「THE FIRST SLAM DUNK」も最高でした。
なんだか熱くなりましたが、名作漫画によるそれぞれの感想って、その人の思考グセがわかって面白いですね。
そんなよもや話も大歓迎です。
もしご興味があればお気軽にお試しください。