昨日、小型犬のなりやすい病気や怪我についてお話させていただきました。
今日は、大型犬のなりやすい病気や怪我について詳しくお話していこうと思いますෆ ̖́-
前回と同じく、獣医や看護師ではないため、「Petwell(ペットウェル)犬の病気事典」に書いている内容の一部を皆さまにお伝えしようと思いますෆ ̖́-
犬の前十字靭帯断裂(ぜんじゅうじじんたいだんれつ)
【症状】急性では後足をあげたまま歩くなど。慢性では足を引きずるなど。
前十字靭帯断裂を起こすと、急性断裂の場合では後足をあげたままの跛行や少しだけ足を地面につけての跛行が見られます。慢性化したものでは、足を引きずる跛行や立ったり座ったりの動作がつらそうな様子も見られます。前十靱帯の断裂後、体重が軽い犬の場合は症状が和らいで跛行が目立たなくなることもありますが、体重が重い場合には変形性骨関節症(DJD)を引き起こし、さらに症状が悪化することがあります。この病気は加齢に従っての発症がよく見られますが(原因)事故や激しい運動、肥満による膝関節への負担原因)事故や激しい運動、肥満による膝関節への負担事故や激しい運動などによって急激な圧力が加わることが、前十字靭帯断裂の原因となります。また、老化による靭帯の脆弱化や、肥満による膝関節への負担の増加が原因となる場合もあります。
【原因】事故や激しい運動、肥満による膝関節への負担
事故や激しい運動などによって急激な圧力が加わることが、前十字靭帯断裂の原因となります。また、老化による靭帯の脆弱化や、肥満による膝関節への負担の増加が原因となる場合もあります。
【治療】保存療法か外科療法を選択
前十字靭帯断裂の治療方法として、保存療法と外科療法があります。保存療法では、安静にする、抗炎症薬を投与する、などして炎症が治まるのを待ちます。外科療法では、切れた靱帯の代わりに膝関節の動きを安定化するため、靱帯の再建手術などが行われます。
【予防】激しい運動を避け、適切な食事管理で肥満を防止する
日頃から激しい運動はできるだけ避け、食事管理をしっかり行って、肥満させないように心がけましょう。また、フローリングなどの硬くてすべりやすい床は、膝への負担がかかりやすいので、室内飼育する場合は、じゅうたんやマットなどを敷くと良いでしょう。
犬の拡張型心筋症(かくちょうがたしんきんしょう)
【症状】咳や呼吸困難、失神が見られ、突然死することも
初期段階では時折の失神がみられることもありますが、特に目立った症状はありません。進行すると肺水腫を生じ、咳や呼吸困難などが見られるようになります。不整脈を起こした場合には、ふらついたり、意識を失ったり、元気がなくなりボーっとする、といった症状が見られ、最悪の場合には突然死することがあります。
【原因】原因不明。加齢にともなって発生率が高まる
心筋症は、原因不明の特発性心筋症と、何らかの基礎疾患によって(二次的に)生じる続発性心筋症の2種類があります。前者の特発性心筋症のなかには、さらに「拡張型」「肥大型」「拘束型」などの種類があり、犬では拡張型心筋症(特発性拡張型心筋症)が一般的です。
なお、拡張型心筋症はアメリカン・コッカー・スパニエル、ダルメシアン、グレート・デーン、ドーベルマン、ピンシャー、ボクサーなどの大型の犬種によく見られます。拡張型心筋症は、加齢にともなって発症しやすくなります。
【治療】内科療法で対処。進行性の病気なので、治療は継続的に
心筋症を治療するには、利尿剤や強心剤、血管拡張剤、抗不静脈剤などを症状に合わせて投与します。また、犬を安静にさせるとともにL-カルニチンやタウリンを補って心機能の改善を目指すとともに、塩分を制限した食事を与えて心臓の負担を和らげます。
拡張型心筋症は、徐々に悪化するため、その予後はあまり良くないことが多く、延命できる年月も限りがあります。しかし、治療により症状の軽減や突然死をある程度防ぐことができるため、症状が軽い場合でも治療の継続が勧められます。
【予防】気になる症状があればなるべく早めに病院へ
拡張型心筋症の予防方法はありません。上記の症状が発見された時点で「手遅れ」というケースが大半です。この病気になりやすいとされる犬種を飼っている場合は、動物病院で定期検診を受けることをお勧めします。
犬の骨肉腫(こつにくしゅ)
【症状】足を引きずる、骨が腫れるなど
骨肉腫になると、激しい痛みが生じて、足を引きずるなどの跛行や患部の骨が腫れるなどの症状が現れます。骨肉腫は四肢によく発生しますが、まれにアゴの骨などにも発生することがあります。骨肉腫は進行がとても速いうえに転移しやすく、発見された時点で、すでに肺に転移していることがよくあります。
【原因】原因は明らかではないが、老齢の大型犬によく見られる
骨肉腫が発生する原因は明らかになっていませんが、ゴールデン・レトリーバー、グレート・ピレニーズ、ラブラドール・レトリーバー、シベリアン・ハスキーなどの大型犬に多く発生します。また、年齢的には7~8歳前後からの老犬によく発生しますが、2歳頃の若齢犬に発症することもあります。
【治療】第一は患部の足の切除
骨肉腫は転移しやすいため、外科手術で腫瘍のある足を切断し、手術後に抗がん剤の投与を続けるのが一般的な治療となります。早期であれば腫瘍の摘出後に足の骨を移植する治療をおこなう場合もあります。骨肉腫が完全に治るのは難しく、これらの外科手術によって完治する場合もありますが、残念ながら再発も多く見られます。足の切断手術をせずに放射線治療をおこなう場合もありますが、あくまで痛みの緩和が主であり、治癒は期待できません。
【予防】予防は困難。早期発見・早期治療が大切
骨肉腫の予防は難しいため、早期発見・早期治療が何より大切です。上記の症状が見られたら、できるだけ早く動物病院で診察を受けましょう。
犬の胃拡張・胃捻転症候群(いかくちょう・いねんてんしょうこうぐん)
【症状】吐こうとするのに吐けない、大量のよだれなど
胃拡張・胃捻転症候群になると、吐こうとしているのに何も吐けず、よだれを大量にたらすようになります。また、元気がなくなってくるとともに次第にお腹がふくれてきて、呼吸が苦しそうになり、沈うつ状態となってきます。胃のねじれや拡張が進行すると、脾臓もねじれたり、大静脈や門脈が圧迫されて胃や心臓に血液が行き渡らず、胃の壊死や心筋虚血を起こし、ショック状態に陥ります。このため治療が遅れると、死に至ることが多くあります。
犬種では、コリー、ボルゾイ、シェパードなど胸の深い大型犬で多く見られますが、ダックスフンド、ペキニーズ、コッカー・スパニエルなど、小型犬や中型犬でも見られることがあります。
【原因】食事や水の大量摂取、食後すぐの運動などが要因か
胃拡張・胃捻転症候群を発症する明らかな原因は不明ですが、食事や水の大量摂取(早食いや一気飲み)、食後すぐの運動などが要因と考えられています。
【治療】点滴などによる処置と早急な外科手術による胃の整復と固定
胃拡張・胃捻転症候群の場合、血管を確保し、点滴などでショック症状の改善や全身状態の安定化を行うとともに、胃にチューブを挿入するなどの方法でガスを排出させる処置を行います。その後は早急に外科手術によって胃の整復や固定などを行います。発見が遅れると治療がむずかしくなり、命に関わる可能性が高くなります。
【予防】食事の大量摂取を控え、1回の食事量を少なくする
この病気になりやすい犬種では、食事を1回に大量に食べさせず、食事回数を日に2〜3回にして1回の食事量を少なくします。水も一気にたくさん飲ませないように心がけ、常に新鮮な水を十分に与えるようにしたり、ドライフードを水でふやかしてから与えるようにしたりすると良いでしょう。また、食後や水を沢山飲んだ後はしばらく休息させ、こなれた頃に運動するようにしましょう。
はかにも「犬の甲状腺機能低下症」「犬の股関節形成不全」「犬の変形性骨関節症」がありますが、今回はここまでにしておきましょう。
それでは、今回のお話は以上になります。
最後まで、目を通していただきありがとうございました♪