【4日目:2026/3/4(水)】千畳敷…驫木→清川→余目→長岡
旅の3日目も朝早く起きる。
外が明るくなり始めたので部屋の窓から千畳敷海岸を眺めると、空は曇り空で海がどんよりと見える。6:15頃に旅館を出発。
散策を兼ね、昨日降りた千畳敷駅の隣の大戸瀬駅まで歩く。
大戸瀬駅までは約2kmの道のりである。
幸い線路沿いの道路は通行する車が少なく、右手に海を見ながら快適に歩くことができる。
途中6:32に通過する下り列車を撮影。
海岸縁の崖を背景に行くGV-E400系を捉えることができた。
五能線のGV-E400系普通列車(大戸瀬~千畳敷にて)
さらに進んでいくと道は漁村の中に入っていく。
漁村の家並みの中に、神社風の屋根の建物が現れる。
この建物が大戸瀬駅駅舎なのであった!
駅舎は神社風ではあるが建物自体は比較的新しい。
大戸瀬駅
大戸瀬駅は片面ホームに駅舎というか待合室のみの無人駅である。
大戸瀬からは6:54発東能代行きに乗車する。
列車はGV-E400系1両編成で乗客ゼロの状態で到着した。
この列車を驫木まで乗る。大戸瀬から驫木まで私の貸し切り状態であった!
曇り空でいかにも冬の様相の日本海が車窓に広がる。
たった一人の五能線の朝の列車の旅を堪能する。
驫木着7:05。板張りの素朴な駅舎が出迎えてくれる。
驫木駅
駅舎を抜け駅前に出ると、駅舎の背後に日本海が広がり、今まで写真で見てきたあの驫木駅の情景が展開する。曇り空の日本海を背後にし寂しげな風景だ。
少しばかり驫木駅を眺めた後、隣の風合瀬駅に向け海沿いの国道を約3km歩く。
朝の通勤時間帯であるがたまに車が通る程度の交通量で、快適に歩くことができる。
驫木駅から風合瀬駅直前まで人家は無く、左手に日本海を眺め、右手に枯野を眺めながら最果てを歩いているようなウォーキングを楽しむ。
驫木~風合瀬にて
30分ちょっとで風合瀬駅に到着。
風合瀬駅からは7:45発弘前行きに乗る。
風合瀬駅は片面ホームにプレハブ的な待合室があり、待合室で3km歩いてきた体を少しばかり休める。待合室で休んでいると雨が降ってきた。
雨が降る前に到着でき、よかったと思う。
風合瀬駅
間もなく弘前行き列車が到着し、2人の高校生とともにGV-E400系1両編成の列車に乗り込む。1両編成であるが空いている。
先ほど乗ってきた大戸瀬から驫木までを再び戻る方向に乗る。
海沿いのローカル線の旅を堪能する。
大戸瀬を過ぎ、陸奥柳田まで乗車。
千畳敷海岸の岩場の風景を車窓から楽しむ。
陸奥柳田には8:05着。陸奥柳田に降りると、ちらほら雪が舞っていた。
陸奥柳田駅は片面ホームに古い待合室と古い便所がある。
待合室と便所の古さがイイ。便所は今では珍しい汲み取り式で、よくぞ今まで残っていてくれた!と感じる古さであった。
陸奥柳田駅
陸奥柳田駅の待合室にしばし佇んだ後、北金ヶ沢駅まで駅間歩きをする。
ちらほら雪が降る中、約2.7kmの道のりを歩く。
今度は比較的人家が多い中を歩いていく。
40分弱歩き、無事北金ヶ沢駅に到着。
ログハウス風の比較的新しい木造の待合室がある。
また、待合室前には駅付近の名所となっている大イチョウにあやかったイチョウのモニュメントがある。
北金ヶ沢駅
待合室で体を休めているうちに列車の時刻となる。
北金ヶ沢からは8:47発の快速東能代行きに乗車する。
列車はGV-E400系の2両編成。
列車は空いているが、弘前始発東能代行きで五能線全線を走破するということもあり、乗客のほとんどは旅行者という感じだ。
海側のボックス席は全て埋まっていたため、海側のロングシートに腰をおろし、日本海の風景を楽しむことにする。
快速なので千畳敷,深浦といった主要駅にしか停車しない。
先ほど降りてきた小駅は通過していく。
先ほど降りた驫木を過ぎ、深浦の手前では荒々しい岩場の海岸風景が広がり、なかなか見応えがある車窓風景だった。
深浦駅手前での海岸風景
深浦に到着し対向列車と交換。4分停車する。
写真を撮るとともに飲み物を買いに駅を降りる。
以前はみどりの窓口もある有人駅であったのだが、今は無人駅となり、ガランとして寂しくなっていた。
深浦駅にて
9:21深浦駅を発車。再び車窓の日本海を楽しみながら五能線を進んでいく。
今日は曇ってはいるが、海は比較的穏やかな感じだ。
ずっと車窓の日本海を眺めていると、浜になったところがあったり、荒々しい岩場があったりと変化があり、見飽きない。
やがて秋田県に入り、岩館を過ぎると海から離れ田園地帯を快走していく。
終着東能代には10:37に到着。五能線の旅を終え、奥羽本線に乗り換える。
東能代駅にて
東能代からは10:56発特急「つがる42号」秋田行きに乗車する。
青春18きっぷでは乗車できないため、東能代駅で自由席特急券と乗車券を購入する。
先ほどの五能線快速から「つがる42号」に乗り換えるという人も多く、JR東日本のエリアが特急も含めて乗り放題のきっぷが発売されているのかも知れない。
「つがる」はE751系4両編成で、確か最初は「はつかり」用として導入された車両。
自由席は50%程度の乗車率で比較的乗客が多かったが、リクライニングシートに身をゆだね、しばし特急の旅を楽しむ。
東能代に到着する「つがる42号」
八郎潟付近の田園地帯を走り抜け、秋田に11:45着。
秋田からは12:16発羽越本線酒田行きに乗り換える。30分ほど乗換待ち時間がある。
乗換待ち時間で秋田駅トピコ郵便局で旅行貯金し、昼食に駅そばを食す。
駅そば店では「かき揚げそば」を頂く。濃いつゆにカラッとしたかき揚げがマッチし美味しかった!
秋田駅そば店で「かき揚げそば」の昼食
秋田駅にて
昼食を頂き、発車5分ほど前に酒田行きの列車に乗る。
秋田12:16発羽越本線酒田行きは701系2両編成のワンマン運転。
奥羽本線横手行き701系と並んで発車を待っていた。
秋田駅で発車を待つ酒田行き
酒田まで2時間弱の長旅であるが座席がロングシートというのが残念。
秋田新幹線の遅れがありその接続のため、秋田を4分遅れ12:20に発車する。
羽後牛島,新屋と市街地の中を進み、桂根を通過すると日本海沿いに出る。
松林に浜という感じの海岸風景である。羽後亀田あたりからは内陸に入る。
羽後亀田は30年以上前に下車し雪のため足止めを受け、長時間滞在した駅なのであるが、車窓から当時と変わらない木造駅舎が見え、懐かしくなる。
羽後本荘ではここから分岐する由利高原鉄道の車両が見られ、降りる人も多い。
象潟あたりから海岸が見え、小砂川から吹浦にかけては海岸ぎりぎりを走る。
海岸は崖になっており、崖下に海が見える。
今日は波が穏やかだが、30年以上前の羽後亀田で足止めを受けた際、ここの海岸で波の華が舞っていたのを車窓から見たことを思い出す。
吹浦からは山形県に入り、酒田まで田園風景の中を快走する。
終着酒田には所定時刻から1分遅れで14:04着。
同じホームですぐに乗り換えの14:05発あつみ温泉行きに乗り換える。
GV-E400系2両編成で結構乗車率が高い。
GV-E400系のあつみ温泉行き
14:19余目に到着。ここからは14:22発陸羽西線快速「最上川」新庄行きに乗り換える。
陸羽西線は並走する国道の工事の影響で2022/5から2026/1/15まで3年8か月にわたり運行を中止していた。
今回の旅では、運行再開を祝し陸羽西線に立ち寄ることとした次第である。
あつみ温泉行きの列車から快速「最上川」に乗り換える客は結構多く、陸羽西線ホームへ乗り換える跨線橋はごった返した状態となる。
快速「最上川」は陸羽西線仕様キハ110の2両編成で、車内は立ち客が出る混雑であった。
長らく運行を中止しており、利用する人が少ないのだろう、と思っていたのだが、利用が多い状況で安心する。
余目駅陸羽西線ホームにて
最初の停車駅、狩川まで乗車することにする。
余目を14:22に発車し、羽越本線から分かれて山の方に向け田園地帯を快走する。
今日は混雑しており立っての乗車であるが、陸羽西線用のキハ110車内には
最上川側に向きを変えられる1人掛けシートも備えている。
快速なので余目を出て最初の駅南野を通過し、狩川14:29着。
狩川駅は片面ホーム構造であるが、島式ホーム構造で以前は交換駅だったことが伺える。
また立派な桜並木があり、桜の時期は見事なのだろう。
駅舎は新しい小ぶりの木造駅舎である。駅舎内には「祝 陸羽西線再開」と書かれている。
今まで雨が降っていたようで駅前には水たまりが出来ているが、降りた時点では上がっていた。
狩川駅
狩川では駅前の狩川郵便局で旅行貯金し、町を散策する。
駅近くには倉庫が建ち並ぶ一角があり、農作物の集積地なのだろうか。
また、庭が見事な商家のような邸宅もあった。
倉庫が建ち並ぶ一角
狩川に到着する酒田行き
散策の後、狩川15:04発の酒田行きに乗る。キハ110の1両編成。
一駅目の15:07着の南野で降りる。田んぼの中の片面ホームの駅である。
南野駅
南野では乗車列車は16:07発なので1時間の滞在時間がある。
10分ほど歩いた集落内の南野簡易郵便局へ。
南野簡易郵便局
簡易郵便局近くには立派な造りの神社の皇大神社がありお参りする。
再び田んぼの中の道を歩き、南野駅へ戻る。
南野駅は片面ホームの駅の割にはかなり大きな待合室があり、まだ数十分ある列車までの時間をぼんやりと過ごす。晴れてきて夕日がまぶしい。
南野駅に到着する新庄行き
南野16:07発の新庄行きはキハ110の1両編成。この列車で清川まで乗る。
先ほど下車した狩川の次が清川である。清川には16:15着。
清川も片面ホームの駅ではあるが、狩川と同様島式ホームだった形跡がある。
駅舎は新しく、待合室のみの小さな建物になっている。
駅舎内には「祝 陸羽西線再開」と書かれている。
清川駅
駅前の道を5分ほど歩いて清川郵便局へ。この日最後の旅行貯金をする。
駅前の道は街道の雰囲気があり、駅周辺は宿場町的な町である。
旅行貯金を終え、来た道を戻り、清川駅待合室で16:45発の列車までの時間をしばし過ごす。
山間ということもあって、この時間になると日が陰り、冷え込んできた。
清川駅に到着する新庄行き
16:45発酒田行きはキハ110の2両編成。余目まで乗車。
余目には16:58着。昔ながらの立派な駅舎があり、主要駅という雰囲気がある。ただ17:00で営業が終わるのか、営業終了の準備中であった。
陸羽西線の狩川,清川の交換設備撤去、駅舎の簡易化といった設備面のスリム化を見てきたが、主要駅である余目では駅業務を合理化し、地方の人手不足に対応していることを感じる。
余目駅
駅を降り、駅前の観光案内所へ。
中には土産物店があり、地元のものを始め東北各地の品もある。
旅も終盤になってきたので、自宅への土産物を買い、直送することにした。
土産物を買った後は、余目の町を散策し、コンビニで夕食の品を買ってくる。
駅近くは古い街並みで、昔からあるといった感じの旅館や食堂が営業しており、うれしい。
駅に戻って来るころにはすっかり暗くなっていた。
しばし改札前の待合室で列車の時間を待つ、改札前の待合室は昔の雰囲気を残している。
昔ならストーブがあり「只今から何時何分発~行き列車の改札を始めます」なんて駅員さんの肉声の放送があったことを思い出す。
今はストーブは無く、この時間は無人駅となっている。
余目からは17:54発新津行きに乗る。列車は酒田始発で5分ほど遅れて17:59に到着。
GV-E400系2両編成ワンマン運転である。
昔も夜の時間帯の新津行き普通列車があり、当時はEF81牽引の50系客車4両編成だったことを思い出す。
余目駅に到着する新津行き
今では2両編成でも混雑は無く、余目から乗っても余裕でボックス席に腰を下ろすことができた。
早速、夕食を頂く。外は真っ暗。夕食後は読書をしながら新津までの長旅を楽しむ。
あつみ温泉あたりでほとんどの人は降りて、車内はガラガラになる。
やがて山形県から新潟県に入り、越後寒川で16分の長時間停車。
ガラガラの新津行き車内
越後寒川駅にて
折角なので駅を降りてみる。比較的新しい簡素な駅舎があり、駅前は真っ暗である。駅裏側は日本海に面しているのだが、こちらも真っ暗。
少し眺めるだけで十分であり、列車内に戻って発車を待つ。
その後、今川で3分ほど停車があって、こちらも下車してみる。
元信号所の駅ということでホームが狭く、よりローカルな雰囲気だった。
更に間島では対向列車の遅れで10分もの停車があった。
間島駅は比較的新しい駅舎であるが、昔ながらの瓦葺きで重厚感が感じられる。駅周辺に家が多く、越後寒川のような暗さは無かった。
間島駅にて
間島駅駅舎
間島を出ると村上で、再び乗客が乗って来る。
もう20時を過ぎており、多くの乗客があるわけではなく静かな旅が続く。
新発田からは羽越本線をまっすぐ進み、終着新津には所定到着時刻21:04のところ、3分遅れの21:07に到着する。余目からは3時間以上におよぶ長旅であった!
今日は朝に五能線で夜に羽越本線でGV-E400系の長旅を味わう一日だった。
今までのディーゼルカーに比べて静かな走行だというのが感想である。
新津に到着
新津では磐越西線のキハ110を撮影
新津からは21:36発の長岡行きに乗り換える。
30分ほどの乗り換え待ち時間があり、小腹が空いたので、駅前のコンビニでカップラーメンに買い、お湯を頂いて、誰もいない吹きさらしのホームで頂く。
冷え込んできた中で頂く濃い味の味噌ラーメン美味しかった!
新津からは21:36発信越本線長岡行きに乗る。
車両はE129系6両編成。まだダイヤが乱れていて5分遅れで到着する。
座ることができたが、新潟都市圏であるからかこの時間でも乗客は多い。
車両もここからは電車となり、都会に戻ってきた感覚である。
ただ駅間は田園地帯なので暗闇の中を走っていく。
私の地元路線の琵琶湖線と同じような感じか。
遅れを取り戻しながら進んで、終着長岡にはほぼ定刻の22:30に到着!
長岡では同じホームで石打行きが接続を待っていた。
長岡に到着
本日はここ長岡までとする。長岡駅を降りて宿に向かう。
新津では降っていなかったのだが、長岡では本降りの雨が降っている。
少し雨に濡れ、駅近くのゲストハウスへ。
スペースが狭いが、寝るだけなのでシャワーを浴び早々に休んだ。
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この旅の続きは追って綴っていきます。どうかお楽しみに!
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