テックパックとは?日本の「仕様書」と何が違うのか

記事
ビジネス・マーケティング
アパレル製造業を経営しながら、自社の業務をAIで自動化して実運用しています。今回は、海外工場に必ず求められる「テックパック」の話です。

■ 「Please send your tech pack.」と言われたら
海外工場に相談すると、早い段階で「Please send your tech pack.」と返ってきます。日本の感覚で、デザイン画と寸法を1枚にまとめた仕様書を送ると、「BOMがない」「どこを測った寸法か分からない」と質問が続き、見積もりが進まないことがあります。

■ 違いは「工場が判断しなくて済むか」
日本の仕様書は、付き合いの長い工場が「いつもの感じ」で補ってくれる前提で、要点だけ書くことが多いです。テックパックは、初めての工場が書類だけで同じ物を作れることを前提にした資料です。そのため項目が多くなります。

■ テックパックの主な中身
・Flat sketch(平絵):前・後ろ、必要なら内側。ステッチの位置まで描く
・BOM(Bill of Materials):生地・裏地・糸・ボタン・ファスナー・ネーム・下げ札など、使う材料の一覧。品番・色・使用箇所を書く
・Spec sheet / POM(Points of Measure):寸法表。各寸法をどこからどこまで測るかを図で示す
・Construction details:縫い方の指示。縫い代、ステッチ幅、運針数(SPI)など
・Artwork & placement:プリントや刺しゅうの位置とサイズ
・Labeling & packaging:ネームの付け位置、たたみ方、袋の入れ方

■ よくある抜けは「色」
特に抜けやすいのが、BOMの色の指定です。たとえば糸の色を書き忘れると、工場は手持ちの近い色で縫うしかありません。

Thread: matching color to body fabric
Topstitch: contrast color, see color chart

のように、付属ごとに「生地に合わせる」のか「指定色」なのかを一行ずつ書くと、上がってきてからの「思っていた色と違う」が減ります。

■ まとめ
テックパックは英語の上手さより「抜けのなさ」が問われる書類です。日本語の仕様書をお持ちなら、それを土台に項目を足していけば作れます。仕様書の英訳やテックパック作成のご相談は、プロフィールの出品サービスからどうぞ。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す