うつについて話します

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うつについて話します

今回の内容は最近相談に来られる件数が特に増えてきた「うつ病」について書いていきたいと思います。
まず最初に誤解がないように書いておきますが、当所に来られる「うつ」の方のカウンセリングは行いますが、当所は病院ではないため、「うつ病」の治療を行ったり、診断したりすることは一切ありません。
また病院から治療する目的の薬について御相談されても当所では一切お答えできないことをご理解ください。

うつ病はマスメディアでもよく取り上げられ、今や社会問題にもなっており、うつ病になる方は年々増加傾向にあります。
しかしうつ病は皆さんもご存知の通り、『ココロの風邪』と呼ばれ、過労やストレスに遭えば誰でも簡単にうつ病になる可能性を持っています。つまり誰もがかかりうる病気であり、必ず完治できる病気であるということを認識しておく必要があります。

うつ病はどういった状態なのかと言うと、脳内の神経伝達物質の働きが悪くなっていることから起こる疾患です。
脳内の神経伝達物質が足りなくなっている状態であり、決して脳の一部が壊れてしまったわけではありません。
例えるなら車は壊れていないけど、ガソリンが無くなっているため走ることが出来ない状態です。
そのような状態では車を走らせようとしても走らせることは出来ないのです。
うつ病になる人は「性格的に几帳面で責任感が強い」「正直で良心的」「他人に対しても調和をとる」などのパターンがあると言われています。こうした性格は社会生活を営むうえでは理想的ともいえるわけですが、こうした長所が短所ともなるのです。
つまり、社会の中で役割に過剰に適応しようと考えすぎて疲れてしまうのです。
社会の役割や基準はその人によって考え方が様々なのですが、うつ病になる人はできる限り全ての期待に応えようと、自分の中で周囲が期待する自分を作り上げ、そのための条件を勝手に作ってしまうのです。
そこには自分の期待ではなく、他人の期待こそが自分の期待だと勘違いをし、また困ったことにその自分の中の条件をクリア出来ず、「自分はダメな奴だ」と自己否定をするといった悪循環になるのです。
そうなると自分に確信が持てず、自信がなくなり、過度に失敗を恐れて不安になってしまうのです。

私はカウンセリングの際、「原因があるうつは原因を取り除くことが一番です。
だけど取り除けないからうつになるのです。
ではそのうつはドコからきているのか。少しずつでも自己カウンセリングしてみませんか?」とお話します。
うつの原因を理解してもすぐには取り除くことは難しいかもしれませんが、自分の中で「何を期待し、何を変えていくことができるのか」を認識していくことだけでもココロがスッキリできるのではないでしょうか。

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