「働く社会人は、どれくらい勉強しているのだろう?」
英語、資格、仕事に関する知識、読書、パソコンのスキル……
学びたい気持ちはあっても、仕事や家庭のことを終えると、まとまった時間を取るのは簡単ではありませんよね。
今回は、調査データをもとに、大人の勉強時間について考えてみます。
📒① 学んでいる人は、どれくらいいるのか
厚生労働省の「令和6年度 能力開発基本調査」では、令和5年度に自己啓発を行った労働者は、全体の「36.8%」でした。
💡言い換えると、働く人のうち、自己啓発をした人は約3人に1人です。
もちろん、「学んでいない人は意欲がない」とは言えません。
自己啓発を行う上で何らかの問題があると答えた人は次のような項目があります。
正社員: 「仕事が忙しくて余裕がない」(55.9%)
正社員以外: 「仕事が忙しい」(35.3%)、「家事・育児で余裕がない」(33.3%)
参考:厚生労働省 令和6年度 能力開発基本調査 結果の概要(個人調査)
学びたい気持ちだけでは埋めにくい、仕事や家庭の事情がある。
だからこそ、「自分だけ続かない」と必要以上に責める必要はありません。
📒② 学んでいる人の平均は、年間46.2時間
💡自己啓発を行った人に限ると、年間の平均実施時間は46.2時間でした。
これを1週間に直すと、約53分です。つまり、1日に7~8分なんです。
参考:厚生労働省 令和6年度 能力開発基本調査 結果の概要(個人調査)
これは、自己啓発をした人に限った年間平均の推計であり、働く人全体の勉強時間ではありません。
この数字から見えてくるのは、「毎日1時間できなければ意味がない」と考える必要はない、ということです。
短い時間でも、学びに触れる回数を重ねていくこと。
その積み重ねが、1年後には大きな差になっていきます。
📒③ 大切なのは「分けて続ける」こと
💡学習の研究では、同じ内容を一度にまとめて学ぶより、時間を空けて複数回取り組む「分散学習」が、記憶の保持に有利だと示されています。
Cepeda et al. “Distributed Practice in Verbal Recall Tasks: A Review and Quantitative Synthesis”(2006年)
もちろん、5分だけで何でも身につくわけではありません。
ですが、「まとまった時間が取れる日まで待つ」よりも、今日10分、明日10分と学びに触れ続ける方が、英単語や漢字のように、繰り返しが必要な内容には取り入れやすい方法です。
私自身も、毎日英語と漢字に触れる場をつくるために、noteで発信を続けています。
・発信するために学ぶ。
・学んだことを短くまとめる。
・翌日、前日の内容を見直す。
勉強時間を確保をするのが難しい日でも、学びを生活から完全に切り離さないための仕組みです。
📒④ まとめ
今回の調査データが教えてくれるのは、「大人の学びは、もっと気楽でいい」ということです。
まとまった時間を取りにくい環境の中でも、約3人に1人がすでに自分なりの一歩を踏み出しています。
そしてその平均は、週におよそ53分でした。
誰かと比べる必要も、毎日机に向かうプレッシャーを感じる必要もありません。
まずは週に30分、あるいは週末の1時間。あなたの生活に心地よくフィットする「小さな学び」から、始めてみませんか?
その一歩の積み重ねが、これからのあなたを少しずつ、新しく変えていくはずです。