彼の瞳に映る「私じゃない誰か」を演じて……。消えてしまいそうな自分を抱きしめるために。

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【ご相談】

Cさん(23歳・会社員)
半年お付き合いしている彼は、30歳で仕事もできる優しい人です。でも彼には、忘れられない「亡くなった婚約者の方」がいます。
彼と過ごす大切な時間、私は時々「彼女」の身代わりになることがあります。彼に頼まれて、彼女が愛用していた香りをまとい、彼女が好きだった服を着ることもあります。彼は私の中に彼女の影を追い求めているようで、その瞳は私を見ていない気がして……。

最初は悲しくて惨めでした。でも最近、そうして演じることで彼から向けられる圧倒的な熱量に、不思議な安心感を覚えるようになってしまったんです。「今、彼に触れているのは私なんだ」という歪んだ優越感。それと同時に、自分という存在が消えていくような怖さもあります。こんな私は、おかしいのでしょうか?


【サキからの回答】

Cさん、お便りありがとうございます。
読みながら、Cさんの震えるような指先と、張り詰めた心の糸が伝わってきて、私も胸がギュッと締め付けられる思いでした。
「自分がおかしいんじゃないか」なんて、そんな風に思わないでくださいね。Cさんは今、彼を愛するあまり、彼の深い悲しみごと全部、背負おうとしてあげているんだと思います。

「身代わり」を演じることで得られるもの

彼が求める「彼女の幻影」を演じている時、彼は確かにあなたを強く求めてくれますよね。その瞬間の熱量は、きっと何物にも代え代えがたい「必要とされている実感」なんだと思います。
「生きているのは私」という優越感も、自分を守るための精一杯の心の防衛反応。決して悪いことではありません。

「消えていく自分」の声を聞いてあげて

でもね、Cさん。「自分という存在が消えていく感覚」という言葉が、私はとても心配です。
お面を被って愛される時間は、魔法にかかっているようなもの。でも、魔法が解けたあとに残るのが「空虚さ」だけだとしたら、Cさんの心は少しずつ削れていってしまいます。
今の関係をすぐに変えるのは難しいかもしれません。だから、まずは一つだけ、自分との約束を作ってみませんか?
それは、「何の色もついていない、素の私」の時間を、ほんの少しでも作ること。


香りを落とし、彼が望む服を脱いだあと。
静かな朝に、彼が「Cさんの名前」を呼んで、ありのままのあなたを抱きしめてくれる時間があるかどうか。もし、彼が「今のあなた」を見ようとしてくれないのなら、それはCさんの優しさが、彼を甘えさせすぎてしまっているのかもしれません。

Cさんは、世界にたった一人しかいません

誰かの身代わりじゃなく、Cさんだけの体温、Cさんだけの笑顔、Cさんだけの不器用さを「愛おしい」と言ってくれる場所は、必ずあります。
今はまだ、魔法の中にいたいかもしれません。でも、もし苦しくなったら、いつでもここに吐き出しに来てくださいね。

あなたはあなたのままで、十分に愛される価値がある。そのことだけは、忘れないでいてほしいです。
サキ
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