「魅力的なキャラクター」って?

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コラム
私は文学肌なので「キャラクター」という言い方にやや抵抗があります。
「人物造形」かなぁ?

まあ、呼び方は何でもいいんです。私もラノベは書くし、その方が書いていて楽しいし。

人物を作り上げるって、大変な作業ではないですか?
私はこれまでさほどキャラクターシートのようなものを作って考えたことがありません。
ライトなものなら、キャラは勝手に動いてくれました。

でも、重いテーマのもの、人間を深く描こうとすると、やっぱりそれだけではいかないんですよね。

それから、私の悩みの一つに、「嫌な人物」が描けないということがあります。
怖いんです。
私はこれでも「人」に関してかなり苦しんできました。
だから、自分の価値観で「嫌な人間」を描くのは、その記憶を呼び戻すので怖いんです。
それでいて、「嫌な人間」が出てこない小説は面白くない、そうとも思っています。

でも、無理をし過ぎると自分まで壊れそうで怖い。

また、自分の人間観を見直すのも大変な仕事です。

話を元に戻すと、魅力的なキャラクターを書くのは私には楽なんです。
自分が好きなタイプの人物を書けばいい。
そういう人物は勝手に動いてくれる。

でも、それだけだと深みが出ないし飽きがくる。

とりあえず今の課題は、自分とはかけ離れたタイプの人物を──良くも悪くも──書けるようになることですね。

それから、文学は必ずしも応援したくなるような魅力的主人公がいなくてもいいんですよね。
ゾラの『居酒屋』の主人公、好きになれます? でも傑作ですよね。


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