新倉の糸魚川-静岡構造線:国指定天然記念物 第一級(エーワン)断層 紹介ブログ

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糸魚川-静岡構造線は、国指定天然記念物(指定日:2001年8月13日)の大断層です。

新潟県糸魚川市から長野県諏訪市、山梨県早川町を経て静岡に達しています。

今回は、この日本列島中央部を横断し、東北日本と西南日本とを分ける延長250kmにも及ぶ断層をご紹介します。

所在情報

糸魚川・新倉断層-早川町役場.png

名称   :糸魚川-静岡構造線
見学   :自由
所在地  :早川町新倉字明川2913-1
指定年月日:2001年8月13日
管理団体名:史跡名勝天然記念物
問合先  :早川町教育委員会TEL0556-45-2547
     (8時30分~17時15分、土・日・祝日は休み)

山梨県早川町新倉の内河内川左岸には、糸魚川-静岡構造線の逆断層が見事に露出しており、東西では岩石の分類が異なっている点も特徴です。

西側:先新第三系瀬戸川層群の黒色粘板岩
比較的古い時代の地質が主体
東側:新第三系中新統の凝灰岩類
新第三紀(2,400万年前以降)
   第四紀(200万年前以降)の若い時代の地質が主体

西側の古い地層が東側の新しい地層の上にのし上がっているのが明瞭で、第一級(エーワン)の断層である糸魚川-静岡構造線が典型的に見られる場所として貴重な場所とされています。

糸魚川―静岡構造線

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糸魚川-静岡構造線は、新潟県糸魚川市から長野県大町市、松本市、諏訪市、富士見町、山梨県白州町、早川町を経て静岡市に達しています。

近年では、北アメリカプレートとユーラシアプレートを画するプレート境界であるとする学説もあり、注目を集めている断層です。

東側の地域がナウマン(H.E.Naumann:1854-1927)によりフォッサマグナ(FossaMagna=大きな溝)と呼ばれた地域となります。

糸魚川-静岡構造線は、すべての区間が活断層というわけではなく、北は長野県白馬村から南は山梨県櫛形町の間に活断層が見られます。
糸魚川-白馬村間と山梨県櫛形町-静岡市の間は、活断層の痕跡を示す地形は認められていません。

糸魚川-静岡構造線の活断層部分は、特に「糸魚川―静岡構造線活断層系」と呼ばれることがあります。活動度は、主に長野県内の部分で高く、松本市付近で1,000年あたり8.6mという高い活動度を示しています。

糸魚川-静岡構造線の活断層系

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北部:東側の地盤が西へつきあげる逆断層
中部:左横ずれ断層
南部:西側の地盤が東へつきあげる逆断層

中部の横ずれ断層部分は、諏訪湖付近で中央構造線を12kmほど左にずらしています。
山梨県早川町新倉の内河内川左岸は、糸魚川-静岡構造線の逆断層が見事に露出し、断層面の走向は北25°西、傾斜は45°西で、西側の古い地層が東側の新しい地層の上にのし上がっているのがわかります。

フォッサマグナとは

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フォッサマグナ(Fossa Magna):ラテン語「大きな溝」

フォッサマグナは、古い時代の岩石(主に中生代・古生代:薄い茶色)でできた南北方向の溝の中に、新しい時代の岩石(新生代:緑色)がつまっています。

この溝は、上空から見下ろしてわかるような地形的な溝ではなく、山々をつくっている地層や岩石を知ってはじめてわかる「地質学的な溝」とされ、これをナウマン博士は「フォッサマグナ」と呼んだことが由来となっています。

フォッサマグナは 三次元の地質構造を指しています。
糸魚川-静岡構造線は、その西縁の境界面(断層面)を指しているため、「フォッサマグナ 」と「糸魚川-静岡構造線」が同じ意味ではないことに注意して見ると良いでしょう。

新倉の糸魚川-静岡構造線は、活断層ではないものの、断層の形態が明瞭に判断でき、東日本と西日本を画しています。

国内でも第一級(エーワン)の断層である糸魚川-静岡構造線が典型的に見られる場所として貴重なため、天然記念物に指定され、保護を図られているのです。
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