青の教室 「色が見つかる場所」 第4章 三人の距離が縮まる放課後

青の教室 「色が見つかる場所」 第4章 三人の距離が縮まる放課後

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学び
第4章 三人の距離が縮まる放課後

放課後の青の教室は、
 いつもより少しにぎやかだった。

ひなたがプリントを広げ、
 そらが静かに鉛筆を走らせ、
 りくが机に足をぶつけて「いてっ」と言う。

三人は同じクラスなのに、
 学校ではほとんど話したことがなかった。

でも、青の教室ではなぜか自然に集まってしまう。

「ひなた、今日も来たんだ」
 そらが小さな声で言う。

「うん! そらも?」
 ひなたは明るく返す。

「りくも来てるじゃん」
 ひなたが言うと、

「まあな。暇だったし」
 りくは照れ隠しのように言った。

三人は、
 なんとなく同じ机の島に座った。


■ ひなたの“気づき”

ひなたは、
 そらがプリントに向かう姿を見て驚いた。

(そら……こんなに集中してたっけ?)

そらは、
 以前よりずっと落ち着いた表情で問題に向かっていた。

「そら、すごいじゃん。
  なんか前より自信ありそう」

そらは、
 少しだけ頬を赤くした。

「ひなたがいつも明るいから……
  私も、ちょっとだけ頑張ってみようかなって」

ひなたは、
 胸の奥がじんわり温かくなった。

(そら、そんなふうに思ってくれてたんだ)


■ そらの“気づき”

そらは、
 りくがプリントに向かっているのを見て驚いた。

りくは、
 以前のように「無理っす」と言わず、
 ゆっくりと鉛筆を動かしていた。

「りく……すごいね。
  ちゃんとやってる」

りくは照れくさそうに笑った。

「いや、まあ……
  ちょっとだけな」

そらは思った。

(りくって、
  本当はすごく素直なんだ)

その素直さが、
 そらにはまぶしく見えた。


■ りくの“気づき”

りくは、
 ひなたがプリントを前にして
 真剣な顔をしているのを見て驚いた。

「ひなたって、
  いつも明るいだけじゃないんだな」

ひなたは笑った。

「そりゃそうだよ。
  私だって悩むし、迷うし」

「へぇ……
  なんか前よりカッコいいな」

ひなたは一瞬固まり、
 そのあと照れたように笑った。

「りくもさ、
  “バカ”って言わなくなったよね」

りくは、
 胸の奥が少し熱くなった。

「……まあな」


■ 三人の“響き合い”

三人は、
 互いの変化を見て、
 自分の中にも小さな変化が起きていることに気づいた。

ひなたは、
 そらの静けさに勇気をもらい、

そらは、
 りくの素直さに背中を押され、

りくは、
 ひなたの明るさに救われていた。

青の教室は、
 三人の色が少しずつ響き合う場所になっていた。


■ 友彦のまなざし

三人が帰ったあと、
 友彦は静かに机を見渡した。

ひなたの“広がる線”。
 そらの“静かな文字”。
 りくの“力強い書き跡”。

三人の色が、
 まだ淡いながらも確かに立ち上がり始めていた。

「いい風が吹いてきたね」

友彦は、
 誰に言うでもなくつぶやいた。

青の教室は、
 今日も静かに光っていた。

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