中3物語/「効力感」の話/ほら。げんちゃんのカップを見てごらん

中3物語/「効力感」の話/ほら。げんちゃんのカップを見てごらん

記事
学び
2023年7月30日
学習塾リバティ 木村友彦


 自分の時間が流れている。これが<私の人生>だ。他の人に押し付ける気持ちはない。でもこれが<私の時間>。PYGが言った。「人生に解はない」。その通り。<私の解>は私が決める。

 今日は、大阪大学テニス同好会の同期4名での同窓会だった。PYG。TM。HT。私。みんな忙しいから参加者は少なかったけど、現役時代にはなれなかった友だちにこれからなろうよ。そー思ったら、参加できなかった同窓会も楽しい時間を過ごせる私になれた。帰宅したのは0時。パソコンが立ち上がるのに40分かかった。やっと ”Here Comes the Sun" が流れる。これ書き上げて、明日の夏期講習の準備を済ませたら3時になるだろう。でも、これならできる気がする。<私の時間>だ。心がよく燃える感じがしている。いいなあ。

 大人の基準でTMが言った。「運動してね♡」。そう。私は日に3回ブン(コンビニ)へ行くしか運動しない。車で3回ブンへ行くのが<私の運動>。私の目線で見てもらえたら(甘い?)がんばってる方なんだ。

 大人の基準でHTが言った。大OB会へ行かない私に「なんでや」。「言葉にできない。言えたらすっきりする」。「ひと皮むけなあかんのちゃう?」「ご承知の通り、もうひと皮むけてこうやって出席してるんやん」。がんばってる方なんだ。

 PYGが言った。「今の子どもは、すべての子が100%の成功を求められている」。PYGは予備校をサボってパチンコにはまっていた時期があったそうだ。360度カメラの考案者。国立大学の副学長だ。シャカリキになって勉強ばかりしていたのではないらしい。TMが言った。「できる子はできる」。その通り。「才能」を否定しない。

 一方で、生まれもったハンデを背負っている子もいるのは事実だろう。でも、私に言わせれば「できない子」は<人災>に遭ってる。常識的な大人の基準では当たり前の言葉でも、多くの子どもは<人災>に遭ってることがたくさんある。よく見て、深く理解してから言わなければならない。30点しか取れない子。やる気なさそうに見える子でも、200点だったり300点だったりするところがあったりする。要求される100%が十把ひとからげで、十人十色の子どもたちに合っていない場合が多い。一律の課題に意義があることは解っているが、大人は<腕力>で自分の都合を通してしまうんだ。そういうときには子どもは黙ってしまうのが普通なんだ。<私>はずいぶん苦労を重ねてようやく、<自分>を通すことができるようになった。その過程で傷だらけになったよ。そんなん正しい教育じゃないよ。

 こないだの冬休み。当時3歳だったげんちゃんがリバティの体験学習に参加し始めたんだ。「〇をかく」「線で結ぶ」なんてプリント作ってお勉強してたけど、嫌がるげんちゃんを見て今は「電車ごっこ」してる。段ボールの箱がげんちゃんの《電車》。段ボールの切れ端《クレーン》は、ゴミと間違えられてヨメさんに捨てられてしまった。それから私はブンでアイスコーヒーを飲むと、カップを持って帰ってくる。カップをひっくり返して《工事中のコーン》にする。カップ20個たまって、10までしか数えようとしなかったげんちゃんは、何と20まで数えることができるようになったんだ。夏期講習期間中はお休みにしてもらってるげんちゃん。この休み中に、カップはもう30個になった。「20と10で30」。そー大きな声で言って、あとは知らん顔して《電車ごっこ》をするつもり。げんちゃんは、きっとすぐ覚えちゃうだろう。子どもってそうなんだ。自分の心のよく燃える感じもててるげんちゃん。いいなあ。

 <できる気がする>のを「効力感」て言うんだ。覚えといてね。こういう教育に変えていくこと。私は、世界平和への一歩だと本気で思ってるんだ。
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