中3物語/子どもとはこーやって勉強する/かぶとむしの歌編

中3物語/子どもとはこーやって勉強する/かぶとむしの歌編

記事
学び
2022年11月17日
学習塾リバティ 木村友彦


 小学4年R君。学校で先生に毎日毎日怒られて、先週の後半からとうとう学校へ行けなくなってしまった。先生があやまってくれて、今週の火曜日から登校を始めてる。けれど、心の傷はそう簡単には癒えないよ。

 Rはリバティが大好きで、私の教室へは週7回。毎日来る。
 心に荒れが大きくあるから、出てくる行動はハチャメチャないたずら。でも、私。全部受け入れてる。先週は、私の消しゴムをホチキスだらけにした。昨日は、私から受け取ったプリントに落書きをたくさん書いてビリビリとちぎった。今日も、4時に教室へ入ったけれど落ち着かない。

 そんなRを、私はそのまま笑って許してる。無理やり勉強させないでいっしょに遊んでる。Rにしてみればそうやって心を整えているんだ。どーなったと思う?

 ある塾生が教室に置いていったプラスチックのおもちゃのかぶとむし。塾生たちはそれを教室の本棚とか、カーテンレールの上とか、押し入れの中とかに隠して帰る。だれかが隠して帰ったかぶとむしを見つけて、また自分が隠す。みんなそんなことを楽しんでいる。

 Rは今日、取れちゃったかぶとむしの足もこなごなにした。センセは「かぶとむしの歌」を作って歌ったんだ。「かーぶとむし~/あーしがとれた~/なーおせない~♫」。大声で何回か歌ったらRも歌い出した。
おしゃべりも長い時間続いたが明るい空気につられてか、学校の宿題をすると言い始めてやりあげた。途中で「センセプリントまで仕上げたら、かーちゃんにケータイさわらせてあげてって頼んであげる」て言われて本当にセンセプリントまでやったんだ。90分かかったけどね。どう?
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